従業員の勤怠管理に関して、「従業員の数が増えて勤怠管理が大変になってきた」「営業所や出張所など拠点がたくさんあるのでまとめて管理したい」「タイムカードの実績をデータ化したい」など、さまざまな悩みを抱えている労務担当者は多いのではないでしょうか。また2019年より施行された働き方改革関連法により労働安全衛生法も改正されたため、従業員の労働時間の把握が義務化されました。労働安全衛生法の改正によって、これまでよりいっそう適切な勤怠管理が企業には求められています。適切な勤怠管理をするためにはオフィスへの入退室管理システムの採用が非常に効果的です。ここでは適切に勤怠管理をおこなうための入退室管理についての説明や、勤怠管理の必要性、勤怠管理に連動させる入退室管理、勤怠管理におすすめの入退室管理システム「Smart IC Lock」についてご紹介します。
入退室管理と勤怠管理が同時にできる「Smart IC Lock」をご紹介します。「時間や曜日でメリハリを付けたセキュリティ機能を簡単に設定できる製品に特化した製品開発に取り組んでいる企業」であるマザーセキュリティ株式会社が販売しているSmart IC Lockは、「時間をコントロールする高度なセキュリティ性能」というコンセプトの高性能電子錠で、入退室管理システムと勤怠管理の導入にはおすすめです。
○次世代のセキュリティ環境
Smart IC Lockは従来の鍵穴を残したままICシリンダー錠へとシフトさせるという特許を取得した新方式を採用した電子錠です。入退室管理の認証方法としては非接触型ICカードがあり、このICカードは300枚まで登録が可能なので従業員数が多い企業の勤怠管理にも対応が可能です。扉にSmart IC Lockを設置しICカードで入退室管理をすると、認証されたICカードを持つ人物しか室内へ入ることができず防犯性が高まります。Smart IC LockはFeliCa(フェリカ)やMifare(マイフェア)に対応したマルチICリーダーを搭載しているため、入退室管理システムとして導入しやすい電子錠です。フェリカとはソニーが開発した非接触ICカード技術方式で、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードや、楽天Edy、nanaco、WAONなどの電子マネーカードにも採用されています。マイフェアはオランダのフィリップ社が開発した非接触ICカードで世界的にもっとも普及しており、身近なところではタバコ購入のためのtaspoです。どちらも1枚のカードで複数のサービスを利用することができますので、従業員が所有しているフェリカやマイフェアのICカードを入退室管理システムの認証方法として登録すれば企業はコストを抑えることができ、カードを持つ従業員は複数のカードを持つ必要がなくなります。ICカードの登録情報はSmart IC Lockの専用ソフトで簡単に登録や削除、編集などの操作が可能で、万が一カードを紛失することがあった際でも紛失したカードのみの抹消ができので、高いセキュリティ性を保つことができます。
○時間と曜日を自由に設定できるタイムコントロール機能
入退室管理システムとして導入されるSmart IC Lockには、認証モードを「常時解錠モード」や「常時施錠モード」に時間で切り替える「タイムコントロール機能」があります。「常時解錠モード」の“設定時間内”はタッチのみで解錠が可能、オートロック機能も停止できるので、入退室が多い時間帯やセキュリティの不要な時間、入退室管理での勤怠管理が必要でない場合での設定に適しています。また定期的に室内を換気する場合にも常時解錠モードは便利です。この常時解錠モードの“設定時間外”はオートロックで施錠されており、ICカード認証によっての入室が可能です。もうひとつの「常時施錠モード」の“設定時間内”は入退室管理システムの「管理者ICカード」のみの解錠が可能で、他のICカードでは解錠できません。入退室管理システムの管理者ICカードを持つ人物のみが解錠可能ですので、一般従業員が夜間などの就業時間外に入室できないよう制限するのに適しており、“設定時間外”はすべてのICカードで解錠できます。そしてこの入退室管理システムに設置されるSmart IC LockのICカード認証はボタンに触れることがない「ノンタッチ認証」なので、感染症対策にも役立ちます。タイムコントロール機能を持つSmart IC Lockは、入退室管理システムを設置する場所のセキュリティレベルを分単位で設定することが可能です。たとえば平日の月曜日から金曜日の9:00~18:30までは常時解錠状態でだれでも出入りができるようにし、平日の18:31~翌朝8:59までと土曜日、日曜日は終日施錠状態としICカードがないと入室できないなどの設定ができます。このとき入退室管理システムを設置した扉は、オートロックで常に施錠されています。不正解錠された場合には警報器が作動し、85dBでのアラーム鳴動とLEDで警告をするので、高いセキュリティ性を発揮します。また、入退室管理システムの解錠方法は、設定した曜日や時間ごとに「ICカード認証」「タイマーモード」「タッチ解錠」「マスターICのみ解錠」など自動で切り替えられるので、さまざまなパターンでの運用が可能となっています。これらの入退室管理の設定は、Smart IC Lockの専用ソフトで簡単に変更可能なので、突発的なトラブルが発生したときや臨時での運用をしなければならなくなったときもすぐに対応することができます。
○microSDカードスロット搭載でデータの更新やダウンロードが可能
入退室管理システムに導入されるSmart IC Lockでは、専用ソフトでさまざまな設定をしたりデータを閲覧することができます。データを専用ソフトからSmart IC Lockにアップロードしたり、Smart IC Lockの内部データをダウンロードしたりする際の媒体としてmicroSDカードを採用しているため、データ移動もスマートです。アップロードはSmart IC Lockの専用ソフトをつかって、入退室管理システムのタイマーの設定や解錠の方法、登録されたICカードの情報変更などをおこないますが、データを記録したmicroSDカードをSmart IC Lockに差し込だけで完了します。ダウンロードも簡単で、Smart IC Lockに記録されている「入退室の履歴」や「動作の回数」「ICカードの登録情報」など入退室管理のログ履歴をmicroSDカードにダウンロードし、パソコンの専用ソフトで閲覧、管理することができるので、入退室管理や勤怠管理に役立ちます。Smart IC Lockの解錠履歴(年・月・日・時・分、認証方法)は10,000件まで保存でき、ダウンロードしたログはExcelへ変換して勤怠管理のシステムと連携させたり、履歴画面をプリントアウトしてチェックしたりすることも可能です。そのほかにも、入退室管理システムに適したSmart IC Lockには多彩な特長があります。Smart IC Lockはネットワークを使用しないため、ほかの入退室管理システムでありがちな通信トラブルの心配がなく通信費といったランニングコストが発生しません。またSmart IC Lockは既存のシリンダーを残したまま設置できる特許取得済みの独自の取付方法を採用しており、穴あけやネジ止めをしないで取り付けることが可能なうえ落下の恐れがなく、従来の鍵穴も併用できるので、これまで使用していたシリンダーキーでも開け閉めをすることが可能です。さらにバックセットと呼ばれる「扉の端から鍵の中心までの長さ」が38mm~76mmまでと幅広く設置可能なのでさまざまなタイプの鍵に対応可能です。構造は電子錠の消耗する部分である「駆動ユニット」と基盤である「制御ユニット」が分離されているため、駆動ユニットが劣化した場合の取替が簡単におこなえるため、メンテナンスがしやすい電子錠といえます。
◎Smart IC Lockの導入事例
入退室管理や勤怠管理、防犯などを目的としてさまざまな場所で採用されているSmart IC Lockの導入事例をご紹介します。
○オフィスでの導入事例
入退室管理システムとしてSmart IC Lockを導入すると、だれでも自由に出入りできるオフィス内で、倉庫などの重要物を扱う部屋や開発室など機密情報を扱う部屋、個人情報が管理された人事室など、部屋ごとに担当者や責任者しか入れないように制限をすることが可能です。入退室管理システムを導入して入室の制限をしたい箇所にSmart IC Lockを設置し、認証方法をICカードとすることで入室の権限がない人物は入れないように設定できます。オフィス内では、それぞれのエリアで用途や使用者が異なるため、入退室管理システムを導入すればエリアごとにセキュリティレベルを変更して「タッチ解錠で入室できる部屋」や「ICカード認証で入室できる部屋」など区別して入退室管理ができます。さらにタイマーによる時間設定が分単位で可能なので、就業時間外や土日は施錠して管理者しか入室できないようにするなどと自動で切り替えることができます。またSmart IC LockはフェリカやマイフェアといったICカードに対応しているので、社員証を入退室管理システムで認証させるICカードとして登録することができ、入退室管理のためにわざわざ違うカードを用意する必要もありません。入退室管理のICカードと社員証を組み合わせることで、企業はコストの削減となり従業員は複数のカードを持ち歩かずにすむため、両者とも利点があります。入退室管理システムのICカードの登録や変更、削除はSmart IC Lock専用のソフトで簡単に設定できますので、従業員の入社時や退社時、臨時の来客などの場合も即時対応が可能となっています。またSmart IC Lockを入退室管理システムに導入することでセキュリティレベルが格段にあがります。部外者の侵入防止はもちろんのこと、情報漏洩にも配慮するなど入退室管理システムによってセキュリティ対策を整えるので、個人情報を適切に取り扱っている国内事業者が取得できる「プライバシーマーク」や個人情報を含めた情報資産すべてを保護する事業者が取得できる国際標準規格「ISMS」の取得が可能になります。入退室管理システムとして設置されたSmart IC Lockに記録される解錠履歴(年・月・日・時・分、認証方法)は10,000件まで保存でき、専用ソフトでの閲覧のほか、履歴をプリントアウトしたりExcelへ変換したりすることが可能なため勤怠管理のデータとしても活用できます。このようにSmart IC Lockでの入退室管理は、セキュリティ対策と勤怠管理の統一化が実現できるといえるでしょう。
○教育機関での導入事例
大学などの教育機関は基本的にオープンになっている場所が多く、構内ではたくさんの人が出入りしているため盗難や不法侵入が懸念されます。また広い施設内には数多くの部屋があるため、すべての鍵を管理することは大変煩雑で鍵紛失などのリスクもあるでしょう。防犯や鍵管理、入退室管理を効率用おこなうためには入退室管理システムとしてSmart IC Lockの設置がおすすめです。入退室管理システムとしてSmart IC Lockを設置するとICカードによる認証ができるようになるため、構内の各部屋で入退室の制限をすることができます。このとき学生に持たせる認証のためのICカードは学生証と共通にしておくと複数のカードを持ち歩く必要がなく便利です。入退室管理システムを設置する箇所として、たとえば研究室は教授とその研究室の学生のみ、コンピュータルームは教授と科目を履修している学生のみ、昼間の図書室は学生証を持った学生と職員のみで夜間は管理スタッフのみ、などと部屋ごとに時間や人物の制限が可能です。食堂や喫茶室などだれでも出入りできるスペースでは、営業時間中は解放しておき、営業時間外は施錠して厨房のスタッフだけが出入りできるような設定にしておくと、営業時間外は入室できないため接客が不要になります。また各講義室に入退室管理システムを設定しておくと、企業の勤怠管理のように授業を履修している学生の出席確認としても利用できるので、講義を受ける学生が多い大学では非常に便利です。入退室管理システムの設定は、棟や部屋ごとに入退室を制限でき時間はもちろんのこと曜日によっても設定が可能なので、週末の講義がない日は施錠状態にしておくなどの設定をしておくと鍵の閉め忘れがなく安心です。
○研究機関での導入事例
入退室管理システムのSmart IC Lockは研究機関でも多く導入されています。研究機関では、個人情報やクライアントの企業情報、開発途中の情報、商品のデータなどが保管されており、これらを取り扱うそれぞれの施設ごとにあわせた運用が必要です。入退室管理システムとしてSmart IC Lockを各部屋に設置し、研究員が多く出入りする日中はフリーで入退室できるよう設定し、夜間は出入りや持ち出しを厳しく管理するためにオートロックを設定してICカードで認証された人物しか解錠できないように設定できます。Smart IC Lockはタイマー機能があり、時間で入退室管理の設定をすることが可能なため、厳重な情報管理が必要な研究機関で夜間の施錠忘れなどの恐れがありません。万が一情報の持ち出しなどの事故が起こってしまった場合でも、入退室管理システムとして設置してあるSmart IC LockではICカードで入室した場合のログが10,000件まで保存されるので、情報の追跡が可能です。またこれまでは複数の研究員に鍵を所持させており、新しい研究員にはその都度鍵を作成したりなどコストがかかるうえに鍵管理も手間でしたが、入退室管理システムにSmart IC Lockを設置することでシリンダーキーが不要になり、ICカードの登録情報変更だけですみますのでコスト削減と鍵管理の簡略化が実現します。
◎まとめ
勤怠管理の必要性や従業員の勤怠管理に役立つ入退室管理システム、入退室管理システムと連動させて勤怠管理が可能なSmart IC Lockについてご紹介しました。企業がおこなう日々の勤怠管理において入退室管理システムを導入することは、人的コストを下げ正確な勤怠管理を可能にします。いま従業員の複雑な勤怠管理でお困りの方は、入退室管理システムを取り入れて効率的な勤怠管理をしてみてはいかがでしょうか。カギ舎セキュスターズでは入退室管理システムの導入や勤怠管理との連携についてのご相談を承っております。ご相談だけでも無料でお受けしているのでお気軽にお問合せください。
◎入退室管理とは