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インターロック(いんたーろっく)

 
インターロックとは、機器を作動させる際にある一定の条件を満たさなければ動作しない安全を守るためのシステムです。インターロックが作動するシステムとしては、機械的な仕掛けにより鍵を施錠するものと、電気錠など電気を利用し鍵をかける施錠するものがあります。近年マンションなどの集合住宅や戸建て住宅で見かけるようになったのがインターロックシステムです。物理的な鍵とは異なり、インターロックシステムの鍵は電気の力で開閉する電気錠です。扉を閉めれば自動的に鍵がかかる自動施錠タイプであるため、鍵を閉め忘れる心配がなく防犯性に優れています。そのほかにも自動車やバスなどのドアを閉じなければアクセルが踏み込めない仕組みや、エレベーターでドアが閉まらないと階数表示のボタンを押しても動かないシステムは、インターロックシステムを利用したものです。
 
インターロックには適正な手順以外での機器の操作を防止したり、次の動作への移行を抑制する役割があります。高いレベルの衛生管理を必要とする食品工場や半導体を製造する工場などでもインターロックシステムが活用されています。 多くの業種で人材不足が課題となっている現在、工場のロボット機器は作業を効率化してスムーズに進めることができるメリットがある反面できる反面、機械への巻き込みや接触事故が起こると甚大な被害につながります。以前はインターロックシステムが確立されていなかったため、工場の作業者が産業用ロボットに挟まれケガをするなどの労働災害事故も発生していました。近年はさらに多くの工場で業務の効率化やロボット機器による自動化が求められ、大小さまざまな機械が稼働しており、それらを使用する作業者の安全確保が必須となっています。
 
そのような事故を防ぐため、機器と人との間に一定の距離を置き安全に作業できるようにインターロックシステムを活用することが非常に重要となります。例えば工場内などにおいて、ひとつの機器が作動している間、ほかの機器は作動しないというインターロックシステムを導入することで、工場での製造過程において一ヶ所にトラブルが発生すると全てのラインが緊急停止し大型機器への巻き込み事故を回避することができます。連続した2つの扉がある場合、一方の扉が鍵が完全に閉まった施錠状態にならないと、もう片方の扉の鍵を解錠することができないようにすることもインターロックシステムのひとつです。
 
食品工場内などのクリーンルームにおいて、外部の空気を直接入れないためにひとつの扉の鍵を閉めていないともう一方の鍵の扉が開かないようにすれば、空気中の目に見えない微細なゴミやホコリ、虫などの侵入を防ぐことができます。しかし、インターロックシステムを導入しても作業者自身が業務上のルールを守らなければ安全は確保されません。作業効率の低下を避けるなどの理由で決まりを破ればインターロックシステムは効果を失ってしまいます。そのような事態を避けるためには、管理者は作業する際に発生するリスクについて、研修などにおいて作業者に周知して危険な作業を行わないように教育することが重要です。インターロックシステムを正常に作動させ続けるためには定期的な点検が不可欠です。点検作業する際にも安全を確保した上で実施することが求められます。

インターロック(いんたーろっく)
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