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リモコンキー(りもこんきー)

リモコンキーとは、鍵穴に差し込まず離れた位置から解錠や施錠ができる鍵です。リモコンキーの技術が使われている例としては、鍵穴に鍵を差し込まずにドアの施解錠が可能なキーレスエントリー方式の自動車や、ドアの施解錠に加えエンジン始動までできるスマートキーがあげられます。リモコンキーは帰宅時の手間を減らす利便性から、近年は住宅玄関への導入も増えてきています。自動車の鍵と同じようにボタンで感覚的に操作できるため、電気錠や電子錠のなかでも比較的扱いやすい鍵と言えます。ただし電気錠の扉では停電、電子錠の扉では電池切れでリモコンキーが正常に動作しなくなるケースがあります。電池残量が少なくなってくると、扉やハンドルのボタン部分がランプや警告音を発する製品も多いため、早めに電池交換するよう注意が必要です。
 
扉とリモコンキーは電波でデータをやりとりし、自動で鍵の施解錠を行います。リモコンキーには持ち手部分に扉の開閉をコントロールするボタンがついており、ボタン操作によって電波を飛ばします。受信機が電波を受け取り、事前に登録されているリモコンキーのデータと合致するか照合します。照合の結果データが一致すると認証され、室内のつまみ部分であるサムターンが自動で回転し解錠されます。リモコンキーの多くは外出時に扉が自動施錠されるオートロック機能を備え、玄関の防犯性を高めています。警察庁によると令和3年の住宅での空き巣認知件数は11,118件で、最多の4,543件が無施錠による侵入です。こうした空き巣件数のデータから、玄関の閉め忘れを防止すれば施錠忘れによる空き巣リスクを軽減できるといえます。上下の鍵のうち片方をピッキングしても、数十秒以内にもう片方も解錠できなければ再度施錠する製品もあります。こうしたプラスアルファの機能をつけると、施錠忘れ防止に加えピッキング対策が可能です。ほかにも、特殊な機器で電波を中継し不正解錠するリレーアタックに備えたリモコンキーもあります。通常、リモコンキーを玄関の近くに置くと、その分外へ到達する電波の範囲が広がり不正解錠の標的になり得ます。しかしリレーアタック防止機能が搭載されていると、玄関にリモコンキーを置き一定時間が経ったとき、扉の施解錠ボタンが自動でロックされます。とはいえ電波の届く範囲は周辺環境にも左右されるため、リレーアタック防止機能を持つ製品でも保管場所には配慮が必要です。
 
リモコンキーの大きなメリットは、外出時や帰宅時の手間を減らせる点です。リモコンキーはバッグやポケットのなかに入れたままでも電波が届くため、わざわざ鍵を取り出す手間がかかりません。扉に近づくだけで解錠ができるハンズフリータイプもあるため、子どもやペットを抱えていても素早く出入りできます。扉やドアハンドルについたボタンを1回押すだけで上下2箇所の鍵を同時に解錠できる製品もあるため、補助錠のある家庭も取り入れやすいと言えます。また、鍵を紛失した際にかかるリスクや負担を減らせるのもメリットです。リモコンキーはデータ消去が手軽に可能なため、紛失時に拾われた鍵で不正解錠される心配がありません。紛失したリモコンキーの無効化は、データ削除や手持ちのリモコンキーの再登録で完了します。このように鍵の紛失時に自分で対応できるため、業者に鍵やシリンダーの交換を依頼する手間や費用がかかりません。リモコンキーを購入する際は屋外への閉め出しリスクに備えて、カードや暗証番号など複数の認証方法で解錠できるタイプを選ぶと安心です。リモコンキーを屋内に置いて外出すると、自宅に入れなくなる可能性があります。一般的にリモコンキーには非常用の鍵が付属しているため、万が一に備え、日頃から非常用の鍵を持ち歩いておく心がけも大切です。

持ち家にリモコンキーを導入する場合はドアごと交換するか、既存の錠前を取り外しリモコンキーに対応する錠前に交換します。電気錠タイプのリモコンキーを使用する場合、配線工事で扉に穴を開けるため電気工事士が在籍する業者への依頼が必要です。不安定な設置は開閉の衝撃による故障や誤って扉を破損させてしまうリスクがあるため、取り付け可能な扉かどうかも含め業者へ相談すると安心です。賃貸でドア交換や穴開け工事が難しい場合、リモコンキーに対応する錠前を強粘着の両面テープでサムターンに設置する方法があります。サムターンが一般的な形や大きさで周りにスペースが十分あれば設置可能な場合が多いため、引っ越しが多い場合も手軽に導入できます。ただし引き戸や防犯サムターンを採用している扉では、工事なしでの設置が難しい場合もあります。製品自体の重みで取り付け位置が下がってくるリスクもあるため、電池残量の確認とともに取り付け位置が変わっていないか定期的にセルフチェックする必要があります。長期間使用するとテープのはがし跡が残ってしまう場合があるため、トラブル防止のため、賃貸の場合は事前に管理会社や大家さんへ相談が必要です。

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