空き巣対策にはパナソニックの電気錠システム
多くの鍵メーカーから発売されている電気錠ですが、そのなかでも、こじ開けに対してなど侵入犯罪の備えに優れているのがパナソニックの電気錠システムです。この記事では、電気錠の基本的な仕組みや、パナソニックの電気錠システムとそれに関連した製品、実際の導入事例などについて詳しくご紹介します。
◎電気錠の特徴と仕組み
電気錠とは、配線から電源を供給することにより作動する鍵のことを言います。電気錠は大きく分けて電気錠本体と操作部分、制御部分により構成されています。電気錠本体は、一般的な鍵と同じようにドアに取り付けられており、解錠や施錠の動作を行います。製品によってはシリンダーや鍵穴がついているものもあります。電気錠の操作部分は、文字通りドアの鍵を解錠する操作を行う部分で、カードリーダーにカードをかざすことで解錠するカードキーやテンキーに暗証番号を入力することで鍵を開ける暗証番号キー、スマートフォンで施解錠を行うスマートロック、顔や指紋の情報を鍵とする生体認証などがあります。操作部は1種類だけではなく、組み合わせて使用することが可能です。制御部分は、電気錠本体と操作部分を正常に作動させ電源の供給をコントロールする役割をしています。ギザギザの鍵から電気錠に取り替える大きなメリットとしては防犯性が非常に高いことがあげられます。多くの電気錠には自動施錠機能が装備されているため、玄関ドアを閉めると自動的に施錠します。この機能により鍵の締め忘れがなくなり、リーダーと呼ばれる操作部分を玄関ドアに設置すれば外出のたびに鍵を持ち歩く必要がなくなるため、鍵の紛失や盗難を防ぐことにつながります。このように防犯面において非常に優れている電気錠ですが、製品の寿命は約7年と定められています。玄関ドアの使用頻度が多い場合は、これよりも早く不具合が発生し交換が必要になる可能性があるため注意しましょう。電気錠は多くの鍵メーカーで販売されていますが、防犯性や機能性に優れた電気錠としてパナソニックの電気錠があげられます。
◎パナソニックの電気錠システム
日々快適で安全に暮らしていくために重要となるのが住宅の防犯対策です。空き巣による住宅への侵入被害は近年増えており、その手口はますます巧妙化しています。空き巣は住人が留守にしていることの多い日中だけではなく、寝静まってからの深夜の時間帯、さらには住人が在宅していても昼寝時などを狙い侵入することがあります。空き巣は、無施錠や玄関ドアの鍵の構造が簡単で解錠しやすく侵入に時間のかからない家を狙うと言われています。セキュリティ性の高い電気錠を設置した住宅へは、侵入に5分以上かかることが多いため狙われにくくなります。住宅の空き巣の侵入への対策としては、外出する際に鍵の閉め忘れを防ぐことや、侵入に時間をかけると思わせ諦めさせることが非常に重要となります。空き巣の防犯対策に効果的なのがパナソニックの電気錠システムです。パナソニックの電気錠システムは、物理的な鍵を使わなくても玄関ドアや門扉を施錠や解錠できセキュリティ性を向上させることができます。パナソニックの電気錠は自動施錠なので鍵を閉め忘れる心配がないほか、万が一空き巣が玄関ドアを無理にこじ開けようとしても警報を鳴らして犯罪を防ぐことが可能です。自宅でインターホンの呼び出しに対応した場合にも、訪問者の顔をチェックした上で施錠や解錠ができるため安心です。

◎パナソニックの電気錠操作ユニット
パナソニックの電気錠操作ユニットには、玄関ドアと門扉の両方の操作が可能な2回線タイプと1回線タイプがあります。電気錠の操作ユニットには埋込型と露出型の2種類があります。埋込型とはユニット本体を壁に埋め込んで設置し、露出型はユニットを壁にネジで固定して設置します。パナソニックの2回路埋込型の電気錠ユニットは、ユニット本体とパナソニックのシークレットスイッチを配線し、加えてシークレットスイッチと玄関ドア用のレバーハンドル付電気錠やモーター式本締電気錠、門扉用の2線式の本締電気錠を配線でつなぐことにより電気錠の施錠や解錠を行うことが可能です。シークレットスイッチと電気錠接続用の2線化接続アダプターを配線でつなぐことにより、パナソニック以外の他社の電気錠を使用できるのはパナソニックの電気錠システムの大きな特長となっています。室内にはパナソニックの2線式の電気錠操作押しボタンを最大8台まで設置可能です。パナソニックの1回路露出型の電気錠器はユニット本体とシークレットスイッチを配線でつなぎ、シークレットスイッチと玄関ドア用電気錠もしくは門扉用電気錠につなぎます。室内は2回線電気錠同様に電気錠操作押ボタンを8台まで増設可能なためリビングや寝室、廊下などさまざまな場所に設置でき大変便利です。
◎パナソニックの電気錠製品
パナソニックには、電気錠操作ユニットや電気錠のほかも関連製品があります。
○電気錠操作ユニット2回線埋込型「WQN4133WK」電気錠操作ユニット2回路露出型「WQN45331W」
ユニット本体にある施解錠ボタンを押すことで玄関ドアの施錠や解錠を行うことが可能です。シークレットスイッチと接続することにより暗証番号入力によるドアの解錠や、非接触式キーリーダーと接続して非接触カードや非接触タグで電気錠を解錠することができます。非接触カードや非接触タグを使用する際は、事前に登録する必要があります。電気錠操作ユニットの自動施錠「入・切」スイッチは押すたびに「入」→「切」を繰り返し「入」ではドアを閉めた際に自動施錠表示灯が緑色に点灯します。報知/警戒/切スイッチは押すたびに「切」→「報知」→「警戒」→「切」の順番でモードが変化します。報知モードになると報知表示灯が緑色に点灯し、玄関ドアが開くと「ポロロン」と開戸報知音が鳴ります。警戒モードになると警戒表示灯が赤色に点灯します。サムターンまたは鍵を使い手動で解錠すると警戒表示灯が赤色に点滅して「ピーポー」と警報音が鳴り、解錠中にドアを開くと開戸報知音が鳴動します。切モードでは、報知表示灯が消灯してドアが開いても警報音や開戸報知音は鳴りません。開戸報知音の音量は音量ツマミを回すことにより調整可能ですが警報音は調整できません。警報は、玄関ドアがこじ開けられたときや、ドアとドア枠の隙間が大きくなりドアが閉まっても開戸表示灯が表示しないとき、電気錠操作ユニットの自動施錠「入・切」スイッチが「入」側で解錠したとき、トリガーに誤って触れた際にも鳴ります。警報音は5分経過すると自動的に停止します。
○電気錠操作器1回線埋込型「WQN4133W」電気錠操作器1回線露出型 「WQN4503W」
電気錠操作器1回線埋込型4103W、露出型WQN4503Wにはどちらにも本体に施解錠押しボタンや自動施錠「入・切」スイッチ、報知/警戒/切スイッチがあります。2回線電気錠と同様にシークレットスイッチや非接触式キーリーダーと接続できます。
○シークレットスイッチ「EK3822B」(防雨型)
パナソニックの埋込型のシークレットスイッチは暗証番号を押すと電気錠を施錠や解錠できます。数字4ケタで設定し操作のたびに数字の配列が変わるランダムキータイプなため、同じ場所を指で押すことがなく押した後についた指紋から暗証番号を特定され不法侵入される心配がなく安心です。防雨型ですがホースなどで水をかけると故障の原因となるため気をつけましょう。

◎AiSEG2(アイセグツー)は他社電気錠と連動可能
パナソニックの「AiSEG2(アイセグツー)」は、これまでインターネットに接続されていなかった家電製品、電子機器などがネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換を行うHOMEIoTシステムを採用した製品です。AiSEG2は外出先から自宅の電気錠を確認でき施錠もできるため安心です。AiSEG2のモニター画面により室内の別の部屋からでもエアコンのオン・オフ操作や温度設定、照明などの操作ができます。スマートスピーカーとAiSEG2を連携させることにより、スピーカーに声をかけるだけで電気錠を施錠したり電灯をつける、エコキュートによるお風呂のお湯張りなどさまざまな機器が操作できます。登録すれば設定した機器をまとめてオフにすることも可能なため、外出する際や就寝前など手軽にスイッチを全て切ることができます。スマートフォン専用アプリ「スマートHEMSサービス」を利用すれば、外出先からエアコンや床暖房や照明のオンやオフなどまとめて操作できます。もし消し忘れていた場合でも、スマートフォンの操作で消す遠隔操作も可能となっています。スマートフォンのGPS機能とパナソニックのAiSEG2を連携させれば、帰宅時に自宅に近づいたら宅配ボックスに届いた荷物の着荷をプッシュ通知で知らせしてくれ荷物の取り出し忘れを防ぎます。自宅の火災警報器と連携させれば、万が一火災が起きた場合でも発生状況をいち早く外出先にモニターで知らせてくれます。スマートフォンにプッシュ通知で自宅の火災警報器の故障や電池切れ、交換時期なども知らせてくれるため、いざという時に備えることができます。 パナソニックのAiSEG2であればパナソニック製品だけではなくシャープやコロナ、ダイキンなどのエアコンなどの家電製品との連携も可能です。またパナソニックの電気錠は、ほかの鍵メーカーの電気錠と連動させることができます。
○連動可能な電気錠
パナソニックの電気錠は、ほかの鍵メーカーである美和ロック製電気錠やゴール製電気錠、三協アルミ製電気錠やLIXIL製玄関ドア電気錠、アルファ製電気錠システムやYKK AP製玄関ドア電気錠と連動可能です。美和ロック、ゴール、LIXIL、アルファの電気錠システムと接続するにはパナソニック製IP/JEM-A変換アダプター「HF-JA1-W」「HF-JA2-W」が必要です。YKK APの電気錠の接続にはYKK AP製操作盤付インターフェースユニット「YS KAG-B3」「YS KAG-B4」「YS KAG-B7」のいずれか1つとパナソニック製IP/JEM-A変換アダプタ「HF-JA1-W」「HF-JA2-W」が必要となります。
◎パナソニックの電気錠システムの導入事例
ほかの電気錠と連動可能な汎用性の高いパナソニックの電気錠は、さまざまな場所で活用されています。
○寿命を迎えたパナソニックの電気錠をリニューアルした事例
ある戸建住宅では、経年劣化により不具合を起こすようになったパナソニック電気錠の交換工事を行いました。新しくパナソニック電気錠操作ユニット2回路露出型のWQN45331Wを設置、シークレットスイッチも古いタイプからパナソニックのシークレットスイッチEK3822Bに変えました。暗証番号を押して施錠や解錠ができるパナソニックのシークレットスイッチは防雨タイプなので雨が降っても安心です。ランダムテンキータイプは解錠のたびに番号の位置がかわるため、テンキーに指の跡が残りません。第三者に番号を知られる可能性が低いことから防犯性にも優れているため安心です。
○新築の自宅にパナソニックの電気錠とAiSEG2を導入
家を建てる時には、家電製品を連動して使えるIoTシステムを利用したいと考えていたため、新築する際にパナソニックの電気錠とHOMElotのAiSEG2を導入しました。AiSEG2はスマートフォンの操作で、エアコンを操作して部屋を涼しくしておくことや、寒い冬には床暖房の操作ができます。電気などを消し忘れた際にもスマートフォンを操作してオフにできるため安心です。門扉にランダムテンキーのシークレットスイッチの設置したため鍵を持ち歩く必要がなくなり、防犯性が高くなりました。

◎まとめ
住宅の玄関にパナソニックの電気錠を設置すれば、自動施錠機能により鍵の閉め忘れのリスクがなくなります。パナソニックの電気錠の設置には電気工事士の資格を持つ作業者による工事が必要となるため、電気錠工事の相談や依頼は有資格者が多数在籍しているカギ舎にお任せください。鍵の専門業者であるカギ舎では、24時間年中無休でパナソニックをはじめ他社の電気錠の依頼に対応しております。些細なことでもお気軽にご相談ください。