世の中にはインターネット販売や訪問販売などで、知識のない消費者を相手にわざと法外な価格で物を売りつけたり、必要のないものを買わせたりする悪徳業者が存在します。なかでも消費者が困っていて冷静な判断ができないときに、言葉巧みに売りつける業者には注意が必要です。

鍵業界においても同様の被害が数多く報告されています。たとえば「鍵を失くした」「鍵が開かない」など家に入れない状況におちいってしまったら、ほとんどの人があわててしまってパニックになることでしょう。おそらく鍵開けや鍵修理の依頼をするために、インターネットで近くの鍵業者を探すのではないでしょうか。
しかしそのような状況のときこそ、しっかりと見極めて悪徳業者にだまされないように注意をしなければなりません。

ホームページには「鍵開け〇〇円～」「鍵修理〇〇円～」などと安価な料金をうたい、実際に作業をした後で出張費や部品代などの名目で高額な費用を請求してくる悪徳業者がいます。またこちらに知識がないことがわかると「この部品はもう壊れているから取り替えなければいけない」「廃盤になっているから新品に取り替えるしかない」など、本来は必要のない作業まですすめてくることがあります。説明の際には専門用語を並べ立てるので、言われていることの意味がわからないまま何となく押し切られ、契約をさせられてしまう被害が増えています。

突然やって来る訪問販売では「無料で鍵の診断をしています」と家に入り込み「この鍵では空き巣に入られるかもしれません」などと不安をあおり鍵交換をすすめてきます。また鍵交換をした後、立て続けに「これで玄関ドアは安全だけど、窓ガラスを割られる恐れがあるから防犯フィルムを貼ったほうがいい」と言って、高額なフィルム代金を請求したりする悪質な勧誘事例があります。

このような悪徳業者にだまされないためには「比較してから相場を知る」ことや「変だなと思ったら誰かに相談する」などしてすぐに契約しないようにしてください。
大切な家や財産を守るために、鍵や防犯に関する基本的な知識を身につけて一方的にだまされないようにすることも大切です。鍵や防犯に関する用語を理解し、「この人は鍵の知識があるようだ」と思わせるだけでも悪徳業者の被害にあわなくてすみます。知って役立つ鍵用語辞典では、鍵や防犯に関する基本的な用語から、知っておくと便利な専門用語まで幅広く掲載しているので、ぜひ目を通して悪徳業者から自分の家を守ってください。