TEL0120-69-0569年中無休・24時間受付

玄関ドア(げんかんどあ)

玄関ドアとは、建物の主要な出入口にある扉のことを言います。マンションやアパート、一戸建て、商用施設やビル、ホテルなど建物に応じて、さまざまな種類の玄関ドアが設置されています。玄関ドアには大きく2つの種類にわけられます。ひとつ目の種類は、扉をドアノブなどで手前に引いたり押したりして開け閉めする開き戸の玄関ドアです。マンションやアパート、洋風建築に多く見られます。1枚扉の「片開きドア」2枚扉の「両開きドア」のほかに「親子ドア」がありますが、ドアノブの付いた片開きのドアとドアノブのない幅が狭いドアを組み合わせた種類の玄関ドアになります。通常はドアノブの付いた玄関ドアのみを使用しますが、広い開口部が必要な際には両方のドアを開いて使用します。「袖付きドア」は片開きドアの片側、または両側に固定された部分のある玄関ドアです。固定部はガラスなどで作られており、明り取りや通風の機能を持つことが多いです。開き戸タイプの玄関ドアは、日本では手前に開く種類がほとんどになります。もう1つの種類は、扉を横にスライドして開く引き戸の玄関ドアです。近年では「スライディングドア」と呼ばれる種類の玄関ドアも増えています。和風の建築物に多く見られますが、最近は洋風建築にも合うモダンなデザインも多く見られるようになりました。1枚扉の「片引き戸」や2枚の引き戸を組み合わせた「引き違い戸」引き違い戸を左右に並べたような4枚扉の「両引き違い戸」があります。さらに「引き分け戸」は固定された両端の2枚の扉と開閉する中央の2枚の扉で、全部で4枚の扉で構成された玄関ドアです。
 
玄関ドアを材質で分けると木製と金属製、ガラス製の大きく3つの種類があります。木製のドアはさらに無垢材や芯地に木製の集積材を使用したものなどがあります。熱伝導率が低く断熱性が高いため屋外の暑さや寒さの影響を受けにくく、しかも軽いという特徴があります。自然素材独特の柔らかい雰囲気があり、年月を重ねるとともに味わい深い風合いが生まれます。同時に雨風などによる劣化は避けられないため、定期的なメンテナンスが必要です。金属製のドアは主にアルミ製、スチール製、ステンレス製の3つの種類にわけられます。現代の玄関ドアは金属製の玄関ドア主流で、耐久性が高くメンテナンスは汚れを拭き取る程度の手軽さが特徴です。アルミ製の玄関ドアは軽く、加工もしやすいためデザインが豊富です。ただし、熱伝導率が高く外気の影響を受けやすいため、夏は暑く、冬は寒い玄関になりがちです。このデメリットを補うため断熱材を入れた種類のアルミ製のドアもあります。スチール製の玄関ドアは重く頑丈で防犯性があり、防音性や防火性が高いのが特徴です。集合住宅やホテルに多く採用されています。ステンレス製の玄関ドアは錆びにくいため、海に近い建物に使われることがほとんどです。ガラス製の玄関ドアはプライバシーや安全性などから個人の住宅に用いられるのはごくまれです。明るく解放感があるので飲食店や美容室、インテリアショップなどお店や会社などの玄関ドアに使われることが多いです。一般家庭の玄関ドアにも明り取りとして、部分的にガラスを使用することもあります。
 
玄関ドアの防犯対策は、セキュリティ性の高い鍵への交換、補助錠の設置などがあげられます。玄関ドア自体は現状のままでも、後付けタイプの補助鍵やサムターンカバーなど複数の防犯グッズで対策が可能です。新築やリフォームで新たに玄関ドアを設置する際には防犯性の高い鍵を選択することも大切です。物理的な鍵ならツーロックで「ディンプルキー」や「ウェーブキー」などのピッキングされにくい種類の鍵を選びましょう。壁やドアなどに穴を開ける必要がなく、工事も不要な補助鍵の設置を検討するのも1つの方法です。また、賃貸物件の玄関ドアの鍵を防犯性の高い鍵に交換する場合は、管理会社やオーナーなどに連絡して、貸主の許可をもらってください。トラブルを避けるためにも退去する際に原状回復義務があるかどうかの確認を行ってください。
 
近年の玄関ドアはツーロックが増えています。玄関ドアに複数の鍵がある場合は、多少手間に感じても必ずすべての鍵を施錠します。万が一、片方の鍵がピッキングなどで不正に解錠されても、もう一方の鍵の解錠に一定以上の時間がかかると、もう1度ロックする機能の付いた玄関ドアもあります。ツーロックのドアは鍵を2度開ける手間がかかると見た目からわかるため、犯罪者も不正解錠を敬遠することがあります。空き巣などの犯罪者は侵入に5分以上かかると侵入をあきらめる傾向があるためです。マンションなどの集合住宅のようにエントランスにオートロックの共用玄関がある建物でも油断せず、各住戸の玄関ドアを必ず施錠することが大切です。他の住戸の住人が引越しの際にエントランスが開け放されている場合や、住人がエントランスに出入りするのに紛れて部外者が入ってくる可能性があります。エントランス以外にも侵入経路があることも考えられ、建物のセキュリティレベルはさまざまです。近所への買い物やゴミ出しなどの短時間の外出の際も玄関ドアの施錠を忘れずに行うことが大切です。
 
窃盗犯の侵入と言えば「空き巣」をイメージしますが、実際には在宅中であっても家人が食事をしているときや、庭を手入れしているときなどに隙を見て侵入する「居空き」や、就寝中を狙う「忍び込み」などの被害も多く起こっています。在宅中であっても油断せずに玄関ドアを確実に施錠することが防犯対策にはとても重要です。

玄関ドア(げんかんどあ)
お問い合わせ・お見積りはカギ舎へ!