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QRコード対応の電気錠で入退室管理

電気錠とは、物理的な鍵を所持することなくセンサーなどにより自動でドアを施錠や解錠できるシステムのことを言います。電気錠は電気錠本体と電気錠操作部分、電気錠制御部分の3つの部分で構成されており、電気錠の種類にはQRコードのほかにもICカードや暗証番号、スマートフォンアプリ、指紋認証や顔認証といった生体認証があります。この記事では、QRコード対応の電気錠による入退室管理を中心に詳しくご紹介します。
 
◎QRコードの歴史
QRコードは、1994年に株式会社デンソーの子会社であるデンソーウェーブが開発した2次元コードです。主な発明者である原昌宏氏はQRコードの生みの親と呼ばれており、現在もデンソーウェーブでQRコード関連の研究開発に従事しています。QRコードのQRとはQuick Response(クイックレスポンス)の頭文字であり、QRコードの読み取り機能を搭載した携帯電話が発売された2002年頃から使われはじめます。当初QRコードは、主に製造業と物流業の製品管理上の問題を解決するために開発されましたが、1970年代はじめは一次元コードであるバーコードが実用化されていました。バーコードとは、数字や文字、記号などを黒い線であるバーと白い線のスペースのパターンに置き換えたものです。バーコードの普及により流通や小売業の生産性はある程度改善されましたが、バーコードは取り入れることが可能な情報量が少ないというデメリットがありました。そんな時デンソーに「コードにもっと多くの情報を入れたい」いう要望が多く寄せられたことから、以前からバーコードのリーダーを開発していたチームが、高速読み取り可能で容量の多い2次元コードの作成に乗り出しました。その結果、切り出しシンボルと呼ばれる四角い枠がつけられたQRコードが誕生しました。QRコードのシンボルの線の比率は1:1:3:1:1となっており、印刷物で最も出現率が低いパターンであると言われています。このシンボルの比率を採用したことによりQRコードリーダーがほかのパターンを誤認識することがなくなり高速での読み取りも可能となりました。QRコードを開発した後、デンソーウェーブは特許を出願しましたが「より多くの人にQRコードを使ってもらいたい」という考えから、QRコードの特許を開放し技術特許使用料を取らないことに決めました。そのため、QRコードは公共のコードとして急速に浸透していき世界中で利用されるようになりました。現在では、QRコードはコンビニエンスストアやスーパー、ホテルなどの宿泊施設の料金の支払いや電子チケット、空港の発券システムなどさまざまな場面で活用されています。そのほかにもQRコードはスマートフォンで読み取るだけでさまざまなサイトにアクセスしたりクーポンを取得することができるため、ビジネスやプライベートにおいて生活に欠かせないものとなっています。では先に開発されたバーコードとQRコードには、具合的にはどのような違いがあるのでしょうか。
◎QRコードとバーコードの違い
バーコードは数字やアルファベットをコード化し、太さの異なる縦線を横方向に並べているため一次元コードとも呼ばれています。一方でQRコードは、縦線だけではなく横線でもデータを表現しているため二次元コードと呼ばれています。バーコードに比べQRコードの方がコード化できる情報量が多く、バーコードの約200倍のデータを取り入れることができます。バーコードの読み取りには専用の機器であるバーコードリーダーとそれと連動したシステムが必要となりますが、QRコードは専用のリーダーが必要なくスマートフォンのカメラ画面やアプリなどから手軽に読み取ることができます。バーコードの読み取りはある一定方向からしか行えませんが、QRコードは、360度どの方向からでも読み取りが可能です。QRコードに周囲のドットから情報を補完する誤り訂正機能を持っているため、QRコードがゆがんで見えたり一部に汚れや破損が生じても、読みこめない部分のデータをコード自身で復元して正確に読み取ることができます。このように大変利便性の高いQRコードですが、QRコードに対応している電気錠であれば、オフィスなどでの入退室管理にも役立てることができます。
 
◎高いセキュリティを誇る入退室管理
近年では、個人情報保護法やセキュリティ性を求めるオフィスが増えているため、入退室管理についての注目度が高まっています。入退室管理とは、オフィスへ人の出入りを管理し、各フロアや部署などの入退室を管理・記録するシステムです。入退室管理システムを構築することにより社員の勤怠時間を管理でき、高いセキュリティレベルを保つとともにオフィスにおける部内者の個人情報の持ち出しや機密情報漏洩の防止、部外者の侵入を防ぐことにつながります。入退室管理システムの代表的な機能としては、入退室管理システム使用者管理機能、入室者登録機能、カレンダー設定機能、状態監視機能、警報監視機能、履歴管理機能、残留者表示機能などが挙げられます。入退室管理システムの使用者管理機能では、システムにログインできる使用者を定め入退室システムの操作や監視などを行うことにより、入退室システムへの不法侵入や不正利用を防ぎます。入室者登録機能では、各エリアへ入室できる個人を登録することができ、極秘情報保管室といったセキュリティ性の高いエリアへの入室を許可するかどうかを設定することも可能です。カレンダー設定機能は、社員ごとの休日設定や就業時間外労働の確認を行うことができます。状態監視機能はセキュリティ性の高いエリアの電気錠の施錠や解錠の状態を監視でき、警報監視機能では一定時間以上の電気錠の解錠やシステム異常、不正認証などが発覚した際に管理画面に警報を表示することが可能です。履歴管理機能では各部署への入室・退室の検索や履歴を調べたり保存ができ、残留者表示機能では特定のエリアに残留している人物を管理画面に表示し監視できます。このように入退室管理システムにはさまざまな機能が搭載されていますが、そのなかでも特に最近注目されているのが電気錠のひとつを利用したQRコード連動型入退室管理システムです。ではこの入退室管理システムにはどんなメリットがあるのでしょうか。
◎QRコード電気錠と連動した入退室管理のメリット
QRコード電気錠と入退室管理システムを取り入れれば、勤怠管理システムと入退室管理システムを連携させ社員の正確な勤務時間を把握し記録することが可能となります。そうすることで社員が毎日タイムカードへ打刻する必要もなくなり月末にタイムカードを整理する必要もないため非常に効率的です。残業時間をリアルタイムで把握できるため、必要のない残業をなくし社員1人1人が働きやすい環境を作る上でも入退室管理システムは大いに役立ちます。オフィスには社員以外にも取引先や宅配業者、警備員や清掃業者など毎日多くの人が出入りします。そのため不審者対策などのセキュリティ強化のため、警備会社と契約し警備スタッフを配置している企業も多くあります。年間多額の警備費がかかってしまいますが、QRコードによる入退室管理システムを導入すれば警備にかかる費用を減らすことができるのが大きなメリットであると言えるでしょう。企業には個人情報や機密情報、パソコンなどのOA機器など厳重な管理が必要なものが多くあり、万が一、これらが悪意のある第三者により持ち去られるようなことがあれば企業全体の損失や信頼の低下につながりかねません。そのような事態を避けるためにも電気錠であるQRコードと連動した入退室管理システムは有効な手段となります。QRコードによる入退室管理システムを導入すれば本人確認を徹底することが可能となり、必要な人にのみ入退室の権限を与えることができ権限のない人や不審者の侵入を防ぐことができます。部署ごとに特定の役職者以外は入室できないようにすることで、万が一、企業内で何らかのトラブルが発生した際にも、電気錠のQRコードと連動した入退室管理システムにより入退室の履歴を把握し迅速な対応を行い、被害を最小限に抑えることができます。入退室管理システムと防犯カメラなど別のセキュリティ対策と連動させれば不法侵入も防止でき、入退室管理システムの履歴と防犯カメラの記録を照合することで侵入者の素早い特定にも役立ちます。QRコードによる入退室管理システムをオフィスに導入すれば、誰が、どの場所にどのくらいの時間滞在していたかが明確になるため、もし何らかの感染者が発生した場合にも入退室管理システムを活用して履歴を確認し、対象者と同じ場所にいた人物を特定し感染経路も明確にできるため迅速に対応することができます。入退室管理システムは、日常だけではなく災害が起こるなど非常時にも大きな効果を発揮します。ビルなどにオフィスがある場合、地震や火災など突然災害が起こった際に誰がオフィス内にいるのかを迅速に、しかも正確に把握するのはなかなか難しいものです。しかし入退室管理システムを導入していればQRコードによる勤怠記録からどの部屋に誰がいる可能性が高いのかを明確にすることができ、救助に向かうべき場所を迅速に特定することができます。つまりQRコードを活用した入退室管理システムは災害から社員の命や安全を守ることにもつながります。そんなメリットの多いQRコード電気錠と入退室管理システムですが、オフィス以外ではどんなところで活用されているのでしょうか。
 
◎QRコード電気錠で入退室管理も可能
東京に本社を置く株式会社エスピナレーションの製品であるラビッシュのQRコード対応電気錠RER-QR2M、RER-QR3Mは入退室管理と連動が可能です。RER-QR2M、RER-QR3MどちらもQRコードのほかにもMIFARE Classic(マイフェアクラシック)カードに対応しています。オランダの半導体メーカーNXPセミコンダクターズ が開発した、非接触型ICカードの国際通信規格ISOIEC14443TypeAに準拠した通信技術を利用しているICカードはMifareカードと呼ばれており、MIFARE Classicカードもそのひとつとなっています。マイフェアクラシックにはメモリの容量が1Kバイトのマイフェア1K、容量4Kバイトのマイフェア4Kがあります。日本で交通系のICカードとしてよく使用されているFeliCa(フェリカ)カードに比べて安価なため世界的に最も普及しています。QRコードの電気錠RER-QR2M、RER-QR3Mは読み取ったデータをそのままWiegand(ウィーガンド)出力することにより、制御器対応のリーダーでの通信も可能となっています。ウィーガンドとは、リーダーと制御器との通信規格でありリーダーと制御器で通信規格が異なる場合データの通信が出来ず解錠が行えない仕様です。ラビッシュのQRコードリーダーRER-QR2M、RER-QR3Mはサイズが88.5 x 88.5 x 29mm、重さは120gと非常にコンパクトで設置しやすく操作音を搭載しているため誰でも使いやすいのが特徴ですが、防水機能がないため雨の降りこみそうな場所や湿気の多い場所への設置は避けるようにしましょう。RER-QR2Mには黒、白の2色、RER-QR3Mには黒、白、ゴールドの3色があり、設置する場所の雰囲気に合わせて選ぶことができます。ラビッシュ製品のほかにもMIWA、GOAL、ウエストなどの鍵メーカーの製品とも連動可能なので、現在使用している鍵に加えてQRコード対応電気錠を後付けして入退室管理を行うことも可能です。ではQRコード対応の入退室管理システムをオフィスに導入しようかと検討する場合、どのような点を重点的に考えれば良いのでしょうか。
 
◎入退室管理システムを選ぶポイント
QRコード電気錠と入退室管理を選ぶ上で重要視すべきことは、企業の課題に適したものを導入することです。例えば、社員の勤怠管理を徹底したいという場合は、入退室管理システムと勤怠管理システムと連携させれば勤務時間を正確に把握することが可能になり、不要な残業時間の削減が期待できることから、より働きやすい環境作りに役立ちます。会社に出勤した際や特定の部屋へ入室する場合、リーダー機器への接触が必要ないQRコードであれば安心して使用することができ、感染症対策や社員の健康を守ることにもつながります。入退室システムは監視カメラや警備、火災報知器などほかのシステムと連携させることにより防犯対策に加えて災害時などの緊急時の安全確保や社員の在籍確認がでいます。このようにQRコード電気錠と入退室管理システムは社内のさまざまなシステムと連携させることでより利便性を高めることが可能です。

◎QRコード対応電気錠の活用事例
QRコード対応電気錠の入退室管理システムが活用されている場所としては、近年利用者が増えているレンタルスペースやトランクルーム、企業の機密性の高い工場内などが挙げられます。
 
○レンタルスペースでのQRコードによる入退室管理
テレワークの増加によりレンタルスペースを仮のオフィス代わりとして利用する方が増えています。レンタルスペースとは決められた料金で一定の時間借りることができるスペースのことを指して言い、利用者の目的に合わせて会議室やシェアオフィスとしても活用されています。そんなレンタルスペースもQRコードの電気錠に対応している入退室管理システムが生かされる場所のひとつです。入退室管理システムを導入するメリットとしては、インターネットからの予約と鍵の受け渡しを自動化し、レンタルスペースの利用者は自分のスマートフォンに事前に送られてきたQRコードによりドアの解錠ができることが挙げられます。受付や鍵の対応のためにスタッフが常駐する必要もなくなることから人件費削減につながり、夜間のレンタルスペースの利用や24時間運営も可能となります。利用者もQRコードであれば物理的な鍵のように受け渡しや返却を行う必要がなく鍵を紛失する心配もありません。オートロックと連動したQRコードの電気錠であれば利用後に施錠し忘れるということもないため安心です。
 
○トランクルームでのQRコードによる入退室管理
都市部への人口の集中や住居スペースの狭小化、ライフスタイルの変化などによりレンタルスペース同様にトランクルームの利用者も年々増えており、その市場にはさまざまな企業が参入しています。トランクルームのサービス内容は企業によりさまざまですが、QRコードを使った入退室管理システムを導入している所も増えています。その形態により「レンタルボックス」「貸し倉庫」「レンタルコンテナ」などとも呼ばれているトランクルームとは、月々の料金を支払うことにより荷物を保管できる収納場所を借りることができるサービスのことを言います。トランクルームには屋内タイプと屋外タイプがあるほか、荷物を宅配便で送って保管してもらう宅配型トランクルームもあります。以前の屋内型のトランクルームでは契約した際に対面もしくは郵送で鍵を渡すシステムを採用していました。しかし対面で鍵を渡す場合は常に人を配置しなければならず人件費がかかり、郵送の場合はトランクルームの申し込みから利用開始までに2日ほどかかるため、すぐ利用したい顧客に対応できないというデメリットがありました。さらに利用者が多い月には鍵を郵送する作業は予想以上に手間と時間がかかり、万が一鍵を失くしてしまった場合は再郵送しなければなりませんでした。これらの問題を解決するために物理的な鍵の代わりにトランクルームに導入したのがQRコード対応の入室管理システムです。インターネットを利用してトランクルームの予約をすると手続き完了後スマートフォンにQRコードが送信されます。トランクルームを利用する際は届いたQRコードを出入口に設置してあるリーダーにかざすことでドアを解錠できます。入退室管理システムと連動したQRコードを利用すれば、直接鍵の受け渡しや郵送作業をする必要がなくなり、すぐに利用したいという要望に応えることができるようになります。業務にかかる人件費や郵送費などのコスト削減、鍵の紛失や盗難などのリスクがないこと、QRコードの再発行に迅速に対応できること、パソコンなどで解錠や施錠の状態を確認できるなど、QRコードの電気錠と入退室管理システムを使用したトランクルームの運営は、経営側と利用者両方に大きなメリットがあると言えるでしょう。
○機密性の高い工場内のQRコードによる入退室管理
製薬会社など企業によっては、ほかの業種と比較して扱う商品により機密事項が多く存在しているため、情報を外部へもらすことはできない場合もあります。ある工場では、以前使用していたシステムでは、社員が入れ替わったり転勤するたびにシステムへの登録を削除して再び新規で登録しなおさなければならず手間がかかりました。しかしQRコードを利用した入退室管理を採用したことにより簡単に社員の登録もでき、QRコードの再発行も迅速に行うことが可能に。パソコンの管理画面から、社員の入退室管理を行い誰がいつ出社して何時に退室したかチェックできます。さらに本社以外にも多くの拠点に工場を抱えている場合にも、本社に定期的にQRコードによる入退室管理の情報を送りデータを共有することが可能となっています。このようにさまざまな場所で活用されているQRコードと連動した入退室管理システムですが、主な製品はラビッシュのQRコード対応電気錠RER-QR2MやRER-QR3Mが挙げられます。
 
◎まとめ
QRコード電気錠と入退室管理システムは、施設のセキュリティ強化はもちろん、正確な勤怠管理や感染者予防、警備員などの人件費のコスト削減につながります。QRコードによる入退室管理システムを選ぶ場合には、鍵の施解錠において課題となっている事柄を解決できるか、ほかのシステムと連動可能かどうかチェックすることも大切です。カギ舎では、QRコード電気錠や入退室管理システムの設置など鍵についてのさまざまな相談や依頼に年中無休で24時間対応しています。QRコードでの解錠を活用した、安全で効率的な入退室管理システムを構築したいと考えている方は、カギ舎へご相談ください。

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