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打ち破り(うちやぶり)

打ち破りは、ガラス破りの代表的な手段のひとつです。ガラス破りとは、窓ガラスを破壊して住居に侵入する手段全般を指します。ガラス破りの代表的な手段は「焼き破り」「こじ破り」「打ち破り」の3つです。ガラス破りは、令和4年に警察庁が発表した住宅で発生した侵入窃盗の侵入手口の割合において、2番目に多い侵入手口であり、その割合は1戸建ての場合約3割を占めます。この結果から、ガラス破りの代表的な手段のひとつである打ち破り被害も多発しているといえます。
 
ガラス破りの代表的な手段のひとつである打ち破りは、ドライバーやバール、電気ドリルや金槌といった器具を使って鍵周辺の窓ガラスを破壊し、割れたガラスから手を入れて窓の鍵を開錠し侵入する方法です。打ち破りは、窓ガラスを道具と力で破壊するため大きな音が鳴ります。しかし窓ガラスは扉に比べ破壊することが簡単です。道具を使い力づくで窓ガラスを破壊するため、特殊な技術も必要ないのが特徴です。そのため打ち破りは、誰でも簡単に実践できる侵入手口といえます。誰でも簡単に実践できる侵入手口だからこそ、打ち破りによる侵入窃盗の被害は後を絶たないのが現状です。防犯対策をしていない通常の窓の場合、打ち破りに慣れた空き巣は5~10秒という速さで突破することが可能です。打ち破りは短時間で犯行が可能なため、ペットの散歩やゴミ出しなどのわずかな留守の間にも、打ち破り被害に遭う可能性があります。警察庁の報告によると、侵入に5分かかると約7割の侵入者は侵入を諦めるとされています。更に侵入に10分以上かかれば、ほとんどの侵入者は侵入を諦めます。このことから、たとえ侵入者が道具と力を駆使した打ち破りをしようとしても、簡単に突破できないように対策をすることが、侵入窃盗の被害を未然に防ぐことにつながるといえます。打ち破り被害に合わないための対策はいくつかありますが、重要なのは侵入者に「時間がかかりそう」「人目に付きそう」「防犯対策をしていそう」と思わせることです。
 
代表的な打ち破り対策として広く知られるのが、補助錠の設置です。窓ガラスにはクレセント錠という半円形の金具がついた鍵が一般的です。クレセント錠は窓の密閉性を高める面では優秀ですが、防犯性に問題があります。クレセント錠付近の窓を割り、そこから手を入れられてしまえば、簡単に開錠することが出来てしまうからです。しかし補助鍵を設置することで、クレセント錠が開錠されただけでは窓は開きません。打ち破りによる侵入者がクレセント錠付近の窓の一部分を破壊したとしても、補助鍵がクレセント錠から離れた場所にあれば、さらに侵入に時間がかかることになります。侵入者は時間がかかるのを嫌うため、補助錠を侵入者の手が届きにくい位置に設置すること、侵入者が気づかない位置に設置することで、侵入者に侵入意欲を失わせることが期待できます。補助鍵のタイプには、「貼り付けタイプ」「差し込みタイプ」「ねじ固定タイプ」などがあり、サッシに穴をあける必要がある製品もあるので、賃貸の場合は注意が必要です。
 
窓ガラスに防犯フィルムを張ることも、打ち破り対策として有効です。防犯フィルムは貼るだけで窓ガラスの強度を高めてくれます。防犯フィルムの種類によっては金属バットや金槌などを使用した打ち破りも、何度も強打しないと突破できなくなるくらい効果があります。打ち破りは窓を器具と力で破壊する際大きな音が鳴るのが特徴です。防犯フィルムにより窓ガラスを破壊するために何度も強打が必要な場合は、大きな音で人目につくことを恐れ、打ち破りを諦める結果に繋がる可能性が高まります。ただし、防犯フィルムが薄すぎたり、小さすぎたりすると、簡単に突破されてしまう可能性もあるため、購入前に必ず確認する必要があります。防犯フィルムの耐用年数は製品によっても異なりますが10年程度とされており、経年劣化により効果が無くなっていくので、定期的に交換が必要です。その点、窓ガラス自体を防犯ガラスに変更することで、長期的な打ち破り対策が可能です。防犯ガラスの耐用年数は、一般的に20年以上とされています。
 
防犯ガラスとは、2枚のガラスが重なった構造になっていて、その間に防犯膜という特殊なフィルムが挟みこまれているガラスです。この構造により、打ち破り目的でガラスを割ろうと衝撃を与えても、簡単には割れなくなります。ヒビが入ったとしても、ガラスに穴が開くまでには5分以上の時間がかかるといわれています。5分以上時間がかかることで、打ち破りによる侵入者に侵入意欲を失わせることが期待できます。また、打ち破り対策として防犯フィルムや防犯ガラスを設置することを検討している場合は、CPマークについても知っておくと確実に防犯性を高めることが可能です。CPマークとは、防犯性能が高い建物部品につけられるマークです。このCPマークは、さまざまな侵入攻撃に対して、5分以上耐えられるかという判断基準の基に試験を実施し、この試験をクリアした製品に与えられます。CPマークがついた製品であれば、高い防犯性能は厳しい試験によって証明されているので、確実な打ち破り対策が可能となります。窓にCPマークがあることで防犯性が高いことを証明でき、打ち破りによる侵入者のターゲットに選ばれない効果も期待できます。
 
防犯カメラやセンサーライト、開閉検知センサーの設置も打ち破り対策として効果的です。防犯カメラは、防犯意識が高いことを印象付けることもできますが、万が一侵入された場合、証拠として映像が残れば犯人の特定や逮捕につながる可能性も高まります。そもそも侵入者は、証拠が残る可能性がある防犯カメラを嫌うので、侵入者に狙われにくくすることもメリットです。また、人目につくことを嫌う侵入者にとって、センサーライトや開閉検知センサーの設置も、打ち破り対策として効果を発揮します。開閉検知センサーは、窓の開閉があった場合にアラームを鳴らす機能があるものもあり、人目につくのを恐れた侵入者に侵入を諦めさせる効果と、侵入者の早期発見が期待できます。

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