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棒鍵(ぼうかぎ)

棒鍵は、その名のとおり棒状で先端に錠を回すための突起がある鍵のことです。構造がシンプルで簡単に開けられるため、簡易的な鍵として多く使用されています。古い建物の住宅ドアや門扉、自動ドア、室内ドア、机、南京錠、バッグなどに使われています。棒鍵はアンティーク家具にも採用されているため、アンティーク好きの人にはアンティーク鍵として人気を博しています。棒鍵には鍵自体のおしゃれさもあるため、鍵としてだけでなくアクセサリーとして使用する人もいます。自動ドアや室内ドアなどに使われている棒鍵の多くは古いものです。針金などで簡単に開けられてしまうほど防犯性が低いため、最近ではほとんど流通していません。
 
棒鍵の種類は大きく3つあります。ウォード錠とレバータンブラー錠、そしてこのふたつを組み合わせた錠の3種類です。ウォード錠は古代ローマ時代に作られたとされるすべての鍵の元になっている棒鍵です。鍵のなかに正しい鍵に合った障害が施されており、ほかの鍵を入れると障害に引っかかり開かない仕組みのものです。ファンタジー映画でもよく出てくる持ち手のリング部分から棒が伸びていて、棒の先が凹凸になっている種類の棒鍵です。昔は自動ドアによく使われていた種類で、南京錠や鍵がついたバッグなどでも使用されてきました。ウォード錠は壊れにくいという特徴があります。作りがシンプルである上に金属でできているため、よほどのことをしなければ壊れません。素材の都合上サビが付く可能性がありますが、定期的に磨けば長い間持ち続けられる種類のものもあります。
 
国内でウォード錠を作っているメーカーでは、HORIが有名です。HORIはバリアブルロック(可変錠)システムでウォード錠を使っています。バリアブルロック(可変錠)システムは錠やシリンダーを替えずに簡単に鍵を変更できるシステムです。ウォード錠を採用したことでドアの外観を損ねないため、高級ホテルでよく使われています。もう1種類のレバータンブラー錠は18世紀にイギリスで原型が発案された棒鍵です。正しい鍵を入れると鍵のなかにある板状の障害物がなかで動き鍵が開く仕組みのものです。ドラマや映画などでよく見かける鍵穴が前方後円型になっている種類の棒鍵です。鍵穴が貫通しているので、ドアの反対側からも同じ棒鍵で開けられるようになっています。そのため、一般的なサムターンは付いていません。現在でも古民家の玄関で使用されている種類のものです。かんぬきの役割をもつ部分が棒状なので、分厚くない扉でも取り付けできます。日本で使われている棒鍵の種類は、ほとんどがこのレバータンブラー錠です。国内では主にゴール、ショウワ、ウエストなどのメーカーが生産していました。
 
アンティーク家具やバッグに近年使われている棒鍵は、鍵のなかの障害物が複雑化されているので昔よりも解錠されにくい種類のものです。防犯としての鍵には向いていませんが、その外観から家のなかの扉や家具、バッグに使用するのには向いています。ウォード錠とレバータンブラー錠は2種類とも古いタイプの棒鍵です。そのため、現在主流となっているディンプルキーやロータリーディスクシリンダーキーよりも防犯上鍵を開けられやすいといえます。現在流通しているシリンダー錠において、鍵の形状の種類は数千とおりは当たり前です。しかし、昔から使われている棒鍵の形状の種類は、数えられるくらいの数しかありません。別で使っている棒鍵がそのままほかのところでも使用できてしまう場合も多々あります。その上、ウォード錠については鍵穴からなかをのぞき込めるため、ピッキングされやすくなります。ウォード錠の解錠を専門にしたスケルトンキーも存在するため、正しい鍵がなくても開けられてしまうというデメリットもあります。
 
棒鍵は使用自体が年々減ってきているため、対応できる技術者が減っています。そのため、もし棒鍵にトラブルが生じても、いざというときに対応してもらえないのが難点です。棒鍵の解錠に関しては、流通しているメーカーの全種類の鍵が試せるトライアウトキーで開けられる可能性があります。しかし、メーカー品以外の棒鍵の場合、なかなか対応できるところが少ないのが現状です。海外の棒鍵を使用している場合もあり、種類が多い棒鍵のクセを読めないために不具合が出たり、対応できないと断られてしまう場合もあります。現在棒鍵を使用しているのなら、何かあったときのために対応してもらえるところを探しておく必要があります。古い建物での原状回復でそのままの棒鍵を使いたい、見た目を損なうなどの理由から、棒鍵でなければいけないという状況も発生しています。棒鍵が使われている製品を大事にしている人もいるので、防犯の意味合いであればあまり適しませんが、棒鍵の需要は今もあります。防犯性がそこまで必要ないものであれば、そのデザイン性から棒鍵を使用したい人は根強く存在します。

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