顔認証リーダーFE-500L(かおにんしょうりーだー)
顔認証は、私たちの暮らしのさまざまな場面で活用が広がるセキュリティ性と利便性に優れた認証技術です。顔認証は、個々の人が持つ顔の特徴をカメラを通じて精密なデジタルデータとして捉え、データベースに保存します。顔認証リーダーに映った顔とデータベースの顔の情報が一致することで、施錠されているドアが開く仕組みです。顔認証システムの認証技術には、2D認証と3D認証があります。2D認証は顔を平面として捉えるため、顔認証に使用されるのは平面的な情報のみです。3D認証は、顔を立体的に捉えるため、顔の骨格や陰影などの奥行きを含めた情報を顔認証で認識します。2D認証は対応している顔認証リーダーの種類は豊富ですが、精巧な写真や動画によるなりすましのリスクが課題です。3D認証ならメイクやメガネ、マスクや帽子などの着用にも対応できるため、偽装を見破り不正アクセスを効果的に予防できます。顔認証は、物理的な鍵やICカード、暗証番号を記憶しておく必要もないため、紛失・盗難・番号忘れなどのリスクが存在しません。管理の手間や万一紛失してしまった場合のコストもなく、情報漏洩の不安からも解消されるのが顔認証です。
FE-500LはKJ TECH japanが提供する入退室管理用の顔認証リーダーです。KJ TECH japanは、世界最高峰のセキュリティ技術を誇る韓国の企業KJ TECH社の顔認証システムなどのセキュリティ製品を日本向けに販売・サポートしています。FE-500Lの大きさは169mm×90mm×30mmとコンパクトで、限られた場所でも設置しやすいのが特徴です。FE-500Lに搭載されている5インチのタッチスクリーンは、スマートフォン感覚で直感的な操作が可能です。顔が実際に動いているかどうかを判断できる、高度なライブ検出機能を備えた1MPデュアルカメラを搭載しているため、写真やビデオ・マスクなどによるなりすましや偽装を検出できます。顔認証で2つのカメラを使うことで、顔の立体的な情報から細かな違いを判別できるため、双子やよく似た人物も高精度に見分けられます。FE-500Lは3千人までの顔認証のユーザー登録が可能で、機器と人の距離が3m以内であれば1秒以内、99.99%の精度で認証できます。マスクを着用したままでも顔認証が可能で、衛生面に配慮した運用が可能です。顔認証の精度が高いFE-500Lなら、認証ミスや誤認識のリスクを抑えられます。FE-500Lの顔認証リーダーはFE-500の顔認証リーダーのデータ保存容量を小さくした廉価版ですが、入退室の履歴は10万件まで保存でき、1度に3人まで同時認証が可能なため、一般的な規模のオフィスや小規模工場、介護施設などを運用するには十分です。IP65相当の防水・防塵仕様で、-10℃から50℃の温度帯・10%から90%までの幅広い湿度の環境でも安定して顔認証の運用ができ、戸外の出入り口から工場・倉庫・バックヤードまで多様な場所で活用できます。TCPやオプションでWi-Fiによるネットワークに対応しているため、遠隔管理や複数拠点の一元管理も簡単です。認証方法は、顔認証の他にカード認証と暗証番号認証、QRコード認証があります。カード認証は世界標準カードとして国際的に普及しているMIFAREカードの利用が必要ですが、オプションで日本国内で普及しているFelicaカードで運用することも可能です。ICカードに会員証などの機能を付加すれば、カード認証とともに便利に利用可能です。
FE-500Lは、顔認証の顔のデータ保存容量に制限はあるものの、認証速度や認証率、動体検知機能や同時認証はFE-500と同等の十分な性能があります。コストパフォーマンスに優れたFE-500Lなら、従業員数十名から数百名規模の中小企業のオフィスや・クリニックや学習塾などへの設置に最適です。たとえば、学習塾でFE-500Lを採用した場合、安心・安全な学習環境と、効率的な運営が実現します。FE-500Lにより入退室の記録が自動で行われ、生徒の出欠管理や講師の勤怠管理の把握が正確で効率的です。まずは、顔認証で本人確認をしてから、会員証を兼ねたICカードでカード認証を行い、各自の教室に入室することもできます。顔認証リーダーFE-500Lのネットワーク機能をいかして保護者へ生徒の入退室を通知したり、出席データの集計や分析にも利用可能です。授業前後や保護者会などの入退室の際に、FE-500Lならあらかじめ登録されている人物だけに入室を許可しながら、認証待ちの列もできにくいため、混雑が起こる問題も解決できます。FE-500Lで顔認証をする際にはマスクやメガネを外す必要がないため、生徒や講師がストレスなく利用でき、衛生的で感染症対策にも効果的です。複数の支店や店舗を持つ企業が1度に全拠点に顔認証システムを導入する場合、端末1台あたりにかかるコストはより重要になります。基本的な顔認証機能で十分な拠点にはFE-500Lを設置し、本社や大規模拠点には顔認証リーダーFE-500を設置するといった使い分けも可能です。