引き戸の鍵修理
「玄関の引き戸の鍵がかかりにくい」「引き戸の鍵をかけるときに引っかかる」など、引き戸の不具合が気になるときはありませんか。古い家屋に住んでいて建築当初から玄関の引き戸の鍵を1度も交換していないという人は意外と多くいます。しかし、玄関の引き戸の鍵にも寿命があり、長く使っている間に劣化によって不具合が生じたり壊れたりしてしまいます。引き戸の鍵に不具合があるときに鍵修理をせずに放置していると、ある日突然に鍵が使えなくなる恐れもあるため、早めの対処が必要です。ここでは引き戸の鍵の不具合の原因や対処法、自分で引き戸の鍵を交換するときのポイントなどについて解説します。
◎引き戸の鍵の不具合の原因
引き戸とは、扉を横方向にスライドして開け閉めするドアのことで、昔ながらの一戸建ての玄関などに多く見られます。引き戸に使われている鍵の種類は大きくわけて2つあり、引き戸の端と扉枠(建物)とを施錠する「戸先錠」と、2枚以上ある引き戸と引き戸が重なっている箇所を施錠する「引き違い錠(召し合わせ錠)」です。引き戸の鍵がかかりにくかったり、引っかかったりなどの不具合が見られるときの原因のひとつには引き戸の錠ケースとストライクがずれていることが考えられます。錠ケースとは鍵の本体のことで、施錠するためのカンヌキやそれを回すためのツマミなどで構成されています。一方ストライクはカンヌキを受けるほうのパーツです。錠ケースとストライクがずれてしまうとカンヌキがしっかりとストライクに収まらないため、鍵がかかりにくかったり引っかかったりなどの症状が起こります。錠ケースとストライクがずれてしまう理由は、それぞれを止めているネジがゆるんでいたり引き戸の戸車(扉を動かすための車輪の役割をするもの)の劣化やズレにより扉自体が傾いてしまったりなどです。錠ケースとストライクがずれて鍵がかかりにくい状態のまま使い続けると、鍵の摩耗や破損につながり最終的に鍵が壊れてしまう危険性が高まるため、早めに鍵修理をすることをおすすめします。鍵自体の故障や部品の破損も引き戸の鍵に起こる不具合の原因です。引き戸の鍵を長い間使っていると、経年によって鍵内部の部品が摩耗したり破損したりするため、鍵の内部でパーツがうまくかみ合わずに鍵が回りにくくなることがあります。鍵の内部の故障や破損は見た目ではわかりづらく調査や鍵修理をするには鍵の分解が必要なため、鍵の専門業者へ依頼することがおすすめです。そのほかには鍵穴や鍵にゴミやホコリが付着していたり鍵穴の中に異物が混入していたりすると鍵がかかりにくい、引っかかりやすいなどの症状が起こることがあります。鍵穴の内部のホコリや異物が原因で鍵に不具合が起こったときには、エアダスターで清掃したり鍵専用の潤滑剤を使用したりすると症状が改善されて鍵の動きがなめらかになることがあります。ただしこのときにCRCなど金属専用の潤滑剤を使用すると鍵穴の内部でスプレーが固着してしまうので注意してください。玄関に設置された引き戸は鍵穴が屋外に面しゴミやホコリがつきやすいため、ふだんからこまめに清掃をするなどのメンテナンスが大切です。

◎引き戸の鍵修理を自分で行うときのポイント
引き戸の鍵がかかりにくい、引っかかりやすいなどの不具合が起こったときに、費用を抑えるために業者に鍵修理を依頼せず自分で鍵修理をしたいと考える方もいるでしょう。ここでは引き戸の鍵修理を自分でするときのポイントや注意点について解説します。錠ケースとストライクがずれている場合は、止めているネジがゆるんでいることが多いので、ドライバーでネジの増し締めをしてみましょう。ただし、古い引き戸の鍵はネジ自体が劣化しておりネジ頭部のドライバーを差し込むプラスやマイナスの部分がつぶれてしまうことがあるので、無理に力を加えてネジを締めつけすぎないように気をつけてください。長年引き戸を使っていると、引き戸を動かすタイヤの役目をする戸車が扉に埋まって高さが変わってしまうこともあります。戸車の高さが変わると引き戸の扉がゆがみ、錠ケースとストライクの位置にズレが生じてしまうので戸車の高さ調整が必要です。戸車の高さ調整は、扉の下部や側面に戸車調整用のネジがあるので、ドライバーでネジを回すことで戸車を上げたり下げたりできますが、少しずつ調整してちょうどよい高さにしなければかえって症状が悪化することもあるため注意が必要です。そして引き戸の鍵が壊れてしまっている場合は、鍵自体の交換をしなければなりません。鍵の交換をするためには、鍵を収める切り欠き穴と呼ばれる部分の幅や高さ、扉の厚み、ビスピッチなど正確なサイズの計測や規格の確認が必要です。もし購入した鍵のサイズが引き戸の切り欠き穴にあわなかったときには、切り欠き穴を削って鍵に合わせるなどの加工をしなければなりません。また戸先錠の場合は、引き戸によって決まった鍵しか取り付けられないので正確な寸法や外観写真などで引き戸のメーカーへ問い合わせをする必要があり、交換作業も難しいので自分で鍵修理をするのではなく、鍵の専門業者へ依頼することをおすすめします。引き戸の鍵修理をするためには、正確なサイズの計測や規格の確認、鍵修理の専門知識が必要です。費用を抑えようと自分で鍵修理をすると、失敗するリスクも大きく時間や費用がよけいにかかってしまえば、最初から鍵の専門業者へ依頼しておけばよかったと後悔してしまうことにもなりかねないので気をつけましょう。

◎引き戸の鍵修理をするなら防犯性の高い鍵への交換がおすすめ
古い家屋の引き戸は、劣化によって鍵がかかりにくくなったり引っかかりやすくなったりなどの不具合が起こりやすくなり、日本ロック工業会が示す鍵の耐用年数も約10年と定められています。古い引き戸の鍵の不具合を「まだ使えるから」と鍵修理をせずに放置しておくと症状が悪化してある日突然に鍵が壊れてしまう恐れもあるので早めの対処が望ましいでしょう。昔ながらの一戸建てに多く見られる引き戸の鍵は、古いものでは防犯性に劣るものも多くあります。引き戸に使われている古い鍵の多くは、外側から鍵をかけるときは鍵を差し込んで回し、内側からの施錠は上下に動くツマミを押し下げる構造です。ガラス製の引き戸の場合は、ガラスを割ってしまえば手を差し入れて直接ツマミを押し下げられるので簡単に鍵を開けることができます。また古い鍵は鍵の形がギザギザしているピッキングされやすい鍵が採用されていることが多いので防犯性に劣ります。引き戸の鍵に不具合が起こって鍵修理をするのであれば、せっかくですから最新の防犯性の高い鍵への変更をしてはいかがでしょうか。最近の引き戸の鍵は不正解錠を防ぐためにさまざまな工夫がされています。たとえば、内側から鍵をかけるときはツマミを下げるだけでよいのですが、鍵を開けたいときは一旦ツマミを押し込んでからでないと動かない鍵があります。このような鍵は侵入にかかる時間がかかるため空き巣を抑制する効果があります。またツマミ本体を取り外せる鍵もあり、就寝時や外出時にはツマミを外しておけば鍵を開けることが不可能です。そして、いまギザギザの鍵を使っているのであれば防犯性の高い「ディンプルキー」への変更がおすすめです。ディンプルキーは鍵の表面にでこぼこしたくぼみがあり、くぼみの大きさや深さがそれぞれ違っているため簡単にピッキングや複製ができません。引き戸の鍵が古くなってくると機能性はもちろんのことセキュリティ面でも不安があるので、鍵修理をする場合は防犯性の高い鍵に変更することをおすすめします。

◎まとめ
鍵修理が必要な引き戸の不具合の原因や自分で引き戸の鍵修理をするときのポイントなどについて解説しました。カギ舎での引き戸の鍵修理は、専門知識を持つ熟練の作業員が丁寧におこなっております。また鍵修理の費用は業界最安値を目指す激安業販価格なので、費用を抑えて引き戸の鍵修理をしたい方は安心してご依頼ください。カギ舎では防犯性や機能性の高い引き戸の鍵をつねに在庫として多数持っているので、お客様のニーズにあわせて最適な引き戸の鍵をご提案いたします。ご相談や見積もりだけでも無料なので、引き戸の鍵修理を検討されている方はぜひお気軽にお問い合わせください。