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ドアのトラブルよるフロアヒンジの交換

ドアや鍵などの建物の設備において「ドアが勢いよく閉まる」「ドアとドア枠が干渉して施錠できない」といったトラブルが起きることがあります。マンションや商業施設など多くの人が使用するドアでこのようなトラブルが起きると、住民や利用客が怪我をする事故につながる恐れがあります。セキュリティが弱くなるため、早急にトラブルを解決する必要があるでしょう。ドアのトラブルの原因のひとつとして考えられるのは、フロアヒンジの不具合です。この記事では、フロアヒンジとはどのような装置なのか、交換が必要な不具合などについてご紹介します。
 
◎フロアヒンジの役割
フロアヒンジは開き戸タイプの扉に取り付ける装置です。扉が回転する軸になる側の床に埋め込んで、扉を支える役割を果たしています。フロアヒンジは、ドアが開閉するスピードを制御することができる装置なので、フロアヒンジを取り付けることによってドアが速く閉まりすぎずに適切なスピードで安全に閉まるように調整することができるようになります。フロアヒンジと同じような役割をしている装置にドアクローザーがありますが、ドアクローザーは扉の上部に取り付けるアームが付いているボックス型の装置で、おもに住居の玄関ドアなど比較的軽い扉で使用されています。フロアヒンジは、ドアクローザーでは制御しきれない重量がある扉でも対応できる装置なので、店舗やビルの入り口、マンションのエントランスなどで使われる出入口用の大きなドアや重いドア、ガラス扉に取り付けられていることが多いです。ドアクローザーと比べて価格も高価なため、一般の住宅の玄関ドアに設置されることはほとんどありません。フロアヒンジが設置されるような使用頻度が高い出入口の扉や重量がある扉は、閉まる速度をコントロールできないと事故の危険性が高くなるため、多くの人が使用する建物の安全性を保つために、フロアヒンジは大切な役割を果たしています。フロアヒンジには、速度をコントロールするという基本的な機能以外にも、扉が90度開いたときに制御がかかる機能や95度以上開かないようにする機能などが付いている種類もあり、強風によって扉が急激に開いて人や物に当たったり、扉が壁に衝突して破損したりといった危険を防ぐことができます。フロアヒンジは、長方形の薄い立方体をしており、フロアヒンジ本体にはバネとオイルダンパーが内蔵されています。この強力なバネによって扉を閉める力が生まれるため、扉を開けて手を離すと自然に扉が閉まります。しかし、バネの力は強力でバネの力だけではドアが速いスピードで閉まってしまうので、その力を制御するためにオイルダンパーが内蔵されています。オイルダンパーは油圧の力でバネの力を制御し、ドアが適正なスピードでゆっくり閉まるよう速度コントロールを行います。フロアヒンジを設置する際は、まず扉の床部分にセメントケースを埋め込み、そのなかにフロアヒンジ本体を入れ、プレートをかぶせます。扉の下枠側にアーム、上枠側には扉を支えるトップピボットという部品を取り付けて、扉とフロアヒンジを連動させています。フロアヒンジは床に埋め込むため、見た目にもすっきりしており、デザインを重視する建物でも取り付けやすい装置です。フロアヒンジにかぶせるプレートを床の素材に合わせられる、石材を敷いた床やじゅうたん張り用のフロアヒンジなどもあります。また屋外に設置しているドアに使用しやすい、水の侵入を防ぐ性能を備えているものもあります。
◎フロアヒンジの不具合の原因
フロアヒンジには耐用年数があるため、取り付けからある程度の期間使用していると経年劣化による不具合が起き、交換が必要になる場合があります。フロアヒンジの交換時期の目安は、ドアを開閉した回数が30万回以上と言われていますが、これは1日100回開閉の動作をしている扉なら10年程度で交換が必要になる計算になります。あくまで目安の期間になるため、屋外に設置しているエントランスドアなど、雨水にさらされる場所に取り付けてあれば、交換までの期間は目安よりも短くなるかもしれません。経年劣化によって起きやすいフロアヒンジの不具合が、本体に内蔵されているオイルダンパーの油漏れです。オイルダンパーで油漏れが起きると油圧の力が弱まってしまうため、バネの力を制御できなくなってしまいます。またフロアヒンジ本体や本体を入れているセメントケースが、雨風などによって腐食してしまう不具合も起きる場合があります。腐食してしまうとケースが浮き上がって扉が押し上げられるため、扉と上のドア枠が干渉するようになってしまいます。フロアヒンジを交換する工事では、床を掘り起こしてケースを取り出さなくてはいけないため、その分の工賃が発生します。雨水やホコリなどが溜まると腐食の原因になるため、プレートを取り外してホコリを取り除いたり溜まった水を抜いたりといったメンテナンスをこまめに行っておくことによって、腐食が起きないように対策をすることができます。フロアヒンジ本体には、閉扉速度調整弁というドアが閉まる速度を調整する弁があるため、ドアが閉まるスピードが速くなったと感じるときは、速度調整弁を使って改善できるかためしてみることも可能です。速度調整弁は、マイナスドライバーを使ってビスを左右に回すことで、閉まるスピードを速めたり遅くしたりすることができます。
◎交換が必要なフロアヒンジの不具合
フロアヒンジは床に埋められていて、普段は目に触れる装置ではないため、ドアのトラブルが起きていてもフロアヒンジに不具合が出ていることになかなか気づかないことがあります。どのようなドアのトラブルが起きている場合にフロアヒンジの交換を検討する必要があるのでしょうか。フロアヒンジの不具合によるトラブルで多いのが、扉が極端に早く閉まってしまう状態です。「なんだか以前よりもドアが勢いよく閉まるようになった」と感じたり、「ドアがバタンと大きな音を立てて閉まるからうるさい」といった苦情の声が出たりするときは、フロアヒンジに不具合が起きているかもしれません。そもそもフロアヒンジは、扉をゆっくり閉めるために取り付けられている装置なので、閉まる速度が速くなっていればフロアヒンジ本体のオイルが漏れだしてスピードをコントロールできなくなっている可能性が高いです。このようなトラブルは、マンションの住民や店舗のお客様など建物を使用している人が手や体を挟んでしまう事故につながったり、ドア自体が破損してフロアヒンジだけでなくドアごと交換になったりするケースもあるため、早めに交換工事を依頼しましょう。フロアヒンジの不具合によるトラブルで次にあげられるのが、開閉時にドアとドア枠が接触して干渉してしまい、ドアが開けにくくなったり完全に閉まらなくなったりするトラブルです。同様のトラブルとしては、ドアが地面に擦ってしまうようになったり、両開きのドアで左右の扉が揃わなくなってしまったりすることがあります。このようなトラブルは、フロアヒンジ本体やプレートの腐食や、下側に取り付けたアームが曲がってしまったり、本体やアームのネジが緩んでしまったりしていることが原因となって起きている可能性が高いとされています。鍵が付いている扉の場合、扉がきちんと閉まらないために施錠できない、オートロックドアなのに施錠されずに警報音が鳴ってしまうといったトラブルにもつながることもあります。そのままにしておくと建物のセキュリティを保てなくなってしまうため、フロアヒンジの交換や部品の交換を行ってトラブルを解消する必要があります。フロアヒンジの不具合によるほかのトラブルは、開閉するときに異音がするという症状です。何かが引っかかっているような嫌な音がするのは、フロアヒンジ本体のボルトが緩んでいることが原因になっている場合があります。異音だけで使用自体に問題がないと交換や修理までは必要ではないと思われる人も多いのですが、ボルトに負担がかかってしまうため、早めに対処するようにしてください。フロアヒンジの不具合によるトラブルには、扉の軸がガタガタ動くといった症状もあります。ガタガタしてしまうのは、フロアヒンジで扉を上手く支えられていないということなので、フロアヒンジ内のボルトが緩んでいたり折れてしまったりしている可能性が考えられます。また、ドアを開けてから手を放しても自動で閉まらなくなったり、ドアを開ける時に重たくなったように感じたりするなど、ドアの開閉がスムーズではなくなり動きがおかしくなったときは、オイルダンバーの油圧の力が上手に機能しなくなっていることがあります。オイルダンパー内のオイルは、寒い時期など気温によって固くなることもあるため、寒い時期にドアの動きが重くなった場合は、速度調整弁によって調整できるかもしれません。それでも改善しない場合は、専門業者に修理や交換を依頼しましょう。このようなトラブルが起きていない場合でも、扉の軸になる床部分が黒くなっている場合は、埋め込まれているフロアヒンジから漏れた油が床部分に出ている可能性があります。またプレート部分のステンレスが錆びている場合もプレート下の本体で油漏れや腐食が起きている可能性があるため、修理や交換の依頼をしてください。
◎フロアヒンジの交換事例
フロアヒンジの交換は、原則として同じメーカーの同じ品番の製品、もしくは代替品での交換となります。状態によっては、フロアヒンジ本体だけでなくほかの部品も交換になる場合もあるため、ほかの部品はそのまま使用可能かも確認するようにしましょう。本体を入れているセメントケースの腐食がひどいときやトップピボット、アームなどの部品が古くなっている場合は、フロアヒンジ本体と一緒に交換が必要になることがあります。実際にフロアヒンジの交換を行った事例をふたつご紹介します。まずひとつめの交換事例は、店舗のドアに取り付けられているフロアヒンジの交換です。扉が速いスピードで閉まってしまうようになり、事故が起きる危険があるため、フロアヒンジの不具合か調査をすることになりました。床のプレートを取り外すと、埋め込まれているフロアヒンジ本体が腐食して交換が必要な状態だと判明し、新しいフロアヒンジに交換となりました。セメントケース内も腐食していましたが、セメントケースは補修を行えばそのまま使用できるくらいの状態だったため交換はせず、塗装をしてから新しい本体を設置しました。交換後にドアを取り付けて、ドアが閉まるスピードの調整とストップ位置の調整を行い作業完了となりました。もうひとつの交換事例は、オートロックマンションのエントランスドアに取り付けられているフロアヒンジの交換です。ドアが勢いよく閉まって音がうるさくなったため、フロアヒンジの交換が必要になりました。オートロックのドアには、電気を動力として鍵の施錠や解錠を行う電気錠が付いているため、ドアに取り付けられている電気錠本体につながる配線コードがドア内部にあります。電気錠用の配線コードとドアは切り離せるようになっているので、フロアヒンジを交換するときは、ドア内の配線コードを切断してつなぐ作業や抜き替える作業などが必要です。まず電気錠の配線を切り離してドアを取り外してから、フロアヒンジ本体の交換を行い、交換後に電気錠の動作確認をして、異常なく動作していたため交換完了となりました。配線工事を行うには電気工事士という資格が必要になります。オートロックドアでのフロアヒンジの交換は、資格を持つ技術者がいて配線工事を行うことができる修理業者へ依頼しましょう。



◎まとめ
フロアヒンジは、扉が閉まるスピードを調整するための装置で、おもに店舗やマンションのエントランスなど重量のある扉に取り付けられています。経年劣化によるフロアヒンジのオイル漏れや腐食などの不具合が起きると「扉が勢いよく閉まる」「扉が閉まりにくくなった」といったトラブルが生じるため、フロアヒンジの交換が必要になります。カギ舎では、フロアヒンジの交換工事のご依頼も承っております。24時間365日受け付けしていますので、フロアヒンジの不具合のご相談やお問い合わせは、カギ舎までお気軽にご連絡ください。

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