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虹彩認証(こうさいにんしょう)

虹彩認証とは、人間の瞳にある「虹彩」を用いて本人認証を行う生体認証技術のひとつで、虹彩の高解像度画像にパターン技術を応用して行われる鍵システムです。現在世界で商用化されている虹彩認証システムのほとんどは、1992年にアメリカにあるケンブリッジ大学のドーグマン教授が提案した「ドーグマンアルゴリズム」を用いています。カメラで撮影した虹彩画像から、個人固有の虹彩コードを作り、データベースに保存されている虹彩コードと識別して、本人であるかどうかの認証を行います。
 
人間の目は、白色部分を強膜、真ん中の黒い部分を瞳孔、その間のドーナツ状のものを虹彩といいます。虹彩は筋肉で構成されている組織で、外部から眼球内部に入る光りの量を調整する役割を担っています。虹彩認証は、虹彩の模様を用いて行います。虹彩模様は、指紋のように人それぞれ異なり、遺伝的な影響はほとんどありません。同一人物の左右の目でも、一卵性双生児でも虹彩模様は異なります。また、顔や指紋と違い、満2歳以降は一生経年変化しないことがわかっています。これらの特性を持つ虹彩を活用して本人認証を行う鍵システムが虹彩認証です。身体の一部を用いて本人を認証する虹彩認証は、鍵やICカードなどの所有物認証や、IDやパスワードなどを入力する知的認証と違って、持ち歩くことや記憶することが不要です。暮らしが便利になるだけでなく、紛失や盗難、偽装といったリスクを軽減する安全なセキュリティシステムといえます。
 
虹彩の撮影は、虹彩の複雑な模様を画像として得るため、角膜の鏡面反射を起こさないように、かすかな赤外線照明を用いてカメラで撮影します。そして画像をデジタルに変換し、数学的処理を行うことで、個人の固有の虹彩の特徴を選別して本人認証します。赤外線の照射を行った撮影が必要なので、画質をよくするためのIRカットフィルタが組み込まれている通常の可視光下のカメラでは虹彩の撮影ができません。長時間に渡り高い光量の赤外線を浴び続けることでの目への影響を踏まえて、虹彩認証に用いる虹彩カメラは、虹彩を撮影するための安全性基準を満たした専用カメラを使用します。
 
虹彩認証の認識力は眼鏡やコンタクトレンズをしていてもほとんど落ちません。眼鏡や透明なゴーグルを装着したままで虹彩認証が可能です。虹彩の撮影は赤外線を照射して行っているので、眼鏡上の赤外線の反射位置によって虹彩認証エラーが起こる場合があります。無着色のコンタクトレンズは問題なく虹彩認証できますが、カラーコンタクトレンズは着色レンズ部分が虹彩模様を覆うため認証が困難です。サングラスの場合は、着用しているサングラスの光の透過率に依存します。室内に限らず屋外の太陽光の下でも虹彩認証が可能です。ただし、撮影位置や太陽光の映り込みによって虹彩認証エラーが起きる場合があり、設置場所ではあらかじめ虹彩認証できるか確認する必要があります。暗い場所では、瞳孔径が大きく広がりますが、瞳孔径が変わっても虹彩認証エラーが起きにくくする技術を備えた装置もあります。結膜炎などで目が充血している場合でも、充血は強膜部分の症状になり虹彩模様に影響がないため、問題なく虹彩認証できます。虹彩は、虹彩筋という筋肉でできている組織です。人が亡くなった場合は、全身の筋肉が弛緩すると同時に虹彩も弛緩して瞳孔が開くため、虹彩認証はできません。
 
虹彩認証は、セキュリティの高い鍵システムとしてさまざまな場所で活用されています。たとえば、不審者はピッキングやこじ破り、サムターン回しなどの方法で建物に侵入します。何らかの方法で入手した鍵を不正にコピーして合鍵を作り、それを用いて何度も侵入するケースもあります。虹彩認証の鍵は、1度虹彩認証の登録をしてしまえば世界にひとつだけの鍵になり、不正に合鍵を作られる心配はありません。鍵穴自体がないのでピッキングやサムターン回しなどでの不審者の侵入を防げます。鍵やICカードといった認証媒体を持つ必要がないため、紛失の心配がなくなります。確実に本人認証ができて認証スピードも速い虹彩認証は、利便性とセキュリティを両立した鍵システムで、機密機関や研究室など特定者のみが入室可能な場所で活用できます。カメラで虹彩情報を認識するため、認証機器にタッチレスで認証できる虹彩認証は、衛生的で、手に荷物を持っていても手袋を着用していてもスムーズな認証が可能です。目が露出していれば虹彩認証可能なので、食品工場や医療機関など全身が作業着やマスクで隠れている場面で活用されています。虹彩認証はパソコンで管理できるので、勤怠管理システムと連携させると勤怠打刻情報を残すことが可能となり、内部犯罪によるデータの流出や、社員の過重労働を防ぐための退勤を管理できます。オフィスや工場、公共施設、ホテルなどさまざまな場所や環境で採用されています。

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