鍵修理（かぎしゅうり）

鍵修理とは「シリンダーに鍵を差し込んで回したら折れた」「鍵が回らない、または回りにくい」「差した鍵が抜けない」など鍵の不具合を解決するために、部品を交換したりネジの調整を行うことを言います。鍵やシリンダー、ドアノブやハンドルなどトラブルの原因がどこにあるのかを見極めることが重要であり、鍵修理か鍵交換のどちらがよいのか判断が必要になります。たびたび不具合を起こしていたり、一般的な鍵の耐用年数である約10年～15年が過ぎている場合は、何度も鍵修理を行うより鍵交換が適しています。

住宅における鍵修理の事例で多いのが、鍵が折れてしまうケースです。鍵にギザギザの刻みのあるピンシリンダー錠やディスクシリンダー錠は、誤ってどこかにぶつけてしまい鍵が折れてしまう場合や、鍵をシリンダーに差し込んで回した際に折れることがあります。鍵をぶつけて折れた際に接着剤などをつけて鍵修理して使用すると、接着剤がシリンダーにまで付着してしまい穴がふさがり使えなくなってしまいます。そうすると鍵交換が必要となるため、折れた鍵の使用は控えてください。

シリンダー内で鍵が折れた場合は、まずシリンダーから鍵の折れた部分が出ているかどうか確認しましょう。鍵が少しでも出ている場合はペンチなどで抜き出せる可能性があります。しかしあまり無理に引っ張るとシリンダーまで破損してしまい、鍵修理だけではなく鍵交換しなければならないため注意が必要です。シリンダーからまったく鍵が出ていない場合は、自分で鍵修理するのは難しいため鍵の専門業者に依頼してください。鍵が抜けなくなるのはシリンダー内のホコリやゴミによる詰りが原因であることが多いため、多くのケースは鍵修理で直ります。ただし15年以上鍵交換をしていない場合、鍵が折れたのは鍵自体の劣化が進んでいる可能性があります。鍵の耐用年数を過ぎると経年劣化により鍵が折れやすくなったり、雨などの影響でさらに劣化が進むケースがあります。鍵はシリンダーにささるが回らない場合は、鍵交換ではなく鍵修理で対応できる場合があります。鍵が回らない場合もシリンダーに詰りが生じている可能性が高いため、業者に依頼して分解してゴミなどを取り除いてもらう必要があります。

セキュリティ性の高いディンプルシリンダー錠やマグネットシリンダー錠の場合は、鍵修理と鍵交換のどちらがよいか鍵の専門業者に判断してもらいましょう。鍵修理や鍵交換を行う際には自分で行うという選択肢がありますが、鍵修理に使用する道具を自分で揃えなければならず、失敗するリスクもあります。さらに鍵の状態を悪化させてしまい、最終的に鍵交換が必要になるのであれば最初から鍵の業者に鍵修理を依頼しましょう。専門業者は、豊富な知識と経験を持ち、ドアや鍵の状態を確認してスムーズに設置してくれるため安心です。鍵が折れて家に入れなくなり急に鍵修理が必要になった場合でも、プロが迅速に対応してもらえます。作業時に鍵のメンテナンス方法などアドバイスをもらえるのも鍵の専門家に依頼するメリットです。