プライバシーマーク取得の重要性と指紋認証リーダーKJ-3400Fの仕組み
近年、企業では対外的な信頼性の向上や従業員のセキュリティ意識の向上などの利点があることから、プライバシーマークの取得が増えています。プライバシーマークの審査基準には入退室管理は欠かせない要素です。プライバシーマーク取得に向けて入退室管理に指紋認証を導入する際は、セキュリティ性や利便性だけでなく、個人情報保護の観点から適切な対策を講じることが大切といえます。この記事では、企業におけるプライバシーマーク取得の重要性や、プライバシーマーク取得を見据えた入退室管理対応の指紋認証などをご紹介します。
◎企業の信頼性を高めるプライバシーマークとは
プライバシーマークは、個人情報の適切な管理体制を整備していることを、第三者機関から適切に評価された証として付与される認定マークで、通称Pマークと呼ばれることもあります。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営しており、JIS Q 15001にもとづいた個人情報管理の要求事項を満たした事業者に対して、プライバシーマークを付与されます。企業ではプライバシーマークを取得すると、マークを店頭、契約約款、広告用資料、名刺、ホームページ等に掲載することができ、顧客や取引先に向けて個人情報保護体制を整備していることを示すことが可能です。プライバシーマークは、2026年時点で17,000以上の事業所が付与しており、年々増加傾向にあります。プライバシーマーク付与の対象は、国内に拠点を持つ事業者や団体などの法人単位が対象で、有効期間は取得して2年間のため、継続するには2年ごとの更新審査が必要となります。
プライバシーマーク制度の目的は、消費者にプライバシーマークを示すことで、個人情報保護の関心を高めることや、事業所においては個人情報を適切に管理し、保護体制を整えることを社会的に証明できることです。組織ではプライバシーマークを取得すると、顧客や取引先に対して、個人情報保護体制を整備していることを客観的に示すことで、信頼性の向上などさまざまなメリットが生まれ、社内改革のきっかけともなります。
◎企業におけるプライバシーマーク取得の重要性
サイバー攻撃や人的ミスによる個人情報の流出や不正利用などの情報漏洩がニュースで報じられている昨今、企業では個人情報保護体制の取り組みを推進するプライバシーマークの取得の重要性が高まっています。プライバシーマークの取得は、第三者機関から個人情報を適切に管理していることを客観的に証明します。企業においてはプライバシーマークを取得することによって、個人情報を適切に扱っている企業として社会的な信頼性を高めます。プライバシーマークが掲載された名刺やホームページは、個人情報を適切に扱っていることが一目でわかることから、顧客に安心感を与える重要な要素です。このように、プライバシーマークの取得は、企業にとって社会的な信頼の獲得と企業イメージを大きく向上させます。
プライバシーマークは競合他社と差別化を図れるのもメリットといえます。プライバシーマークを取得すると、取引先からの信頼獲得により、企業間の取引や入札での競争力を高めビジネス機会の拡大が期待できます。官公庁の入札案件などでは、参加条件としてプライバシーマークの有無を求められることが増えており、プライバシーマークの取得は、企業の信頼性を高め、競争優位性の確保につながる重要な取り組みです。企業では、プライバシーマークを取得することで取引の条件を満たしやすくなることから、新規開拓の取引先の幅を広げることも、プライバシーマークの取得する理由のひとつといえます。
プライバシーマークを取得すると、社内管理体制の強化によりリスクを低減します。プライバシーマークの取得・更新に向けては、PMSの運用の一環として、従業員に対する個人情報保護に関する教育を年1回以上実施する必要があります。従業員は、個人情報の正しい取り扱い方をはじめ、個人情報保護に関するリスクアセスメントやリスク対応について理解を深め、従業員の個人情報に対しての意識向上や、人的ミスによる情報漏洩などを未然防止につながる取り組みです。また、プライバシーマークの審査には、内部監査を行う必要があり、従業員にヒアリングを行うなど最低でも年1回以上の実施することが必須となります。
◎プライバシーマーク取得までの流れ
プライバシーマークを取得するまでの基本的な流れは、PMSの構築、PMSの運用、申請、審査、プライバシーマークの取得と5つの手順で進めます。まずは、PMS構築前に事前準備を行います。社内においてプライバシーマークの担当者の決定、現状分析、個人情報保護マネジメントシステム(PMS)の構築、運用に向けての方針やスケジュールなどの計画の策定が大切です。現状分析の主なポイントは、個人情報の洗い出し、対策の現状確認、ガイドラインの比較、リスク分析などを進めることで、PMS構築に向けての運用方針などを明確化します。プライバシーマーク制度は、事業所のPMSとその運用がJIS Q 15001にもとづいた審査基準に適合しているかを審査します。このため、プライバシーマークを取得するには、社内体制を整備しJIS Q 15001に準拠した個人情報保護の方針などを策定し、PMSを構築することが重要です。また、プライバシーマークの申請にあたり、PMSの構築をもとに、PDCAサイクルによる計画、実行、評価、改善を繰り返し、PMSを最低1回以上は運用する必要があります。プライバシーマークにおけるPMS運用には記録を残す必要があることから、リスク対策の実施や運用の確認、従業員の教育、内部監査の実施などの活動はすべて記録します。
従業員の教育においてはPMS構築に従って、正社員、派遣社員、アルバイトも含めた全社員に個人情報保護の教育や研修を実施します。内部監査の段階で課題や改善点を発見した場合は見直し、体制が整った段階でプライバシーマークの申請が行えるのです。プライバシーマークの申請は審査機関に提出すると審査がはじまります。提出した書類の厳正な審査による書類審査や、トップによるインタビュー、PMS運用状況の確認、ヒアリングによる現地審査の審査が実施されます。無事、審査に合格すると認定され、プライバシーマークを使用することができます。プライバシーマークの取得にかかる期間は、審査から付与までは4~8ヶ月ほどかかり、準備期間を含めると一般的には半年から1年ほどかかります。このようにプライバシーマーク制度は厳正な審査をすることで、社内体制の整備や従業員の個人情報の取り扱いの意識向上により、リスクマネジメントの最適化につながります。
◎プライバシーマーク取得を見据えた指紋認証の仕組み
プライバシーマークにおける物理的なセキュリティ対策には、特定の人を限定する入退室管理は重要視されており、指紋認証技術を用いた入退室管理は、不正侵入や不正利用を防止するセキュリティ性が高いことから、企業などで注目されています。指紋認証は、そっくりな双子においても指紋はまったく異なることから、個人を認識する機能として信頼性が高い認証方式といえます。生体認証のひとつである指紋認証とは、認証センサー部分で指の指紋をスキャンし、個人の指紋データを読み取り照合、認証するシステムです。指紋認証の認識方法は、指紋の表面にある凹凸部分の盛り上がっている部分の隆線とへこんでいる谷線を用いて個人を認識します。隆線が行き止まりになっている部分を端点、枝分かれしている部分を分岐点といい、その端点や分岐点の特徴点を用いて指紋認証の個人データとして読み取ります。指紋認証で用いられている指紋や指紋から検出された特徴量は、個人識別符号として指定されており、個人情報として適正に扱わなければなりません。そのため、指紋認証を導入するとプライバシーマークの取得や更新では、個人情報の管理体制について確認されるため、適正な管理体制の構築が大切といえます。
指紋認証の認証方式には、静電容量、光学、超音波の3つの方式があります。静電容量指紋認証方式は電極の反応を用いて認証し、センサー感度や認証精度が高い認証方式です。光学指紋認証方式は、2次元画像で指紋を読み取る方式で、認証精度や認証スピードが高い点が特長といえます。超音波を利用して3次元画像指紋を検出する超音波指紋認証方式は、なりすましによる不正な写真や動画が困難なことから、不正侵入対策を防止します。一方で、超音波認証機器が必要になることから、超音波指紋認証方式はまだ、余り普及されていません。指紋認証の導入は、プライバシーマークの取得のために管理項目が増えますが、管理体制を整えることで、カード紛失や暗証番号の漏洩などの不正リスクを防ぎやすくなり、セキュリティレベルを向上させられることが、指紋認証を導入する大きなメリットです。
◎プライバシーマーク制度で指紋認証を導入する際のポイント
プライバシーマーク取得に向けて指紋認証を導入する際は、指紋装置を設置するだけでは、十分ではありません。指紋データは重要な個人情報として扱われるため、管理体制を整備し、適切な運用を図ることが重要といえます。プライバシーマークの取得における指紋認証を扱う具体的なポイントは、登録した指紋データの保管方法やアクセス権限の管理、利用目的を明確化し本人への説明・同意など、適切な運用ルールを整備することです。指紋認証の指紋データは情報漏洩すると、取り返しが付かないため、そのまま保存するのではなく、復元不可能な形状の暗号化やハッシュ化などで保存する仕様を選定します。登録した指紋データは、管理者のみがアクセスできるようにアクセス権限を最小化することや、ログ管理機能を活用することで、不正アクセスの防止にも役立ちます。入退室管理のログ管理機能は、いつだれが入退室したのか記録されていることから、プライバシーマーク審査において評価につながるため、入退室管理のログ管理機能は重要といえます。万が一の情報漏洩リスクに備えて、暗号化やアクセスログ管理などの対策によるシステム面での安全対策も欠かせません。
プライバシーマークの運用基準では、個人情報を取得する際は、利用目的や事業名などの書類を明示して上で、本人からの明確な同意を得る必要があります。ほかにも、プライバシーマーク取得において指紋認証を用いる際は、入退室管理などの物理的なセキュリティ対策も重要です。認証リーダー本体における盗難や破壊、不正認証などの対策を講じる必要があります。指紋認証は高いセキュリティを実現できる認証方式ですが、その効果を十分に発揮するためには、技術だけでなく運用面まで含めた管理体制を整えることが重要です。
◎機能性とセキュリティ性が高い指紋認証リーダーKJ-3400F
プライバシーマーク取得において、物理的なセキュリティ対策として従業員や来客者の入退室管理の作成が必要になります。KJ-3400Fは入退室管理の不正侵入対策や、正確な入退記録が行える入退室管理対応の指紋認証リーダーです。KJ-3400Fの解除方法は、指紋認証やカード認証を採用しており、それぞれを単体で使用することもできますが、指紋認証とカード認証を組み合わせて認証する二重認証として利用することもできます。KJ-3400Fの二重認証は、強固なセキュリティ対策が実現できることから、機密性が高いサーバー室などの出入口にも適しています。KJ-3400F指紋認証リーダーの最大の特徴は、世界水準の認証速度です。スピーディーな認証実現することから、従業員の出退勤の混み合う時間帯においてもスムーズな通行を実施します。指紋認証の誤受入率(FAR)は0.00001%、誤拒否率(FRR)は 0.01 %と非常に低く、認証方式においては、高精度の500DPI光学センサーを採用していることから、不正認証を防止し信頼性が高い指紋認証リーダーです。指紋認証では5,000件の指紋登録が可能で、指をのせる際、あらゆる方向からでも認識が行える方向指紋認識機能を採用しており、指紋認識も快適に行えます。
指紋認証リーダーKJ-3400Fのカード認証においては、MIFAREやFeliCaカードなどを始め、さまざまなカードを利用することができ、カードリーダーにカードをかざすだけで手軽に認証が行えます。指紋認証リーダーKJ-3400Fでは、出入口の入室や退室などを記録するイベントログ機能を搭載しており、200,000件の記録の保存が可能です。万が一、個人情報に関わるトラブルが発生した場合においても、イベントログ機能の履歴から外部から不正入室がなかったなどの確認や早期解決にもつながります。イベントログ機能は、プライバシーマークの取得に向けた企業の入退室管理にも役立つ機能です。指紋認証リーダーKJ-3400Fの本体は、スリムサイズの洗練されたデザインでさまざまな場所の導入が可能で、防水防塵性においてもIP65クラスを搭載していることから、室外側の設置にも適しています。
◎まとめ
入退室管理は、プライバシーマークの取得において、物理的なセキュリティ対策として重要視されている項目となっています。入退室管理に指紋認証を活用する際は、個人情報の適切な取り扱いと個人情報保護に配慮した運用を徹底することで、指紋認証の利便性とセキュリティ性を最大限にいかすことが可能です。カギ舎では、物理的なセキュリティ対策に適した指紋認証リーダーを取り扱っております。プライバシーマークの取得に向けて、セキュリティ性が高い指紋認証をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。












