TEL0120-69-0569年中無休・24時間受付

置き鍵(おきかぎ)

置き鍵とは、一般的には鍵を特定の場所に隠しておくことで、必要なときに鍵を取り出して施錠解錠を行うことを指します。置き鍵は、主に住宅や施設の出入り口の鍵に関して行われることが多いです。所有者や利用者が外出時や予定外のアクセスが必要な際に備えて使われることがあります。一般的な置き鍵の例は、玄関先の花壇、ポスト内、庭先の鉢植え、ドアマットの下など、見つけやすい場所に鍵を隠すことです。
 
置き鍵は便利ですが、置き鍵の利用にはリスクも潜んでいます。まず、鍵を特定の場所に隠しておくことで、他者が容易に見つけ、不正利用や盗難のリスクが高まります。同じ場所に何度も鍵を置く習慣があると、予測可能なパターンとなり、侵入者にとって都合が良い手がかりとなります。置き鍵を不正利用しようとする者が置き鍵を見つけた場合、置き鍵を悪用することで住居や施設内の貴重品へのアクセスが容易になり、住人が不在の際に簡単に侵入し、財産を奪うことができます。さらに、置き鍵の場所が限られていることから、知人や家族などによっても推測されやすくなります。置き鍵をすることで、鍵を不正に複製される可能性があります。住人の不在の際に不正に置き鍵を持ち出し、鍵を複製することで、置き鍵をやめた後にも不正侵入のリスクは伴います。対策として定期的に鍵を交換することで、不正な鍵の複製のリスクを低減できます。
 
置き鍵は、住宅や施設のセキュリティにおいて便利な手段であると同時に、さまざまなリスクが存在します。置き鍵のリスクに対処するためには、置き鍵の使用にあたって慎重になる必要があります。置き鍵をする場合には、鍵を隠す場所を頻繁に変えることで、他者が推測しにくくなります。特定のパターンを避けて鍵を隠すことや、置き鍵周辺の照明や監視システムの設置などの工夫が有効です。セキュリティを向上させるためには、置き鍵の使用に際して細心の注意を払う必要があります。信頼性の高い鍵を使用し、他者に鍵の存在を知られないように心掛けることも重要です。総じて、置き鍵の便利さとセキュリティのバランスを考え、適切な対策を講じることが、置き鍵のリスクを最小限に抑えることとなります。
 
置き鍵のリスクを回避できる利便性の高い鍵として、電気錠があります。電気錠とは、配線工事を施し、電力を電気錠本体へ共有することで、解錠したり施錠したりできる鍵です。置き鍵をするような物理的な鍵で解錠する際は、デッドボルトを動かすために、サムターンや鍵を手動で回しますが、電気錠において、一連の作業は電気を用いて行います。電気錠は、電気錠本体と操作部分、制御部分、3つの要素で構成されています。電気錠本体は、デッドボルトのような錠前部分を指し、ドアの施錠と解錠を行う部位です。電気錠を動かすシステムが組み込まれた装置が操作部分であり、テンキーなどの機器があります。制御部分は、操作部分から発信された指示を受信し、電気錠本体へ送信する役割を担っています。解錠や施錠は置き鍵といった物理的な鍵と同じ目的を電気錠は有していますが、電気錠が動く仕組みは、置き鍵とは異なります。
 
電気錠を解錠する手段、いわゆる操作部分の選択肢は複数あり、暗証番号認証やカード認証、顔認証や指紋認証といった生体認証など、リスクの低い方法が展開されています。暗証番号認証では、事前に設定された特定の数字を入力して、解錠を行う認証方法です。置き鍵をされるような、物理的な鍵を携帯せずに操作ができるため、鍵を忘れるリスクを加味せず入室できます。カード認証は、ドアを解錠する権限をもったカードを認証機器にかざしたり、接触させたりして電気錠を動かします。生体認証とは、人間の虹彩や指紋、顔などの身体的特徴を電気錠の解錠に使用する認証方法です。模倣が困難、かつ安全性や信頼性も高く、リスクを最小化させた鍵として広く利用されています。
 
電気錠には、設置するメリットが多種多様あります。置き鍵でも用いるような、物理的な鍵と比較して、ドアの開閉に必要な手間や時間を削減可能です。物理的な鍵の場合は、鍵を取り出したり借りたりしてから、鍵を鍵穴にさしこみ回して解錠します。暗証番号は数桁の数字を入力するだけ、カードはかざすだけで解錠できます。生体認証の種類によっては、立ち止まらずにドアを解錠できる仕組みがあるため、極めて簡単にストレスなく入退室できる方法です。また、電気錠は防犯機能やオートロック機能が使えます。不正に入室を試みたケースが発生すると、アラームを鳴らしたり、入室日時をログとして残したりすることが可能です。また、オートロック機能により施錠忘れを未然に防げるため、リスク管理の側面からも有用です。置き鍵では対応が難しいことも、電気錠ではリスク対策を講じられます。
 
電気錠の利用を決定した際に気を付ける点は、停電対策です。置き鍵は停電時でも解錠できますが、配線工事により電気を供給して動作する電気錠は、通電しないと稼働しません。停電が発生した時に、物理的な鍵でも問題なく解錠と施錠ができるよう、対策が求められます。予備電源装置を準備しても、停電対策として有効です。置き鍵と比較すると、電気錠は、解錠と施錠がスムーズであり、かつリスクを最小化する手段として非常に優秀です。停電をはじめ、非常時のリスク対策も同時に図ると、より電気錠の機能を引き出した運用が実現します。

お問い合わせ・お見積りはカギ舎へ!