玄関ドアに対応した顔認証キーと仕組み
最近はスマートフォンなど顔認証が普及していることから、企業のエントランスや住宅の出入口の施錠、解錠において生体認証の実用化が進んでいます。生体認証のひとつでもある顔認証は企業やホテル、大学などの多種多様な方面で導入されています。住宅では玄関ドアの生体認証の施解錠においても指の指紋で認証する指紋認証に続き、顔を鍵として認証する顔認証キーが増えています。玄関ドアの開き戸や自動ドアなど出入口の鍵として用いられており、セキュリティ面の強化と利便性に優れていることから注目されています。この記事では、顔認証の仕組みや玄関ドアの顔認証キーのメリット、顔認証に対応した玄関ドア、自動ドアについてご紹介します。
◎泥棒に狙われやすい玄関ドアと防犯対策
令和4年度の警察庁統計では、住宅においての侵入窃盗の侵入口でもっとも多いのが、玄関ドアなどの表出口や、窓などからの侵入が多いことがわかっています。侵入窃盗の主な侵入手口には、玄関ドアの鍵穴を狙った「ピッキング」やドアの内側にあるサムターンを不法に操作する「サムターン回し」、シリンダー錠を直接攻撃する「カム送り」などがあります。玄関ドアのピッキングは、鍵のかかった建物のドアの鍵穴に、ピックと呼ばれる特殊な器具を使って不正解錠をする、空き巣の代表的な侵入手口のひとつです。ピッキングを用いた解錠は音がしないため、玄関ドアから侵入されて被害にあったことに気づくのが遅れてしまうことがあります。サムターン回しとは、玄関ドアの外側にドリルなどで穴を開けて、ドアの内側についているサムターンと呼ばれるつまみを金属の棒などを使ってドアを解除する侵入手口です。さらに、ドアスコープや玄関ドアの郵便受けなどからサムターンを狙って犯行を行うケースもあります。カム送りは、玄関ドアとシリンダー錠の間に特殊工具を差し込んでシリンダー錠を浮かせ、その隙間から錠本体を直接攻撃して解錠する窃盗犯の侵入手口で、バイパス解錠と呼ばれることもあります。最近のシリンダー錠は、防犯上ほとんど差し込めないタイプになっていますが、古い住宅の玄関ドアの錠前に使用されていることがあるので、長年鍵の交換を行っていない場合は、シリンダー錠の防犯対策が必要です。泥棒にとって窓ガラスを割ることなく、手っ取り早く侵入できる玄関ドアですが、狙われやすい玄関ドアの条件はいくつかあります。空き巣などの侵入犯は隠れて作業を行うので人目を嫌います。玄関ドア前の植木などが乱雑に伸びている場合や、高いタイプの塀の場合は、玄関ドアの見通しが悪く隠れる場所があるため狙われやすくなります。庭木は定期的に手入れをして、死角を作らないようにすることが大切です。塀は防犯上低めが理想ですが、高さがないスリットタイプや、半透明のパネルタイプが防犯上有効とされています。玄関ドアの錠前では、ピッキングに弱いタイプの鍵が狙われやすくなります。玄関ドアのディスクシリンダー錠やピンシリンダー錠は、被害に遭いやすくピッキングに弱いタイプのシリンダー錠といえます。構造がシンプルなことから熟練したピッキング犯であれば、ものの3分で解錠される場合もあります。玄関ドアに狙われやすい錠前を使用している場合は、補助錠やひとつのドアに2つ以上の鍵を設置するなどの対策をとると良いでしょう。玄関ドアからの不法侵入を防ぐために、玄関ドアに防犯性が高い鍵を設置することは、侵入犯が簡単に解錠できないことで時間をかせぎ防犯対策につながります。侵入者は犯行時間に5分かかると7割があきらめて、10分かかるとほとんどの侵入者があきらめるといわれています。ディンプルシリンダー錠はピッキングに強いタイプの鍵で、玄関ドアだけでなくさまざまな場所で使用されています。ディンプルシリンダー錠は複雑な構造になっているため、犯行に手間がかかり、侵入者の犯行を抑制することが可能です。ロータリーディスクシリンダー錠は、ロッキングバーと呼ばれる棒状のバーがシリンダーの回転を制御していることから、ピッキングに強い鍵といえます。また防犯性が高い鍵の目安としてCPマークがあります。CPマークは警察庁より防犯性能の高い建物部品と認められたものに貼付されており、建物の関する製品に付けられています。玄関ドアの鍵についても、防犯性が高い鍵の耐ピッキング性能、耐サムターン回し性能等にCPマークが貼付されているため、選ぶ際の参考になります。玄関ドアのピッキングなどによる犯罪の発生を防止するには、鍵穴がない電気錠や電子錠も有効です。玄関ドアの電気錠はセンサーで認証して解錠を行い、カードキーと同様に鍵穴がないため、ピッキングによるリスクがありません。顔認証や指紋認証などの身体の一部を利用して認証を行う生体認証も、本人以外は認証ができないことから他人によるなりすましが困難なため、防犯上の観点から優れた認証方法といえます。昨今では、顔認証はオフィスだけでなく、住宅の玄関ドアにも導入が進んでおり玄関ドアの安全対策が強化されています。

◎生体認証における顔認証キーの仕組み
顔認証は、専用のカメラで自身の顔を利用して、本人であることを特定するために認証する技術です。顔の認証はスマートフォンなどで慣れ親していることから、多種多様な場所で導入が急速に拡大しています。生体認証の認証方法には、指紋認証、虹彩認証、静脈認証などが活用されていますが、顔認証も生体認証のひとつです。顔認証は暗証番号キーのように番号を入力することや、カードキーのようにかざすといった手間がなく、デバイスに顔を向けるだけで、ドアの施解錠やロック解除できることが特徴です。デバイスのカメラから撮影した画像で、顔の目、鼻、口の位置、顔の領域や大きさなどさまざまな情報をもとに認証、照合を行います。顔認証の仕組みはさまざまな方法で機能しており、顔検出、特徴点検出、顔照合のステップを得て認識が実行されています。顔検出は、はじめにカメラに映し出された画像や動画などから、顔のデータの顔の大きさや大まかな位置を読み取り検出します。特徴点検出は、顔検出をもとに特徴点を特定する処理のことです。特徴点とは、顔の部位の位置のほかにも、瞳の大きさや鼻端、鼻下、などと言った顔の部位の詳細な位置情報のことをいいます。個人の顔の複数ある特徴点から節点の独自に配置する位置を分析し検出します。顔の照合は、あらかじめ登録されている本人の顔データと、顔検出と特徴点検出で得た情報と照らし合わせることで、本人かどうかを識別します。照合があえば認証され解錠できる仕組みです。顔認証の認証方法には、平面的画像を取り込む「2D顔認証システム」と立体的に認識する「3D顔認証システム」が存在します。2D顔認証システムは、カメラの画像に映った目、鼻、口の位置や顔の大きさとデータベースに登録してある情報を照合して特定の個人かどうかを特定する認証方式で、ビジュアル方式とも呼ばれます。2D顔認証は画像から平面的に認証するため、特殊センサーが必要ないことから対応している機器も多く、導入する際の選択肢が豊富な点がメリットです。コストの面でも3D顔認証システムに比べると低価格で導入することができます。一方で玄関ドアに導入するときに設置する場所や時間によって、太陽や照明の光量が、認識の精度に影響を及ぼすことや、髪型や化粧に変化によって正常に認証されない可能性があります。3D顔認証システムは、2D顔認証に赤外線センサーをプラスした技術で、顔をより立体的に認証し登録した個人のデータと比較して照合する顔の認証方法です。3D顔認証システムは2D顔認証システムより高度な技術の認証方式導入しているため、認証精度が高いことで、暗所な場所や髪型や化粧などの影響を比較的受けにくいことがメリットです。3D顔認証システムは認証精度が高いため、不正な顔写真や動画などのなりすましなどの不正認証を防ぐことができます。顔認証システムは、セキュリティ面で優れていることから、スマートフォンのロック解除や、ホテル、オフィスなどの入退室管理、Webサービスのログイン認証などにも利用が拡大しています。さらに空港の出入国時に顔写真を撮影すると、パスポートや乗車券が紐づけられ手荷物預かり所や保安検査場を、顔の認証でスムーズに通過することができます。ホテルでもチェックイン、チェックアウトにスマートキーなどと連動して導入しているケースが増えており、フロントを通さなくても決算が行える例もでて来ています顔認証システムの技術の進化で、住宅の玄関ドアの防犯対策において、ハイレベルのセキュリティ対策が実現できることから玄関ドアへの導入が増えています。

◎玄関ドアの解錠を顔認証キーにするメリット
顔認証システムは安全性が高いことから、企業やホテル、空港などさまざま分野で活用されており、私たちの生活においても身近な認証方法になりつつあります。玄関ドアの防犯対策には、簡単に不法侵入されない仕組みが重要になります。玄関ドアの顔認証システムは、防犯性が非常に優れている点が特徴です。玄関ドアの顔認証キーは、ピッキングのリスクがないことや鍵を所持しないことで、侵入されにくく、鍵を紛失することがないため、防犯性が高い認証システムといえます。玄関ドアのシリンダー錠の場合は、鍵穴からピッキングなどの犯行で鍵穴を破損して解錠されてしまうことがありますが、顔認証キーは鍵穴がないため、破壊や不法解錠されることがありません。侵入犯は不法侵入に及ぶ前に、入りやすい家かどうか下見しているといわれています。玄関ドアの顔認証キーは、鍵穴がないので見た目で侵入犯のターゲットから外れやすく、犯行を抑制することにつながります。顔認証は、顔のダミーや写真といったなりすましにおいて、認識しないシステムになっており個人の顔を高い精度で認識、照合を行います。本人の顔が鍵となることから第三者による不法侵入から家を守ります。玄関ドアの暗証番号キーは、番号を入力する際に玄関先で盗み見される可能性や、暗証番号を家族以外の外部の人と共有している場合、家族の留守中に許可なく暗証番号で侵入されてしまう恐れがあります。玄関ドアの顔の認証は、登録をした顔の人のみが利用できる仕組みのため、登録されていない第三者はドアの解錠ができないので、家族は安心して利用することができます。玄関ドアの顔認証キーは、非接触で顔を向けるだけで玄関ドアの解錠できるため、感染症などのリスクを軽減できるため衛生的に利用することができます。生体認証の指紋認証や静脈認証の場合は、玄関ドアのデバイス機に身体の一部を接触してから認証、解錠を行います。顔認証システムは、手が汚れているときでもリーダーに直接接触することがなく、リーダーを見るだけで認証、解錠することが可能です。顔の認証は非接触性で、衛生上の観点からリーダーに直接触ることがないため、感染症やウィルスなどの感染の拡大を防止することから、非常に有効な認証システムといえます。玄関ドアを開ける際に、鍵を差し込んでから解錠する物理的な鍵は、両手に荷物を持っている場合や子どもと手をつないでいるときなどは、鍵をバックの奥から取り出すなど手間がかかります。一方で顔認証システムの玄関ドアは、自分の顔が鍵の代わりになり、デバイス機のセンサーユニットに顔を認証して玄関ドアを解除するため、物理的な鍵を取り出す手間がありません。玄関ドアの電気錠を、カードキーなどの何らかの物理的な鍵の施錠方法を利用している場合は、新聞を取りに行くときや、ゴミを出しに行くなどのちょっとした用事で外に出る時に、鍵を忘れてしまうと締め出されてしまうことがあります。そういった場合にでも顔認証キーでは、鍵を持たずとも玄関ドアを解除することができます。物理的な鍵やカードのような紛失によるリスクを顔認証キーは感じることがありません。玄関ドアのICカードや金属の鍵は外出中に紛失してしまうと、悪用されて不正解除されるといった問題点があります。両親が働いているとひとりで帰宅する子どもに玄関ドアの鍵を持たせなければならないときがありますが、物理的な鍵の場合外出中に鍵を紛失したり置き忘れてしまうといった事例は多くあります。顔で認証する場合は、学校や塾、またはお友だちと遊ぶときなどに、玄関ドアの鍵を持ち歩かなくて済むので、紛失するリスクや忘れるといったことがなくなります。顔認証は玄関ドアの物理的な鍵を持ち歩くことがないため、使いやすいキーシステムといえるでしょう。玄関ドアの暗証番号キーの暗証番号を忘れてしまうと解錠することができないため、ほかに家族の帰りを待つか、ひとり暮らしの場合は専門業者に依頼することになりますが、玄関ドアの顔認証キーは、顔をデバイスに向けるだけで、簡単に玄関ドアの解錠ができることがメリットです。

◎顔認証キーに対応した玄関ドア
住宅における玄関ドア用の顔認証キーは開き戸タイプに多く活用されています。開き戸とは玄関ドアを手前や奥に前後して開ける仕組みのドアで、比較的狭い玄関ドアでもドアの幅分があれば設置が可能となっています。開き戸は密閉性が高いため、暑さや寒さに対しての冷暖房機の対策効果があり、洋風住宅や集合住宅マンションなどに多く採用されています。玄関ドアの3D顔認証はなりすましのよる不正利用の強化がされており、玄関ドアの外側に設置する生体認証技術搭載カメラが、顔のダミーや写真による本人ではない人を識別して、不正解錠を防ぐことができます。顔認証は生体認証の静脈認証や音声認識などの特別な動作が必要なく、玄関ドアを非接触で顔を認証し解錠できることから、住宅の玄関ドアの導入に関心が深まっています。顔の認証を利用した玄関ドアは、従来の金属式の鍵や暗証番号キーを利用して施解錠することなく、手ぶらで玄関ドアの鍵を施解錠できることが最大の特徴です。たとえばYKKAP株式会社は、戸建て住宅の玄関ドア用顔認証システムが採用されています。玄関ドアの顔認証キーは「スマートコントロールキー」のひとつで、両手が荷物で塞がっているときに、リモコンキーをバッグやポケットに携帯していると、ドアの前に立つだけで玄関ドアの施解錠することができます。顔認証キーは玄関ドアの前に立つだけで、ドアの解錠ができるキーシステムになっています。スマートコントロールキーの顔認証キーを活用するには、玄関ドアの外側に顔認証ユニットを取り付ける必要があります。帰宅時の顔の認証を行うには、リモコンキーを携帯してからユニットセンサーのカメラに向かって顔を写すと玄関ドアが解錠されます。室内側からは取り付けてあるサムターンを回して施錠します。外出する際は、サムターンを回して解錠して玄関ドアを開けて外に出ます。リモコンキーを携帯してから、センサーユニットのカメラに向かって顔を写すと施錠されて完了です。施錠完了のお知らせはハンドルのLEDランプの光と音で確認できるので安心です。室内の制御ユニットで登録・削除などができ、登録も操作音声ガイドでわかりやすいのが特徴です。正面のほかにも上下左右とさまざまな角度から顔の特徴を読み取り3Dで登録します。さらにユニットセンサーは夜間に帰宅しても赤外線LEDで顔を明るく照らし、2つのカメラで顔の特徴を読み取ることで、3D解析を行いスマートに施解錠することが可能になります。玄関ドアの電子錠は、電池が切れると電池交換が必要になりますが、顔認証システムはAC100V式の電気配線を使用して給電する電気錠のため、電池の交換が不要です。玄関ドアに使用するスマートコントロールキーの顔認証は、本来はリモコンキーを所持しなくても解錠できますが、外部環境の影響でシステムが一時的に反応しない場合があるので、リモコンキーの所持を推奨しています。玄関ドアのスマートコントロールキーでは、顔認証キーのほかにもリモコンキー、タグキー、スマートフォンの施解錠が準備されています。リモコンキーはリモコンキーを携帯しているとハンドルのボタンで施解錠することができ、あるいは遠隔操作でリモコンキーを押すことで施解錠ができます。タグキーはハンドルにタグキーは近づけると非接触で施解錠することができ、スマートフォンアプリはスマートフォンの専用アプリをダウンロードすると、施解錠や各種設定も可能になります。スマートコントロールキーを採用している戸建て住宅の玄関ドア用顔認証システムは、住宅の玄関ドアの鍵を画期的に進歩させた玄関ドアの鍵といえます。

◎顔認証キーに対応した自動ドア
顔認証システムはオフィスや施設などで導入されていますが、最近では玄関ドアの引き戸タイプの住宅用自動ドアに採用されています。玄関ドアの引き戸とは、左右にスライドして開閉するタイプのドアで、ドアの前後に開かないため、玄関ポーチが狭くても設置が可能です。引き戸は和風住宅に使われることが多いですが、昨今では洋風な玄関ドアにもスライディングドアとして採用されています。顔認証システムを搭載した玄関ドアの開き戸タイプは、認証、照合して施解錠を行いますが、両手に荷物を持っている場合、最終的には玄関ドアのハンドルで扉を開かなくてはなりません。引き戸タイプの顔認証自動ドアは、玄関ドアを顔の認証で行い、さらにドアが自動で開くため完全にハンズフリーで家のなかに入ることが可能になります。YKK AP株式会社の「M30 顔認証自動ドア」は、顔認証キー搭載した電気錠システムを活用して解錠すると、玄関ドアが自動開閉する業界初の戸建住宅用自動ドアが発売されています。顔を3D認証で行うレベルの高いセキュリティ対策と、店舗などに採用されている便利な機能の自動ドアが、住宅の玄関ドアで実現できます。顔の認証を搭載した自動ドアには、外引き込みタイプと袖付きタイプの自動ドアが準備されています。戸建住宅用自動ドアの操作方法においては、帰宅した際は玄関ドアの前に立つと顔認証キーで解錠され、玄関ドアが自動で開き家のなかに入ります。玄関ドアが自動で閉まると室内の操作盤ボタンを押す、もしくはサムターンを回して施錠します。つまり顔認証キーは認証するだけで、玄関ドアが自動で開閉して非接触で入室することができます。自動ドアの開閉時の安全面においても、「M30 顔認証自動ドア」は、自動ドアの開閉の際に安全に利用できるよう、さまざまな安全機能が搭載されています。障害物検知センサー機能、セーフティリターン機能、セーフティストップ機能、全開保持機能といった4つの機能があります。障害物検知センサー機は、ドアの足元の付近に縦ラインの光電センサーが搭載されており、センサーが人や障害物を検知するとドアが閉まらない機能です。仮に、自動ドアが閉まる際にセンサーが人や障害物を検知すると、ドアが反転してドアが開きます。セーフティリターン機能とは、自動ドアが開閉するときに、ドアが人や障害物に衝突するとドアが反転して開きます。また、セーフティリターン機能の最中に再び人や障害物に衝突すると、ドアが停止するセーフティストップ機能が搭載されています。全開保持機能とは、荷物を何度も運び入れるために、しばらくドアを全開したままの状態にしたいときに、1度全開状態にして3秒間ドアを抑えるとブザーが鳴り、全開状態を維持する機能です。戸建住宅用自動ドアの顔の認証を行うユニットセンサーは、幅広い認証範囲で大人から子どもまで快適に利用することができます。顔認証一体化ドアにおいてのセンサーユニットのドアへの取り付け高さは、大人から子どもまで認識が可能な130㎝に設置されています。たとえば、男性190㎝、女性160㎝、子ども120㎝と身長が違っても認証角度が70℃のため、はっきりと認証することができ、顔の登録は最大20人まで可能です。戸建住宅用自動ドアは顔認証キーのほかにも、ポケットキーやピタットキーも利用が可能で、自動ドアの開閉にはモーターのエンジン音がなく、磁力で駆動するリニアシステムを搭載しているため、手動スライディングドアのようにドアの開閉が静音なのが魅力です。

◎顔認証キーを導入する際の注意点
旧式の顔認証システムでは、顔の認証する際に本人ではなく他人がなりすまして、写真や動画などで不正にアプローチしても、玄関ドアが解錠されることがありました。ここ数年の認証システムの技術の進化により、3Dの認証方法では写真や動画、よく似た双子でも認証、照合されることはなく、防犯対策に非常に役に立ちます。しかし製品よっては顔を認証するときの認証精度の差があります。マスクやメガネの着用で顔の一部の覆っている場合や、帽子を被っているとき、髪型が変化したときにセンサーに反応しないケースがあります。また、年の経年のよる変化や同じ人でも化粧によっても認証がされないこともあります。導入の際に写真などで本人ではないことを見破ることができる認証技術は、安全面で重要です。導入後に認証トラブルを防ぐために、製品を選ぶ際には顔の認証方法や、顔の認証システムの詳細を確認して選択しましょう。顔認証システムは外部環境の影響を受けやすい点が懸念されます。太陽の逆光や照明が明るい場所、極端に暗い場所の玄関ドアでは、設置場所の環境の光量でセンサーの認証精度が低下することがあります。対策としては、照明やセンサーの角度調整や複数の画質を使用するなどがあげられますが、玄関ドアの導入する設置場所に関しては、事前に太陽や夜の照明の環境を検討する必要があります。センサーは玄関ドアの室外側があるため、水滴や砂、汚れが付着するとカメラの視界が遮られることがあるので手入れが必要ですが、そういった水滴や埃などの耐性についても機種によっても異なります。オフィスや入退室管理システムなどで導入されている顔認証システムですが、住宅用の設置できる玄関ドアの種類はまだ少なく、ドアタイプが限られているため、どのドアにでも設置できるわけではありません。玄関ドアの顔認証システムは電気錠なので導入するのは配線工事が必要になります。玄関ドアの取り付け場所によっては、配線工事が難しいケースもあるので業者に現地調査を依頼しましょう。玄関ドアの電気錠の解錠方法に利用されているカードキーや、暗証番号キーに比べて、顔認証キーは導入費用が高額になる傾向がありますが、高度な認証方法を導入することで大切な家族や財産を守り安心して暮らすことができます。玄関ドアのカードキーは紛失するリスクや、暗証番号キーを押す際に見られていないことはゼロではありません。しかし玄関ドアの顔の認証は本人の顔が鍵になるため、紛失や不正利用されることがなく、安全性が高い錠前システムです。
◎玄関ドアに顔認証キーを用いた導入事例
開き戸タイプの住宅の顔認証玄関ドアは、開口が狭くても設置ができ、気密性と防犯性に優れているためマンションや都市型の住宅に採用されています。玄関ドアの顔認証システムは、荷物など両手が塞がってる時に鍵の取り出す動作はありません。高齢者の方がいる住宅で、介護や在宅医療、家事代行など、定期的に家のなかに入ってくるサービスを利用している場合に、リーダーにヘルパーさんやスタッフの人など、顔の認証の登録を行っておくと住居者の具合が悪いときなどでも、その都度玄関まで行かなくて済みます。玄関ドアの顔認証システムは、物理的な鍵を所持しなくて良いことがメリットです。出かけるときはもちろん、ゴミ出しや回覧板を持っていくなど、近所に出かけるとき物理的な鍵の場合は、鍵を持って出かけなければなりませんが、玄関ドアの顔認証では鍵を所持することなく外出することができます。戸建て住宅の引き戸タイプの玄関ドアに顔認証自動ドアを導入すると、マンションのエントランスのような空間が広がります。引き戸はレールの上を左右に動かすため、開き戸のような開閉スペースの必要がなく、通行に使える有効開口する幅を大きく取ることができます。玄関ドアの引き戸の顔認証自動ドアは、車いすやベビーカーのときでもドアの前に立つだけで、ハンズフリーで入室できることが最大の特徴です。また荷物の運搬するときなど何度も通行する場合には、自動ドアの全開保持機能を利用してドアを全開にして使用することが可能になります。自動ドアのレールの駆動は静音性が高いのが特徴で、深夜に帰宅しても音が響かず家族や近所も気になりません。仮に停電になっても玄関ドアを手動で非常用の鍵で解錠することができるため、玄関ドアの引き戸の開閉と同じくらいの力で開閉が可能です。

◎まとめ
顔認証の技術の進歩で、認証精度が高くなっています。毎日使う玄関ドアに顔認証キーを導入することで、鍵をバッグやポケットから出したり締まったりする手間から解放されます。玄関ドアで顔認証を行うシステムは、手ぶらで施解錠できる利便性と、自分の顔を鍵とした利用する高度な防犯対策を実現することができます。玄関ドアの鍵を安全対策強化ために顔認証キーに交換したい方や、顔認証システムの導入を検討されている方は、当社にご相談いただければ無料で見積もりを作成いたします。玄関ドアの顔認証キーの提案・施工はKJ TECH japanにご連絡ください