マンションにおける室内ドアの修理
マンションの室内ドアは開閉を繰り返すため、長期間使用しているとさまざまな不具合に見舞われ修理が必要になることがあります。この記事では、マンションでよく見られる室内ドアの種類や適切なマンションの室内ドアの修理などについて詳しくご紹介します。
◎マンションの室内ドアの種類
マンションの室内ドアと言っても開閉方法などによりさまざまな種類があります。マンションの室内ドアは開き戸、引き戸、折れ戸の3つに大きく分けられさらにいくつかの種類に分類されます。ドアが前後に開閉するタイプでありマンションの室内ドアのなかでも最も一般的な開き戸は、遮断性や気密性が高いのが特徴となっていますが、ドアの前後にある程度スペースが必要となります。リビングや廊下の間などには明かりが入り圧迫感が軽減されるガラスを取り入れた開き戸が向いていますが、小さな子どもがいたり犬や猫などのペットを飼っている場合は、ガラスが割れてケガをする可能性があるため、割れにくいガラス素材を使用したドアを選ぶと良いでしょう。マンションの開き戸には片開き戸と両開き戸があります。片開き戸は1枚のドアを前後に動かし開閉させます。比較的広い部屋に取り付けられることが多い両開き戸は2枚のドアを同時に開閉させるタイプであり観音開きとも呼ばれています。ドアを開くと間口が大きく取れるため大きなものも簡単に出し入れできるのがメリットとして挙げられます。マンションの引き戸は、ドアを左右にスライドさせることにより開閉するタイプであり、ドアの前後にスペースが必要なく開けた状態でもドアが邪魔にならないのがメリットとなっています。バリアフリーにも適しているため家族に介護が必要な方や車椅子を使用する方がいる場合は、引き戸を取り付けると良いでしょう。マンションの引き戸にはドアの枚数や動かし方により片開き戸、引き違い戸、引き分け戸、引き込み戸の4種類があります。1枚のドアをスライドして開閉させる片引き戸は、開くとドアをもう一方に納める仕組みとなっているため場所を取りません。引き違い戸は2枚以上のドアで構成されており左右両方から部屋に出入りできます。2枚のドアをスライドさせて左右それぞれの袖壁に納める引き分け戸は間口を広く取ることが可能となっています。引き込み戸は1枚の扉をスライドさせると、壁の中にドアが収納されるタイプです。マンションの室内ドアの折れ戸はドアを折り曲げて開くタイプです。開閉する際に必要なスペースは片開き戸の3分の1以下となっており、廊下が狭い場合でもドアが邪魔になることはありません。床面にドアを動かすためのレールのあるタイプや、上にレールのある上吊式の折り戸もあります。トイレのドアが開き戸の場合、外側に開くと廊下にいる人にぶつかる可能性があるため不向きではありますが、折れ戸はそのような心配がないためトイレのドアに向いていると言えます。折れ戸には両折れ戸と中折れの2種類があります。2枚のドアが中心から各々左右に向かい外側に折れることで開閉する両折れ戸、ドアの一部が折れて畳むことで開閉する中折れ戸は両方とも開閉に必要なスペースが少ないのがメリットとなっています。それぞれの用途によりさまざまな使い分けが可能なマンションの室内ドアですが、毎日使用するものであるため長期間使い続けていると不具合が生じることがあります。

◎マンションの室内ドアのトラブル
マンションの室内ドアは、木製の場合は15年以上、アルミ製の場合は20年以上使用できるとされています。しかし使用頻度が高いとさまざまな不具合が起こり、室内ドアの修理や交換が必要になることがあります。マンションの室内ドアのトラブルとしてよく挙げられるのが経年劣化で、室内ドアそのものが劣化してゆがんでしまい開閉しにくくなります。また、マンションの室内ドアそのものではなくドア枠の変形が原因でドアが開きにくくなるケースもあります。マンションが地震などの影響を受けて歪んだことにより建て付けが悪くなった場合には、室内ドアを修理または交換することが必要となります。マンションの室内ドアを開きにくいまま放置しておくと、負担が積み重なりドアが完全に開かなくなり、例えばトイレに閉じ込められてしまうなどのトラブルにつながる可能性もあります。マンションの室内ドアの不具合の原因としては、ドアクローザーの動きが鈍くなっていることが考えられます。ドアクローザーとはマンションの室内ドアの上部に取り付けられている開閉を調整する部分ですが、室内ドアが閉まるまで時間がかかるようになったり、逆に勢いよく閉まるようになった場合は不具合のサインなので修理を検討しましょう。室内ドアのドアクローザーを交換するには、正確な位置に設置をする必要があるため、鍵や扉の専門業者に依頼することをおすすめします。室内ドアの蝶番のネジが緩んだりドアのラッチの滑りが悪くなると開閉しにくくなることがあります。丁番(ちょうばん)とも呼ばれている蝶番(ちょうつがい)は、室内ドアの開き戸などをスムーズ開閉できるようにするための金具のことを言います。2枚の金属板を1本の回転軸でつなぎ、その軸を中心に金属板が左右に開く仕組みとなっています。蝶番は室内ドアの縦枠とドアをつなぐようにネジで取り付けられているため、ドアの開閉を何度も繰り返すことにより、徐々に蝶番のネジがゆるんでくることがあります。マンションの室内ドアの蝶番のネジが緩むとドアを閉める際にがたついたり閉まりにくくなる、開閉する際に異音してはじめて気づくことが多いです。また、マンションの室内ドアの縦枠のストライクやラッチの不具合によりトラブルが起こることもあります。マンションのドアのストライクとはラッチボルトを納める部分であり、ラッチとはドアを閉じた状態を保ったり開閉を補助するための部品です。ドアのノブやレバーを動かすことでラッチが引っ込んでドアが開き、室内ドアのレバーから手を離すとラッチが元に戻りストライクにラッチがはまり閉まる仕組みとなっています。ゴミや汚れの付着、経年劣化などによりマンションの室内ドアのラッチの動きが鈍くなるとドアのレバーを動かしてもラッチが動かなくなったり元に戻らずドアが閉まらなくなる恐れがあります。マンションの室内ドアの多くは本体のなかが空洞になっており骨組みと表面材を合体させて造られたフラッシュドア構造となっています。マンションの室内ドア以外にもドアなど木製の家具などにも幅広く使われている構造であり、軽くて丈夫で長持ちするのが特徴となっています。室内ドアを長年使用していると、家具を移動する際にドアにぶつけてしまい傷がついたり穴が開く、ペットによる引っ掻き傷がついてしまうことがあります。これらによってマンションの室内ドアにトラブルが起こった際は、どのように修理を行えば良いのでしょうか。

◎マンションの室内ドアの修理
マンションの室内ドアに何らかの不具合が生じた場合、マンションそのものの歪みやドアの経年劣化により変形したといった原因以外であれば、まずは室内ドアをチェックしてみましょう。マンションの室内ドアのドアクローザーに不具合が見られ、ドアクローザーの可動部の錆びや摩耗が原因であると考えられる場合は劣化している部分に潤滑油であるグリスを使用してみましょう。速度調整弁という機器がついているドアクローザーであれば弁を緩めたり締めたりすることによりドアの開閉する速さを調整することができます。しかし自分でドアクローザーのネジを調整すると、油圧の力でネジが勢いよく飛び怪我をする恐れがあるため、業者に依頼した方が安心です。マンションの室内ドアのドアクローザーの耐用年数はだいたい10〜15年と言われていますが、設置場所の環境や使用頻度により寿命は大きく異なります。ドアクローザーが油漏れを起こすと修理することは難しいので交換が必要となります。ドアクローザーはホームセンターやインターネットでも購入ができますが、室内ドアにあっていない製品を選ぶと2度手間になってしまい、結果的に業者に依頼をしたという話はよくあります。マンションの室内ドアの蝶番のネジが緩んでいる場合にはドライバーでネジを締めて調整できますが、蝶番自体が劣化している場合は交換する必要があります。マンションの室内ドアのラッチの動きが悪く砂やホコリなどの汚れが溜まっている場合は、清潔な布でラッチボルトやくぼみの汚れを拭き取り清掃してみましょう。マンションの室内ドアのラッチ摩耗している場合はラッチ部分に潤滑剤をすることにより動きを良くすることができる可能性があります。マンションの室内ドアのラッチに使用できる潤滑剤はシリコンスプレーといういわゆる鍵専用の潤滑剤です。それ以外の潤滑剤を使用するとかえって室内ドアのラッチの動きが悪くなることがあるため、心配な場合は業者に見てもらうと安心です。室内ドアのラッチボルトやくぼみに直接シリコンスプレーを吹き付けるか布に一旦スプレーを吹いてラッチを拭くなどして修理し、1〜2分経過後に室内ドアのノブを回してスムーズに作動するか確認します。潤滑剤が手元にないという場合は応急処置として鉛筆の芯の部分をラッチに塗り付けて修理した後に動きをチェックしてみてください。潤滑剤や鉛筆の芯を使いラッチの滑りを良くしても不具合が改善されない場合は、マンションの室内ドアの歪みなどによりラッチを受けるストライクの位置からずれていることが考えられるため業者に依頼して、一旦ドアを外すなどして修理する必要があります。マンションの室内ドアのトラブルは自分で修理可能なケースもありますが、自分で修理を行ったことによりかえって事態が悪化したり室内ドアを傷つけたり破損する可能性もあるため修理は業者に依頼するのが最適であると言えます。
◎マンションの室内ドアを修理する際の注意点
賃貸マンションの室内ドアを修理や交換を業者へ依頼する際は、必ずマンションの管理会社や大家さんに確認を取り許可を得るようにしましょう。賃貸マンションの場合は入居した時と同じ状態で退去する、いわゆる原状回復が契約に含まれていることが多いため、退去する際に入居時にはなかった傷などが見つかった場合修理費用を請求されることがあります。そのような事態を避けるためにも事前にマンションの室内ドアの修理は確認を取ることは大切です。分譲マンションは住民同士が共同して利用する共用部分と個人が自由に使用する専有部分の2つの部分に分かれています。マンションのエントランスやエレベーター、廊下などは共有部分、マンションの各々の部屋にあるトイレやキッチン、室内ドアや窓などは専有部分となっています。マンションの室内ドアは専有部分に当たるため、一般的には修理や交換は可能ですが、専有部分で許可なく修理できる場合と事前に管理組合に許可を得る必要がある場合があります。マンションの歪みなどが原因による室内ドアの修理においてはマンションの管理組合や大家さんが修理費用を負担してくれる場合があります。マンションの室内ドアの修理や行う際には部屋のなかではあるものの、修理作業の際に騒音が発生して隣の部屋や上階、下階のマンション入居者に迷惑をかけてしまう可能性があります。そのため、マンションの管理者に相談してそれぞれのマンションの規約に従って周知するなどしたり、自分でも直接声をかけておくことが大切です。マンションの室内ドアの修理や交換を依頼する業者を選ぶ場合には、見積もりを依頼した際に作業内容や修理の内訳が分かりやすく明記されている業者を選ぶようにしましょう。あらかじめ室内ドアの修理にかかる費用が明確であれば知らないうちに料金を上乗せされていたなどという事態を未然に防ぐことができます。さらに打ち合わせをした際にマンションの室内ドアの修理や交換作業について丁寧に説明してくれたり、依頼者の要望にきちんと耳を傾けてくれる業者を選ぶことも大切です。マンションの室内ドアは毎日生活する上で非常に重要なものであるため、希望に見合ったサービスを提供してくれるのは良い業者といえます。マンションの室内ドアの不具合をきっかけとして開き戸を引き戸に交換したい場合には、自身の要望を伝え費用や修理にかかる日程など相談するようにしましょう。

◎まとめ
マンションの室内ドアに何らかの不具合が起きた場合には自分で修理ができるケースもあります。しかし普段からあまりDIYに慣れていない方、自身で修理することに不安があるという場合は鍵の専門業者などにマンションの室内ドアの修理を依頼すると良いでしょう。カギ舎では室内ドアのトラブル以外に鍵の相談にも対応しています。マンションの室内ドアのトラブルで悩んでいるという方はぜひ1度カギ舎にご相談ください。