日本は世界の中でも特に治安のいい国と言われていますが、それでも仕事や買い物で外出する際や就寝前などには、空き巣に対しての防犯対策で毎日玄関や窓などの施錠が必要不可欠であり、磨耗や故障などにより鍵修理しなければならないこともあります。そんな鍵修理の際には、空き巣など侵入者への防犯対策のために鍵の強度を上げより安全性の高いものに変えるのがおすすめです。ではいつ鍵修理や交換を行うのが最も適切なのでしょうか。

◎鍵修理するべきタイミング

毎日何度も使用する鍵は、長く使っているとサビが生じ回りにくくなることで曲がってしまい最悪の場合折れてしまうこともあります。広く一般に普及している鍵のほとんどは、10年から15年ぐらいが寿命であると言われているため、ある程度の築年数が経過している建物の鍵は何らかのトラブルが生じる前に鍵修理した方がいいでしょう。空き巣によるピッキング被害などを避けるために防犯対策を自宅の鍵に講じたいと思っているのであれば、鍵修理の良いタイミングであると言えます。あるいは自宅の鍵を外出先で失くしてしまい、鍵修理をする場合も多く見られます。実は盗まれていたという場合も想定して鍵修理していた方が、空き巣被害を未然に防ぎ防犯対策を強化するためにもよいと言えるでしょう。

◎鍵修理のメリット・デメリット

鍵修理をすることは、空き巣の侵入を予防するためにこれまでより高い防犯性を備えた鍵に交換できるのがメリットのひとつとして挙げられます｡また先ほども述べたように、鍵の寿命はだいたい10年あまりとなっているため、よほどの故障がなければそれだけ長い期間鍵修理の必要がないため、コストパフォーマンスに優れているとも言えます。防犯対策の強化など得られるメリットの方がはるかに大きいため、鍵修理に費用がかかるなどのデメリットはあまり気にしなくていいでしょう。自宅を留守にしている間はもちろん、夜にひとりで家にいる際や深夜に自身や家族の身の安全を確保するためにも、鍵修理を検討している場合は、空き巣の侵入に強い防犯対策に優れた鍵に交換すると安心です。しかし実は鍵は防犯対策に優れたものばかりではなく、空き巣に侵入されやすい種類が存在しているため注意する必要があります。

◎空き巣に狙われやすい鍵の種類

以前は家の玄関などによく使われていたディスクシリンダー錠は、鍵を差し込んでシリンダー内のタンブラーが回転することで解錠できる仕組みとなっています。この鍵は構造が非常にシンプルであるため、空き巣のターゲットになりやすいとされており、現在はロータリーシリンダー錠の方が主流となっています。建物の勝手口などによく使われているインテグラル錠は、ドアノブに鍵シリンダーとサムターンの両方が組み込まれています。ディスクシリンダー錠と同様に構造が単純であるためピッキングされやすく、空き巣に狙われやすいというデメリットがあります。円筒錠はドアノブの中央のボタンを押すことにより施錠できるタイプの鍵です。この鍵にはデッドボルトがついていないため、空き巣によるこじ開けなどの被害に遭いやすいため、やはり防犯対策には向いていないと言えるでしょう。これらの鍵は鍵修理の際に防犯対策に優れた鍵に交換することが理想的ですが、一方で空き巣への防犯対策に優れている鍵にはどんな種類があるのでしょうか。

◎空き巣への防犯対策に向いている鍵

ディンプルシリンダー錠は非常に複雑な構造となっているため、たとえプロの空き巣でも解錠するのが難しく、最低でも10分以上はかかると言われています。建物に侵入するために鍵を開けようとした場合、5分以上時間がかかると断念する可能性が高いとされているため、空き巣への防犯対策向きの鍵であると言えるでしょう。ロータリーディスクシリンダー錠は、より防犯性を高めるためにディスクシリンダー錠を改良した鍵です。非常に複雑な構造の鍵であるため、空き巣によるピッキングは困難であると言われています。マンションなどに多く採用されているカードキーの解錠は、機械がカードの磁気情報を読み込むことにより行います。カードキーであればピッキングの心配もないため、空き巣による被害を防ぐことができます。また一般的な鍵のようにスペアキーを作ることも難しいため、防犯対策に向いているとされています。暗証番号錠は､暗証番号を入力することで解錠可能な鍵です。使用するたびにタッチキーの配列が変わるものもあり何度でも番号を変更することができるため、空き巣対策や家の防犯対策にぴったりの鍵であると言えます。オートロック式のマンションなどでよく見られる指紋認証型の鍵は、特定の人物の指紋をあらかじめ登録しておくことで、パネルに手をかざし機械に認識させることで解錠することができます。指紋の登録者以外は開けることが不可能なため、やはり防犯対策に優れた鍵であると言えるでしょう。さらに空き巣などに対する防犯対策を講じたいという方には、次を参考にしてください。

◎さらに防犯対策を強化する方法

空き巣による玄関のこじ開けやサムターン回しなどの被害を防止するためには、かんぬき部分の隙間をなくすためにガードプレートを取り付けると、鍵の破壊を予防して防犯対策を講じることが可能です。現在付いているドアノブに補助錠を取り付けると、二重に鍵を守ることができ、外側からでも一目見て防犯対策が施されていることがすぐにわかるため、空き巣に狙われにくくなるという効果も期待できます。鍵穴に工具などを無理に差し込むと振動を感知して大きな警告音を発するピッキングアラームを利用するのも空き巣に対する防犯対策となります。警報を鳴らすだけではなく、スマートフォンへ通知を送るタイプもあるため、家を開ける機会が多いという方は利用を検討すると良いでしょう。

◎鍵修理の依頼先

鍵修理が必要になった場合、近所に便利屋さんがあれば、緊急の鍵修理にもすぐに対応してもらえるというメリットがあります。ただしディンプルキーなど構造が複雑な鍵修理には、専門的な知識や経験を持つ業者に鍵修理を依頼するのがより安全で確実であると言えるでしょう。さまざまなタイプの鍵修理に応じてくれますし、24時間いつでも対応してくれる業者もあるため、夜中や明け方など緊急の場合でも安心して鍵修理を依頼することができます。ただし業者により鍵修理の作業費に差があり、遠方の業者に鍵修理を依頼すると高額な出張費がかかってしまう可能性もあるため注意が必要です。マンションやアパートなど賃貸物件に住んでいるという場合には、自分で勝手に鍵修理を行うことはできません。契約内容によっては鍵修理にかかる費用を負担してくれる可能性もあるため、まずは管理人や管理会社に連絡するようにしましょう。では実際に鍵修理を業者に依頼する場合には、どんなことに気をつけて選べばいいのでしょうか。

◎鍵修理を依頼する業者を選ぶ際のポイント

鍵修理をする場合、鍵の業者の中には法外な料金を請求する悪質な業者も存在しているため、どのような基準で選べばよいのかまずはポイントをきちんと押さえておくことが重要です。多くの鍵の専門業者はホームページなどを持っているため、そこで鍵修理についての基本料金などをしっかり確認しておきましょう。ただし鍵修理には作業費の他にも出張費などもかかるため、まずは無料で鍵修理の見積もりを出してくれる業者をいくつか探して比べてみるのがいいでしょう。悪質な業者の場合、ホームページ上には鍵修理の安い作業料金などを提示していても、後から法外な追加料金を請求される可能性もあるため注意する必要があります。また鍵修理が終わった後もある一定期間は無料でアフターフォローしてくれる業者を選ぶと今後も安心ですし、万が一鍵修理中に業者のミスにより何らかのトラブルが生じた場合に損害賠償にきちんと応じてくれる、保障面がしっかりしている業者を選択することも非常に大切です。

◎まとめ

鍵は外出する際になどに家を施錠して、自身や家族の暮らしを守るために欠かせないものです。経年劣化や不具合などにより鍵修理の必要が生じたら空き巣によるピッキングやこじ開け被害などを防ぐために、より安全性の高い防犯対策に優れた鍵に交換したり鍵修理することをおすすめします。カギ舎セキュスターズでは急な鍵修理や交換への依頼を24時間365日承っております。空き巣対策のためにより効果的な防犯対策を講じたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。