鍵紛失時における鍵トラブルの対処法
自宅に入ろうとした際の「鍵を差し込んでも回らない」「鍵が見当たらない」といった出来事は、誰の身にも起こり得る鍵トラブルです。しかし、実際にこうした鍵トラブルに遭遇すると、対処方法が分からずに途方に暮れるものです。この記事では、鍵紛失をメインに鍵トラブルの対処法についてご紹介します。
◎鍵にまつわるトラブルの種類
鍵トラブルには、さまざまな種類があります。「鍵を回せない」鍵トラブルの原因は、潤滑油の減り、ストライクの異常、鍵穴への異物などが考えられます。鍵は繰り返しの使用により、鍵穴内に塗られた潤滑油が減ると、鍵を回した際にすべりが悪くなるケースがあります。経年劣化により扉の建て付け不良が進むと、ストライク(受け座)をとめているネジが緩んだり外れたりします。すると、カンヌキとなるデッドボルトが正常にストライクにはまらないため、施解錠に支障が出る場合があります。ゴミや砂、埃などの異物が鍵穴に入りこむことも、鍵トラブルを引き起こす原因です。特に玄関ドアは外にさらされているので、台風などの影響を直接受けやすい場所です。異物が蓄積されると、鍵穴と鍵とのかみ合わせが悪化します。鍵を回す際に違和感を覚えた際は、早めに専門業者に相談してください。経年劣化による汚れや錆びをそのままにして鍵を使用していると、「鍵が奥まで差さらない」「鍵が抜けない」といった抜き差しに関わる鍵トラブルに発展する場合があります。そのほかの原因は、鍵や鍵穴の変形です。曲がった鍵や歪んだ鍵を使用し続けると、鍵穴が少しずつ歪み、かみ合わせに問題が生じます。鍵の変形の原因は、長年の使用による鍵自体の摩耗や、ズボンのポケットに入れて座ったなど鍵への何らかの負荷です。変形した鍵をそのまま使用すると、最悪の場合、鍵穴のなかで折れて取り出せなくなる場合があります。鍵は精密な部品が集まって成り立っているため、無理に取り出そうとすると鍵穴内を破損させる恐れがあります。鍵穴内が破損すると、錠ケースごと交換が必要になるケースが多いため、鍵開け以外にも鍵交換のコストが発生します。そのため、鍵が折れた際は、無理せず業者に相談するようにしてください。ほかにも鍵トラブルには、鍵を回しても開閉ができない状態を指す「空回り」が存在します。空回りの鍵トラブルの多くは、施解錠に関わるデッドボルトやカムが原因です。経年劣化などによる錠ケース本体の異常は、デッドボルトの故障につながります。また、室内側のつまみであるサムターンを回してもデッドボルトが正常に出入りしない場合に考えられるのが、カムの故障です。カムは内筒に接続しており、鍵を回した際の動力をデッドボルトに伝える部品です。カムが内筒から外れていたり、カム自体が折れたりしていると、回転が伝わらず空回りの原因になります。ディスクシリンダーの場合は、鍵の先端部分がカムの代わりとなり動きを伝えるため、経年劣化により鍵の先端が摩耗すると、空回りの原因になり得ます。デッドボルトやカムといった部品単位の劣化や故障は、外からの判断が難しいため専門業者に相談すると安心です。鍵トラブルでもっとも多いのが、「鍵紛失」です。ひとり暮らしで自分以外に鍵を持っている人がいない場合、外出中に鍵紛失が発生すると室内に入れなくなります。室内で鍵紛失が発生した際も、施錠が不可能な状態では不用心なため外出が困難です。そのため、心当たりのある場所を探しても鍵が見つからない場合は、早急に業者に鍵開けを依頼する必要があります。また、紛失した鍵を第三者に悪用されるリスクに備え、鍵交換も必要になります。

◎鍵紛失したときの正しい対処法
鍵紛失による鍵トラブル時には、焦らずに冷静になることが大切です。深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、まずは本当に無くなったのか身の回りを確認するようにしてください。冷静になり改めて丁寧に捜索すると容易に見つかり、鍵トラブルを解決できる場合があります。何気なく鍵をしまうコートやズボンのポケットですが、形や深さによっては、手を入れただけでは鍵の存在に気づかない場合があるため、鍵トラブルの際は念入りに確認してください。バッグの中身を確かめる際は、できるだけ広いスペースで、なかに入っているものをひとつひとつ出して探すのがポイントです。特に多機能バッグには収納やポケットが多く付いているため、鍵トラブルの際はすべて確認するようにしましょう。鍵紛失に気づく前に車を使用していた際は、車内も探す必要があります。運転中にいつの間にかポケットやバッグから鍵が落ちる可能性もあります。車は死角となる場所が多いため、床やシートを中心に隅々までチェックしてください。ポケットや車周辺をチェックして見つからなければ、鍵紛失前に立ち寄った場所の捜索を検討します。最後に鍵を見たのは何時ごろか思い出し、その時点から立ち寄った場所をリストアップします。リストアップした場所に行き直接探すか、電話をして確認します。もし見つからない場合は、警察に遺失物届けを出すようにしてください。落とし物は、最終的に警察に届けられる仕組みです。遺失物届を出しておけば後日鍵が見つかった場合に、すぐに連絡がもらえ、鍵紛失の早期解決につながります。運がよければすでに届いている場合もあるため、鍵紛失による鍵トラブルの際には、まずは届け出をしておくと安心につながります。また、鍵紛失したままの状態で家に入るには、鍵開けが必要です。アパートやマンションなどの集合住宅で鍵紛失が発生した際は、大家さんや管理会社に連絡し、合鍵で対応を依頼してください。深夜の時間で連絡が取れない場合や、戸建て住宅に住んでいる場合は、24時間対応の鍵業者に鍵開けを依頼すると鍵トラブルに迅速に対処可能です。鍵紛失が起きた場合は、鍵交換の実施が推奨されます。落としている現場を悪意のある者に目撃され家を特定された場合、空き巣などの鍵トラブルに巻き込まれる可能性があります。仮に警察に届けられたとしても、その前に合鍵を作られている可能性もあります。実際に、合鍵による空き巣の被害は後を絶ちません。防犯のために、鍵紛失による鍵トラブルの際は忘れずに鍵交換を行いましょう。
◎鍵開けを依頼する際の注意点
鍵紛失が起きた際、鍵業者に鍵開けを依頼すると有償になります。しかし、自分で鍵開けをすると鍵や扉を破損してしまうなど、思わぬ鍵トラブルの可能性があるため、鍵業者への依頼が推奨されます。当社の鍵開けは3,500円〜となり、防犯性の高い鍵になるほど鍵開けの料金が上がります。鍵開けを実施する際には、顔写真付きの身分証明書が必要です。顔写真付きの身分証明書が無い場合は、健康保険証やクレジットカード、公共料金領収書など複数の確認書類が必要です。書類が一切ない場合には、警察の立ち会いが必要になるため、鍵紛失による鍵トラブルの際は注意してください。鍵業者に鍵開けをしてもらえば、一旦は家に入ることが可能です。しかし、スペアキーがなければ鍵を閉められないため、集合住宅であれば管理会社や大家さんが預かっているスペアキーから合鍵を作る必要があります。戸建て住宅でスペアキーが無い場合、当社では500円〜鍵の複製が可能です。ただし、こちらも複雑なカギになるほど、費用が高くなります。また、業者によっては深夜料金や出張費がかかる場合もあるため、依頼前に料金を確認しておくと、さらなるトラブルを防止できます。集合住宅で鍵交換を実施する際は、大家さんや管理会社に事前に相談してください。加入している火災保険に、鍵紛失による鍵トラブルを補償するサービスがあれば、鍵開けや鍵交換の作業が無料になる場合があるため、確認しておくと安心です。

◎鍵紛失を防ぐポイント
鍵紛失は、誰もが経験する可能性のある鍵トラブルです。鍵紛失を防止するには、原因に合った対策を講じることが大切です。鍵紛失の原因には、落とした際に気づきにくい点があげられます。鍵は小さく薄いため、何も対策をせずにいると落とした際に気づかず、鍵トラブルにつながります。鍵紛失の鍵トラブル防止策で定番なのが、キーホルダーです。鍵にキーホルダーをつけておくことで、室内や鞄のなかで目立つため見つけやすくなります。ほかとは異なる特徴があれば、警察に届けた際も探してもらいやすく、見つかった鍵の受け取りがスムーズに進みます。鈴付きのキーホルダーであれば、鍵が落ちた際も気づきやすく、鍵紛失防止により効果的です。キーケースに入れて持ち歩く方法も、鍵単体で持つよりも厚みがでるため、鍵紛失対策になります。特に視認性の高い赤や黄色のキーケースを選ぶと、見つけやすく鍵トラブル防止になります。保管場所が定まっていない点も、鍵紛失の大きな原因であるため、保管方法を見直すと鍵トラブル防止に効果的です。伸縮式のワイヤーがついたリールキーホルダーであれば、ベルトや鞄に固定したままワイヤーで鍵を引き出せるので、鍵を落としたり、なくしたりといった根本的な鍵トラブルを防げます。常にバッグに固定しておけば、バッグをなくさない限り鍵紛失を防げるほか、保管場所を毎回思い出す手間がなくなります。「紛失防止タグ」も、鍵紛失による鍵トラブルを防ぐのに有効な対策です。紛失防止タグは、貴重品に取り付けたタグとスマートフォンを連携して鍵トラブルを防ぐ製品です。キーホルダーやシール、カードといった形状が展開されており、タグとスマートフォンはBluetoothで接続できます。タグを設置した鍵が一定の距離が離れるとBluetoothの電波が切れ、スマホに通知される仕組みです。また、スマートフォンのGPS機能で鍵の位置情報を記録する機能があり、鍵紛失による鍵トラブル防止につながります。紛失防止タグを活用すると、最後に鍵が手元から離れた場所をアプリから特定できるため、鍵紛失時にスムーズに探すことが可能です。同じ製品を利用する人が自分の鍵の近くを通過した際、自動報告された位置情報が通知され、鍵トラブルを防ぐ製品も存在します。なお、個人情報は匿名化されているため、鍵を探している側も、協力者側も安心して鍵トラブル対策に使用可能です。そのほか頻繁な鍵の出し入れも、鍵紛失による鍵トラブルを招く原因になり得ます。鍵の取り出し頻度を減らし、鍵トラブルを防ぐには、電子錠や電気錠などを採用する方法が有効です。鍵の代わりにリモコンや暗証番号、指紋などで施解錠するため、鍵紛失による鍵トラブルに遭うリスクを減らせます。万が一、登録しているリモコンなどをなくしても、無効にすれば鍵トラブルによる犯罪を防止可能です。複数の方法を組み合わせて事前に登録しておけば、突然の鍵トラブルの際に、自分で施解錠できます。業者が到着するのを待つ必要がなくなり、鍵トラブルで発生しがちな手間を抑えることが可能です。ただし、電子錠は乾電池で動くため電池切れに注意が必要なほか、電気錠は配線工事が必要です。条件を満たすか確認のうえ活用すると、鍵トラブル対策として効果が期待できます。

◎カギ舎による鍵トラブル対応
カギ舎は鍵トラブル発生後、最短15〜20分で現場に到着可能です。LINEやお問い合わせフォームを用いて事前に送って頂いた写真から、〇円〜〇円というようにおおよその金額をご提示します。現場到着後に提示金額の上限を超えることはないため、鍵紛失により家に入れないなどの鍵トラブルが起きた際は、当社にお任せください。万が一、鍵トラブルを解決できなかった場合でも、作業費や交通費をいただくことは一切ありません。カギ舎では、鍵開けや鍵交換のほか合鍵作成や、鍵トラブルを防ぐための防犯相談などもお受けしています。トイレや浴室のドアノブから物置やポストのダイヤル錠まで、あらゆる鍵トラブルにも対応しています。
◎まとめ
鍵紛失などの鍵トラブルが発生した際は、まずは落ち着いて身の回りを探し、見つからなければ警察に遺失物届けを出します。鍵開けや鍵交換を自分で行うと、さらなる鍵トラブルを招く可能性があるため、無理せず業者に依頼すると安心です。カギ舎では住宅の鍵はもちろん、オフィスや車の鍵トラブルにも対応しています。連絡を頂いた時点で事前見積が可能で、年中無休24時間対応のため、急な鍵トラブルにも対応可能です。鍵紛失による鍵開けや鍵交換、合鍵作成など鍵トラブルの解決は当社にお任せください。