ISMS認証取得による入退室管理システムの強固なセキュリティ
近年では、不正アクセスを防止する目的として、セキュリティ対策の強化に加え、ISMS認証取得の入退室管理システムに取り組む企業や組織が増加しています。ISMS認証は、組織が保有する情報資産を管理し第三者によって監査されることで、企業価値や組織の信頼性につながります。ISMS認証を取得するためには、認証精度が高く正確な入退室管理システムを行う認証技術が求められます。この記事では、安心・安全な防犯対策には、組織が管理する情報資産に適切な顔認証など、生体認証をISMS認証に導入する強固なセキュリティについてご紹介します。
◎入退室管理システムにおけるISMSの目的
入退室管理システムとは、私達利用者がある特定エリアへの入退室を制御・監視するためのシステムです。入退室管理システムは、顔認証、ICカード認証、暗証番号認証などを利用して、アクセス権を持つ者のみが入室できるようにし、誰がいつどこにアクセスしたかを記録します。これにより、無許可の人物の立ち入りを防ぎ、情報資産の保護を図ります。入退室管理システムで利用者を制限することで、組織内の物理的なセキュリティ対策を担います。ISMSは情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System)の略称であり、企業や施設における組織の情報資産を保護するために策定された管理システムです。ISMSはISO/IEC 27001の国際規格にもとづくものです。ISMSの目的は、情報の機密性、完全性、および可用性を確保するための一連のプロセスと手順を維持し、情報セキュリティに関するリスクを適切に管理することです。これは、企業それぞれの組織が自発的に策定しなければ正しい運用を行うことができません。ISMSは入退室管理システムにおいて、情報漏洩や流出のリスクに対する適切な対策を策定し、リスクを低減または回避するための措置を行います。ISMSを正しく理解し、入退室管理システムに取り組んでいる企業は、ISMSの認証を取得することができます。認証システムとしてのISMSは、組織が情報セキュリティの管理を適切に行っていることを第三者によって証明するためのものです。ISMSを入退室管理システムの一部に統合することで、取引関係者や社会的信頼性、顧客からの信頼が向上します。またISMS認証を取得することで、入退室管理システムを導入する組織は多くのメリットを手に入れることができます。入退室管理システムへのISMS認証によって情報漏洩のリスクが回避され、施設内の情報セキュリティレベルが向上します。ISMS認証があるということは、顔認証などの生体認証を利用した精度の高いセキュリティ体制が整っていることを表します。とくに、顔認証など認証スピードが早い認証方法を入退室管理システムに導入することで、情報アクセスの迅速化・業務効率の改善につながります。

◎入退室管理システムとISMS認証の関係性
「いつどこで誰が」という利用者のエリアを出入りする記録を履歴化する入退室管理システムと、組織の情報の保護管理するための管理システムISMS認証にはいくつかの関係性が存在します。まず、組織のISMS認証は、国際標準にもとづいて適切に運用されていることを第三者機関(認証機関)が評価し、正式に認証するプロセスです。このISMS認証を取得をすることで、情報セキュリティに関する法規制や業界標準に適合していることを第三者が確認するため、法令遵守の証明になります。ISMS認証にもとづいたシステム管理は、それぞれの組織が抱える情報セキュリティの危険性を統合的に管理します。組織が抱えるセキュリティは、入退室管理システム内での外部の人間による不正アクセスや情報流出、サーバーのハッキングなど多種多様です。このリスクは、デジタルデータ化した精度の高い入退室管理システムで情報を保護する必要性があるのです。また、入退室管理システムにおけるISMS認証は企業市場で競争優位のひとつとされます。ISMS認証の入退室管理システムは、企業価値・資産性も高まることで企業の運営向上にもつながります。ISMSの第一の目的は、入退室管理システムでの物理的な防犯性に特化したセキュリティ対策です。入退室管理システムにおける物理的セキュリティとは組織の情報資産を表します。たとえば、サーバーやデータデバイス・紙媒体の文書などを指し、不正アクセスや盗難から守るためのセキュリティ対策です。入退室管理システムは、この物理的セキュリティコントロールの一環として、特定のエリアや施設内へのアクセスを制御し、情報資産の保護を確実にします。ISMS認証を取得するためには、情報セキュリティリスクの特定と第三者による評価が必ず必要になります。入退室管理システムは、物理的なアクセスに関するリスクを管理するためのツールとして活用されることで、セキュリティリスク管理の強化につながります。たとえば、施設内のサーバールームやデータが一元管轄されているセンター、オフィスエリアなどの入退室管理システムでは外部の人間による不正アクセスの危険性を低減します。これは、情報資産が存在する場所に対して、入室のアクセス権限を持つ従業員のみが出入りできるように入退室管理システムの設定を行います。さらにISMS認証は、入退室管理システムのログデータを活用して、異常なアクセスパターンや不正行為の兆候を早期に検出し、リスク管理の強化を図ります。入退室管理システムとISMS認証の関係性として、監査とコンプライアンスの支援があります。ISMS認証の取得および維持には、定期的な内部監査と第三者監査が求められます。「誰がいつどこに」アクセスしたのかを特定する入退室管理システムは、物理的なアクセス制御の調査や監視を提供します。入退室管理システムで識別し認証を行った入退室のログデータは、第三者の監査プロセスにおいて非常に重要な役割を果たします。これは、入退室管理システムを導入している組織に対し、情報セキュリティの遵守状況を確認するための有力な証拠となり、ISMS認証の維持に貢献します。
◎顔認証を利用した入退室管理システムのセキュリティ
顔認証は私達個人が持つ顔のパーツを利用した生体認証です。体の部位を使うため、ICチップ認証や暗証番号認証のように紛失したり盗まれるリスクがありません。他人による偽造や模倣が容易ではない身体的特徴であるため、入退室管理システムに対するセキュリティレベルが非常に高くなります。精度が高い顔認証によっては、顔認証の他に指紋認証や暗証番号認証・カード認証と組み合わせて入退室管理システムに導入することができます。複数認証の取り組みは、施設の中の重要セキュリティエリアで効果を発揮します。ISMS認証を取得している組織は、ISO/IEC 27001のような情報セキュリティの国際基準に準拠する必要があります。これには、物理的な対策と環境的セキュリティ管理策の取り組みが該当し、認証精度の高い顔認証はこれらの基準を満たすための有効な手段です。ISMS認証の維持には、情報セキュリティ対策の有効性を証明するために第三者による定期的な監査が必要です。顔認証を導入することで、入退室管理システムの不正アクセスを回避し、入退室ログの信頼性向上、監査要件を満たすことが容易になります。入退室管理システムへの顔認証導入には、さまざまなメリットがあります。まず、生体認証のひとつである顔認証は、偽造が難しいため、第三者による不正アクセスが回避されます。これは、組織の外部の人間はもちろん、内部的な不正行為の減少や抑制にもつながります。たとえば、組織の従業員同士で出退勤の勤怠管理を行ったり、重要エリアへの出入りを行う入退室管理システムを利用する場合に効果的です。さらに精度の高い顔認証の入退室管理システムは、顔情報を立体的に読み込み識別するため、マスクなどを装着した状態でも正確な認証を行います。3Dでの読み込みや光学センサーを利用した顔認証は、数多くの識別工程を踏むことで、限られた顔情報でも認証エラーが起きにくいとされます。また入退室管理システムへ顔認証を導入することで、入退室のトラッキングと監査対応が強化されます。顔認証の入退室管理システムは、誰がいつ入退室したかを正確に記録しデータ化します。この記録は、リアルタイムで入退室をモニタリングでき、異常が発生した場合には即座にアラートを発することが可能です。万が一、不正アクセスが発生した場合も認証エラーのアラートが管理者へ通知されます。これにより、不法侵入者への迅速な対応や被害拡大を抑えることができます。このように顔認証の導入は、ISMSを取得した入退室管理システムに対してもセキュリティの強化、監査対応の強化の実現に有効的です。

◎セキュリティ性に優れた顔認証リーダーFE-600
顔認証リーダーFE-600は、生体認証である顔認証のほかにICチップを利用したカード認証と暗証番号認証が搭載されています。複数の認証方法が搭載されている顔認証リーダーは、使用する場所や利用者ごとにアクセス権限を操作することができます。不特定多数の人間の出入りが多いエリアの入退室管理システムでは顔認証のみでの認証が設けられます。たとえば、重要な機密情報を保管しているエリアやサーバールームなど特定の人間の入室が許可される場所では、顔認証のほかにもうひとつ認証方法を加えることで、より強固なセキュリティにします。複数の認証方法によって、セキュリティが強化された入退室管理システムでは外部からの不正なアクセス解析が困難になり、情報流出の回避につながります。さらにFE-600は「顔+マスク検出」が搭載されています。「顔+マスク検出」は、マスクやメガネなどの装飾品を身に着けていても顔情報が抽出されます。マスクで覆われていない部分を3Dで読み込み、入退室管理システムに必要とされる顔情報をカメラの映像内で立体的にデジタル解析します。この仕組みは、写真や動画では認証許可がおりません。提供された顔情報を読み込むことができないため、認証エラーが発生してしまいます。顔の細部まで情報抽出し、識別するので、他人による偽造が困難です。容易にコピーが作れない顔認証は、不正アクセスや不正行為の対象から外れやすくなるため、施設やエリアのセキュリティ性が向上します。FE-600の顔認証時は、複数の顔を1度に認証する「マルチフェイス認証」があります。マルチフェイス認証は、最大5人までの顔を同時に読み込むことが可能で、3m離れた場所からも利用者を特定します。入退室管理システムを正確に利用した時間や、入室後のエリア内滞在時間を要する場合に非常に有効的です。また、オフィスの出勤時間など出入り口での人の滞留が発生しやすい場所でも立ち止まることなくスムーズな入退室管理システムを提供します。顔認証リーダーFE-600には、最大50,000人までの顔情報を登録できます。認証記録は100,000回の入室管理システムでのログ管理を保存します。登録可能人数が多いことで、利用者が多い企業や利用者の入れ替わりが頻繁な施設も安心して導入できます。顔情報の登録や削除は管理者モードでのみ操作が可能なので、個人情報の取扱や保護に関しても安心です。FE−600の本体は選べる3色の展開があるため、取り付ける施設のイメージに合わせやすい色で設置することができます。顔認証はカメラに顔を近づけるだけで認証が開始するので、難しい操作は一切ありません。子どもから大人まで利用しやすいので、顔認証に対するストレスも感じさせません。そのため顔認証の入退室管理システムは、オフィスから住宅施設までさまざまな環境に適しています。
◎顔認証FE-600を導入した入退室管理システム
ISMS認証を取得した顔認証システムは、企業・個人の情報保護や外部の人間による不正行為の防止に役立ちます。ISMS取得の入退室管理システムが設けられることで、組織全体のセキュリティレベルや資産価値の向上に貢献します。
⚪︎サーバールームなどのアクセス管理センターへ顔認証リーダーFE-600を導入
施設の機能をデジタル管理しているデータセンターは、機密情報や運営情報を多数保有しています。万が一、外部の人間が該当エリアに出入りし、データ管理操作を行ってしまうと施設運営の停止や、情報が外部に漏れてしまう危険性があります。この危険性を回避するためには、それぞれのエリアに設けられる入退室管理システムへの高度なセキュリティ対策が非常に重要になります。ISMSを取得した顔認証システムは、許可された人のみが入退室管理システムによって入室できます。顔認証リーダーFE-600は、顔の情報を3Dで読み取るので、偽造やコピーが非常に困難な顔認証システムです。サーバールームなどアクセス制限が限られたエリアの入退室管理システムでは有効的であるため、ISMS取得の信頼性も高くなります。

⚪︎医療施設でのセキュリティ管理へ顔認証リーダーFE-600を導入
医療施設などの病院では、患者の個人情報や医療機関に関するデータが保管されているため、高いセキュリティレベルが求められます。とくに、高度な医療技術が求められる手術室や衛生管理の徹底が必要な集中治療室(ICU)などの重要エリアでは、ISMSを取得した顔認証の入退室管理システムが効果的です。顔認証の入退室管理システムによって医療従事者のみがアクセスできるように設定し、患者データの保護と医療現場の安全を確保することができます。さらに顔認証リーダーFE-600に搭載されている「顔+マスク検出」機能はマスクを要する環境で有効的です。マスク未着用で入退室管理システムを利用すると認証エラーが発生します。この顔認証機能によって施設内の衛生管理の徹底が保たれるのです。
⚪︎銀行などの金融機関セキュリティ強化への顔認証リーダーFE-600を導入
銀行や証券会社などの金融機関における顔認証の入退室管理システムは、内部不正の防止や顧客情報の保護に活用されます。ISMSを取得した顔認証は、多くの機密情報を保管する金融機関の本店や、支店の入退室管理システムに導入されています。顔認証は従業員の入室制限が限られているバックオフィスエリアや金庫室などの高セキュリティエリアで使用されます。よりセキュリティを強化するエリアでは、複数の認証方法を組み合わせることが有効的です。FE-600は顔認証のほかにもI、Cカード認証と暗証番号認証が搭載されているため、ISMS認証の入退室管理システムにおいて高いセキュリティ対策をとることが可能です。関係者以外の立ち入りを制限することで、不正アクセスを防止しつつ、従業員の認証プロセスを迅速かつ効率的に行うことができます。
◎まとめ
国際基準にもとづいたプロセスを要するISMS認証は、組織のセキュリティに対する信頼性と法令遵守の確保を表します。このような情報資産の保護には、ISMS認証に加え入退室管理システムのセキュリティ強化が重要となります。ISMS認証の取得は、不正アクセス回避のみに限らず、組織の信頼性や資産価値を高め、正確な識別認証を行う顔認証が有効的です。カギ舎では、認証能力に優れたKJ TECH japanの顔認証リーダーを取り扱っています。ISMS認証に適した入退室管理システムのご相談はカギ舎までお問い合わせください。