顔認証リーダーFE-600(かおにんしょうりーだー)
顔認証は、利便性・セキュリティ性・衛生面において優れた認証技術として、近年社会に浸透しつつあります。顔認証の主な特徴は、人の顔を鍵として利用するため、カメラの前に立つだけで本人確認が完了する点です。顔認証は、高度なAI技術によって収集したデータベースからの情報と、リーダーに顔認証を行った顔とが一致すれば認証・解錠となります。顔認証のデータ照合の種類には2種類の認証方法があり、「1対1認証」と「1対N認証」です。「1対1認証」では、はじめに顔認証で照合したい顔データをICカードやIDで指定してから、撮影した顔と比較して照合します。「1対N認証」は、撮影した顔と登録済みの全ての顔データとを自動的に照合する顔認証の方法です。「1対N認証」の顔認証では顔データ同士を照合した結果、事前に設定したしきい値以上の一致度に達した場合に本人と認証されます。しきい値とは「どれくらい顔が似ていれば本人と認めるか」を決める基準の値です。「1対N認証」の顔認証でははじめの顔指定が不要なため、利便性に優れています。顔認証の高速・非接触という利便性に加えて、カード認証・暗証番号認証・指紋認証など顔認証とは異なる認証方法を組み合わせることで、セキュリティを大幅に強化することが可能です。万一、どちらか一方の認証方法が突破された場合でも、もう一方で防御できるため、不正アクセスや情報漏洩などの発生率を大幅に下げられます。
KJ TECH japanのFE-600は、入退室の際に高精度な本人識別と利便性を両立した次世代型顔認証リーダーです。KJ TECH japanは、生体認証などの先進的なセキュリティシステムを提供する韓国の世界的な企業です。FE-600に搭載されている2MPデュアルカメラは、二つのレンズで人物の顔を鮮明に撮影し、顔認証の情報を立体的で鮮明に捉えます。FE-600の顔認証なら、「1対N認証」モードで最大5万ユーザーの登録された顔データから、1秒以下で高速認証が可能です。FE-600の顔認証導入により、利用者が足を止めることなく認証判定・通過できるウォークスルー認証が実現します。FE-600の顔認証は、最大5名の同時認証が可能なマルチフェイス認証機能を備えており、最大3m離れた場所からでも検出できるため、混雑時でもスムーズな入退室が実現します。5インチIPSタッチスクリーンは視認性が高く、画面に直接タッチして操作が行えるため、顔認証の設定などの際に直感的な操作が可能です。FE-600は、顔認証のほかにカード認証・暗証番号認証が利用可能で、オプションで指紋認証も選択できます。FE-600VEの指紋認証では、指紋の読み取り部分にIntegrated Biometrics 社のLE SENSORを採用しているのが特徴で、発光センサーであるため、高精度かつ高解像度な読み取りが可能です。指紋を細部まで鮮明に読み取るため、FE-600VEの指紋認証センサーに多少指が斜めに置かれていたとしても問題なく検知します。登録時と認証時の指の状態が多少異なっていても、FE-600VEなら高い一致率を維持することが可能です。FE-600VEは、5,000件の指紋登録ができるため、50,000件の顔登録が可能な顔認証と組み合わせて、偽装やなりすましによる不正を未然に防ぎます。FE-600VEはセキュリティを飛躍的に向上させつつ利便性の維持・向上を図れることが特徴です。顔認証をはじめ、多彩な認証方式を1台で実現する高機能なFE-600は、利用シーンやセキュリティレベルに合わせて柔軟なシステム設計の構築が実現します。
FE-600の顔認証に異なる要素の認証方法を加えることで、本人確認と不正侵入への抑止効果がより高まるため、金融機関や企業の機密情報を扱う部署やサーバールームなどへの導入にも十分な対応が可能です。FE-600の顔認証は同時に5人まで認証できるため、混雑時でもなりすましや複数人で同時に入室しようとする共連れを未然に防ぎつつ、カードの所有や暗唱番号の把握により、部外者の侵入を困難にします。FE-600で顔認証と指紋認証を組み合わせれば、カードの紛失・盗難や暗証番号の失念にも対応でき、より強固なセキュリティ対策が可能です。医療機関や介護施設など、患者情報や薬品管理などの高いセキュリティと厳格な入退室管理が必要な場面でも、FE-600の導入が最適です。一般エリアには顔認証でスムーズな入退室を可能にしつつ、カードや暗証番号などの紛失や貸し借りによる不正を防ぎ、不審者の侵入を防ぎます。個人の入退室の履歴も確認できるため、利用者の特定や管理が簡単で、管理者・職員・入居者全ての負担の軽減が可能です。職員や患者・入居者など登録者の属性に応じて、入退室できるエリアを制限できます。一般エリアでは顔認証を用い、さらに必要に応じて指紋認証を組み合わせることで、より厳密な入退室管理になります。これにより患者や入居者に安心感を与え、職員も安心して業務に専念できます。