EPICのFlassa電子錠、オリジナルリーダーRER-L1X、ワイヤレスリーダーの機能
EPICの電子錠は、防犯性の高い錠としてオフィスや倉庫、賃貸物件など、さまざまな場所で利用されています。一般家庭への導入も進んでいるため、日常的に鍵を持ち歩くことが少なくなってきているのではないでしょうか。この記事では、EPICFlassaの電子錠、オリジナルリーダーRER-L1X、ワイヤレスリーダーの特徴や機能をご紹介します。
◎EPICの電子錠とは
EPICの電子錠は、配線工事が必要な電気錠とは異なり乾電池で施解錠を行います。オートロック機能が備わっているため、鍵を締め忘れる心配がありません。電子錠ごとの設置判断をもとに、電気工事をしなくても開き戸・引き戸・強化ガラス扉など、さまざまなタイプのドアに後付けができます。電子錠の解錠方法は、暗証番号をはじめ指紋認証、Felica®対応のICカードやスマホアプリなどバリエーションが豊富になっています。スマホアプリを使用することで、スマホからスマホへ合鍵を配布や鍵の利用期間などの設定が可能になります。鍵を持ち歩かなくてもスマホで鍵の施解錠ができるため、鍵の紛失や鍵の劣化といった心配がなくなります。解錠されるとスマホに通知が届くので、不特定の人の出入りがあるオフィスなどの施設の出入りの管理ができます。このように電子錠は非常に利便性が高いのが特徴です。

◎EPICのFlassa電子錠
EPICの新製品であるFlassa電子錠は、主に単3アルカリ乾電池を使用することで駆動されます。電池寿命は1日10回の施解錠を行った場合、約8ヶ月と従来の製品に比べ少し短くなっていますが、ACアダプタ対応されているため、電池切れによる鍵の解錠ができなくなるトラブルを未然に防ぐことができます。さらにモバイルバッテリーで電源供給が可能なので、緊急時の場合でも安心して利用できます。Flassa電子錠の解錠方法は、指紋認証、暗証番号、ICカード、スマートフォン、リモコンから操作を行えるほか、WiFiブリッジを使用することで遠隔で解錠の履歴をリアルタイムに管理ができます。履歴情報はスマホやWiFiブリッジと通信することで、本体から自動的にクラウドに保存されます。履歴保存期間はクラウド上で3ヶ月間保存が可能となっており、本体には500件の履歴が保存されます。Flassaの電子錠は、解錠を行えるユーザーの種類が大幅に増えています。従来製品の解錠できるユーザー数は4通りが主要でしたが、Flassa電子錠は、ユーザー数は7通りと増えたため、さまざまな使用用途に対応ができます。新しく追加されたユーザーは「ワンタイムユーザー」、「アプリ」、「OTP」の3種類です。ワンタイムユーザーは、従来の製品にもワンタイム暗証番号として利用できます。最高管理者・一般管理者・ユーザーのそれぞれで1種類と限定的な機能でしたが、ワンタイムユーザーでは、ユーザーを独立した形にすることで、普段出入りしていない人にも暗証番号を配布することが可能です。2回目以降は、同じ暗証番号を利用することができなくなるので、防犯対策にも適しています。アプリはFlassa電子錠の新しい機能として、アプリを通じてスマホからの解錠ができます。従来の製品では、指紋認証や暗証番号、ICカードなどを使用して鍵の解錠を行なっていましたが、解錠できる人が限られたり、ICカードの紛失によって解錠ができないケースもあります。Flassa電子錠では、鍵の管理や解錠を一括でアプリから操作できます。アプリの登録数も制限がないことから管理がしやすくなるため、負担を減らすことができます。OTPは、One Time Passwordの略で、1分間に使える暗証番号のことを言います。アプリを利用して、どこからでも暗証番号を確認や解錠をすることができます。WiFiブリッジや登録作業はいらないため、ユーザーに対しても手間をかけることなく利用ができる便利な機能です。そのほかにも、ゲスト用に指定された日時や曜日に合わせて使える暗証番号を用意することができるため、清掃業者や工事業者など1日に何度も出入りが予想される場面でも安心です。Flassa電子錠は、従来の製品に備わっていなかった防水機能が追加されており、室内利用だけではなく室外の玄関ドアにも使用することができます。防水能力はIPx5と、Flassa電子錠は大雨に打たれても耐えられるほどの耐久性があるため、屋外設置でも安心です。そのほかにも、解錠時のマナーモード設定や解錠用a接点の搭載により、インターホンで解錠ができたり他社製品との連携も可能になっているので、汎用性が高い電子錠と言えます。Flassa電子錠は、ゲストの暗証番号を設定する場合WiFiブリッジが必要になります。また乾電池を抜いてしまった場合は、1度登録済みのスマホを再度設定が必要なので注意しましょう。

◎EPICのオリジナルリーダーRER-L1X
RER-L1Xはカードをかざすだけで解錠可能なオリジナルリーダーとなっています。企業専用カードごとに施解錠の設定を変更することが可能です。同じカードでも案件ごとに規格を変更することができるため、使用用途に合わせて設定を変えられます。RER-L1Xは、よりセキュリティを高めるため、カードのコピーができない構造となっているため、他社からカードを購入し使うことはできません。RER-L1Xは防塵や防水にも強いIP55の製品となっており、製品のなかに、ちりやほこり、水などが入り込んでしまった場合でも、問題なく動作が行われる高い耐久性があります。また、2年間の保証もついているので、万が一故障をしてしまったとしても安心です。さらに、お客様の好みや要望に合わせてオリジナルロゴやサウンド、LEDの色など豊富なカスタマイズを無料で行うことができます。専用規格リーダーRER-L1Xにユーザー数1,000人まで対応できる小型制御器COS-11と電源ボックスPOSR-BY5A2を組み合わせて設置することが多いです。また、RER-L1Xは他社電気錠との組み合わせにも対応しているため、玄関ドアや自動ドアなどの連携による防犯対策にも有効となります。

◎EPICのワイヤレスリーダー
ワイヤレスリーダーは、他社電気錠の本体と制御盤と連動が可能で、自動ドアやオフィスのドアなどに組み合わせて使用することができます。電波通信距離は、EPIC製品で約20m、Lavish製品で約80mの間であれば遠隔で施解錠が可能です。認証手段としては、指紋認証や暗証番号、カードから選ぶことができ、設定でゲスト用にカードや暗証番号を用意できたり、指定回数だけ使用ができるため、さまざまな用途に対応することが可能です。さらにリモコンをセットで使用することで、小さなこどもやご高齢の方でも簡単に施解錠ができるため利便性が高いです。ワイヤレスリーダーは、単4乾電池3本で使用ができるので、1日10回の施解錠を行った場合でも、約2年間駆動されます。さらに防水性能はIP54対応しているので、雨による機器のトラブルにも強く、屋外にも安心して利用ができます。ワイヤレスリーダーには配線がないので、取り付けにかかる工期の短縮ができます。両面テープでも製品を固定することができるため、ドアに穴を開けられない賃貸住宅でも手軽に導入がしやすいのがメリットです。
◎まとめ
電子錠は、物理的な鍵を必要とせず、使用用途に応じてベストな解錠方法を選べるため、利便性に優れています。EPICのFlassa電子錠は、スマホからの解錠や通知により、ドアの施錠忘れを防ぐことができます。オリジナルリーダーRER-L1Xやワイヤレスリーダーを併用することで、日常生活の防犯対策としても高められます。カギ舎では、EPICのFlassシリーズをはじめ、各電子錠の取り付けや交換工事を行なっております。物理的な鍵から電子錠への鍵交換などお気軽にお問合せください。