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キーレックス(きーれっくす)

キーレックスとは、電池や電気を一切使わない、完全メカニカル構造のキーレス錠です。セキュリティに優れ、屋内・屋外を問わず使用でき、電気工事・配線不要で取り付けが簡単な鍵となっています。鍵穴を必要としないキーレックスは、ピッキングされることがないため、不審者の侵入リスクを低減することができます。錠内に物が詰まったり錆びたりする心配がないため、定期的なメンテナンスも少なく済みます。
 
キーレックスは、物理的な鍵の使用を必要とせず、暗証番号で解錠するため、鍵を忘れて入室できないというリスクや、鍵の紛失や盗難の心配がありません。製品にもよりますが、暗証番号に最大12~15桁、およそ4,000~33,000通りの組み合わせを持たせることができるため、関係者以外の侵入を抑制できるというメリットもあります。また、キーレックスは電池や電源を使用していないため、災害などで停電になった際にも、施解錠に困ることはありません。キーレックスは、マスターキー対応が必要な場所への導入ニーズもあるため、製品によっては非常解錠用にシリンダー(鍵穴)を搭載しているタイプもあります。鍵の変更は暗証番号の変更のみで良いため、鍵交換のコストを抑えてくれるという利点もあります。特に賃貸住宅は借主が変わる度に鍵を付け替える必要がなくなるため、コスト効果は大きいといえます。暗証番号の変更は、ドアから本体を取り外して行うタイプのものが多いですが、キーレックス3100や4000はクイックナンバーチェンジ機能を採用しているため、ドアから取り外さずに変更を行うことができます。閉じ込め等のリスクを回避するため、暗証番号変更は扉を開けたまま実行してください。詳しい暗証番号の変更方法は、製品の説明書で説明しているほか、メーカーが動画サイトにて無料で変更方法の解説を行っています。
 
キーレックスにはオートロック機能がついているため、ドアの無施錠を回避することができます。警察庁の令和4年の調査によると、住宅窃盗における手口の1位は空き巣、3位は忍込みで、住宅における侵入窃盗の侵入手口は一戸建ても共同住宅も、いずれも1位は無施錠であったことから、キーレックスが空き巣や忍込み被害のリスクを小さくしてくれることは明らかです。オートロック機能は、病院や銀行、空港など、特定の人以外の入室を制限したい場所にも有効です。キーレックスは鍵の貸し出しや回収が不要なため、鍵の管理の手間を省くことができます。ただし、キーレックスは暗証番号の漏洩リスクについて留意が必要です。暗証番号を伝える範囲を限定し、第三者に渡さないようにしてください。万が一、第三者に暗証番号が漏洩してしまった場合にも、随時番号の変更をすることができます。そして、キーレックス専用のアプリを使用すれば、一括で関係者へ変更後の暗証番号を連絡することができるため、連絡の手間を省けるだけでなく、連絡漏れの心配をすることもありません。アプリではほかにも、管理下のキーレックスに対して任意の名前や場所をつけて、それぞれに暗証番号を紐づけることもできます。複数のキーレックスを保有しているユーザーの暗証番号管理を容易にするこのアプリは、iOS端末でもAndroid端末でも使用することができます。また鍵が壊れた場合でも、ドアを開け閉めすることができる「フェイルセーフ」設計や、災害時など素早く退去する必要がある場合には、室内から暗証番号を入力せずドアを開けることができる「アンチパニック・ワンアクション」機能など、安心・安全なセーフティ機能が備わっています。
 
メカニカルな仕組みを採用しているキーレックスでは、実際に機器を直接操作する必要があります。リモコンやスマートフォンなどによる離れた場所からの解錠や、ICカードでの解錠などができないということを念頭において、取り付ける鍵のタイプを選ぶことが大切です。通常の物理的な鍵より、キーレックスはコストがかかってきます。キーレックスへの交換作業を業者に依頼する場合、キーレックス本体の費用と取り付け作業費用、取り付け穴の加工費用などがかかってくることが一般的です。キーレックスは製品ごとに性能が異なり、コンパクトでリーズナブルなもの、引き戸に対応しているもの、今あるシリンダーを使うときにとりつけるものなどのように複数商品展開されているので、キーレックス製品の購入時には事前にどのタイプと相性が良いかを施工業者に相談してください。なお、製品名の末尾についている数字が大きいものほど、暗証番号の桁数と組み合わせ数が大きいという特徴があるため、防犯性を重視する際には、キーレックス4000が採用されるケースが多いです。
 
主にキーレックスは、個人住宅の勝手口やマンションなどの集合住宅の個別玄関、公共施設など関係者以外の立入を禁止している部屋のドアなど、さまざまな場所で利用されています。キーレックスには出入り両方に番号入力が必要な両面テンキー仕様も用意されており、利用者の無断退出が大きなトラブルにつながる可能性がある病院や介護施設などでも、キーレックスが活用されています。

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