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フロアヒンジの不具合によるドアトラブル

ドアはさまざまな部品によって構成されていますが、その部品のひとつにフロアヒンジがあります。フロアヒンジに不具合が生じると「ドアが勢いよく閉まってしまう」「ドアがドア枠に当たって擦れてしまう」「鍵がかかりにくくなった」などのトラブルが発生することがあります。これらの不具合はフロアヒンジの調整によって解決できる場合があります。フロアヒンジの不具合は放っておくと重大な事故につながる可能性があるので、直ちに対処しなければなりません。この記事では、フロアヒンジの不具合やその調整方法、そしてフロアヒンジの不具合による事故事例などをご紹介します。
 
◎フロアヒンジの持つ役割
フロアヒンジの主な機能は、ドアの閉じるスピードを調整することです。そのほか正しい位置でドアが止まるようにしたり、ドアの傾きを調整したり、ドアの上部につけられたトップピポットとともにドアの荷重を支えたりする役割も担っています。フロアヒンジは、主に重量ドアの開き戸に使用されています。フロアヒンジはセメントケースのなかに納められ、フロアプレートで覆われています。そして、セメントケースごとドアの軸側の床のプレートに埋め込まれているため、通常その姿を見ることはありません。フロアヒンジには、ドアを閉める力を助けるバネとドアが閉まるスピードを油圧で調整するためのオイルダンパーが内蔵されています。フロアヒンジは、ドアによって3種類に分類することができます。通常の重量ドアに使われるのが一般ドア用フロアヒンジです。一般ドア用フロアヒンジは本体の高さが低く、低い床にも埋め込むことができるのが特徴です。3種類のなかでもっとも価格が安く、広く使われています。主にマンションやビル、店舗、施設などの出入り口のドアに使用されています。防火ドア用フロアヒンジは、重量がある金属製の防火ドアに使用されています。手動式のものと自動閉扉機能がついたオートパワーヒンジがあります。オートパワーヒンジは通常のオートパワーヒンジ、折り戸用のオートパワーヒンジ、2段式防火ドア用のオートパワーヒンジがあります。主に病院や施設、学校などの階段室前のドアに使用されます。強化ガラスドア用のフロアヒンジは、薄型、超薄型、スリム型、コンパクト型の4種類があります。スポーツジムや美容室、店舗などの強化ガラスドアに使用され、建物内部に設置されることも多いです。また床面に合わせたフロアヒンジの選択も可能です。具体的には石張りフロアヒンジ、じゅうたん張りフロアヒンジがあります。また設置する環境によっては、防浸形フロアヒンジを選択する場合もあります。防浸形フロアヒンジは床面が水びたしになっても、セメントケース内に水が浸入しないように加工されたものです。ほこりやゴミも侵入しづらく、サビにも強い材料で作られています。雨風にさらされる環境に設置する場合に、大きなメリットがあるといえるでしょう。そのほか、さまざまな付随機能がついているフロアヒンジもあります。たとえば、チリの入り込みを軽減するチリ除けアタッチメントがついた防塵性に特化したものや強風時に扉があおられないように衝撃力に耐えられる仕様になっているもの、ドアを開口90度付近で開けたまま保持することのできるストッパー機能が備わったものなどがあります。さらにドアの大きさや重量、ドアの開き方(一方開きまたは自由開き)、ドアの開く角度(90度開き、120度開き、180度開き)などによってもさまざまな種類があります。フロアヒンジは、使用方法や環境に応じて適切なものを選択して使用することができます。ちなみに同じ役割を果たす部品としてドアクローザーがありますが、ドアクローザーは重量ドアに使用することができません。両者はドアの重量によって使い分けられています。
 
◎フロアヒンジの不具合の原因 
フロアヒンジの故障や不具合の原因のひとつには経年劣化による部品の損傷があげられます。フロアヒンジを使用するにあたって経年劣化による影響を避けることはできません。フロアヒンジの耐用年数は、使用頻度や使用環境によって異なります。一般的にフロアヒンジは、30万回のドアの開閉に耐久することができるように作られています。使用状況によりますが、年数に換算するとおよそ10年といわれています。しかし、フロアヒンジが使用されるような重量のあるドアは、その特性上屋外に設置されることが多いです。屋外に設置されたドアは、室内ドアと比べると故障などの不具合が起こりやすい傾向があります。たとえば、風の強い場所ではドアが閉まる際に風によって過剰な力が加わることで故障の原因につながります。また雨にさらされる場所ではとくに腐食が進みやすく、通常使用に比べてサビが発生しやすくなります。腐食とは、金属が化学反応によって劣化、損傷することをいいます。腐食によってサビが発生すると、各部品が損傷したり動きが悪くなるだけでなく周辺部品にも影響を及ぼす場合があります。腐食が進むと、セメントケース内部が膨張してケースごと盛り上がってくることがあります。ほかにも、フロアヒンジ内のオイルダンパーから油が漏れることもあります。油漏れは、フロアヒンジを使用するうえで致命的なトラブルになります。このようなフロアヒンジの故障や不具合によって事故が発生した場合、その責任は建物の所有者にあります。ドアの不具合は、利便性を低下させるだけでなく安全性にも直接関わってくる重大な問題です。フロアヒンジに不具合が生じた場合は、直ちにその原因を究明して解決する責任があります。 
 
◎フロアヒンジの不具合によるドアのトラブル
フロアヒンジの不具合によって、さまざまなドアのトラブルが発生する可能性があります。もっとも重大なトラブルは、ドアの閉じるスピードの調整がうまく行われなくなることです。ドアの閉じるスピードが調整できなくなると、「ドアが勢いよく閉まってしまう」「ドアが閉じるスピードが速くなった」または「遅くなった」というトラブルが生まれます。ドアの閉じるスピードが調整できなくなることは、直接ケガの原因になり得るので大変危険です。そのほかには「ドアがドア枠に当たって擦れるようになった」「ドアが傾いている」「ドアに隙間が開いている」「鍵がかかりにくくなった」「ドアを開けたまま保持できなくなった」などのトラブルがフロアヒンジの不具合によって引き起こされる可能性があります。フロアヒンジによるドアのトラブルは、それが該当箇所の調整によって解決する問題なのか、または交換が必要なのか、さらにセメントケースや扉などそのほかにも交換が必要な部品があるかを判断することになります。各部品に明らかな損傷や故障を認めない場合には、それぞれの部品の調整を行うことで問題の解決を試みます。「ドアの閉じるスピードが速い、または遅い」というトラブルには速度調整用のネジの再調整を行います。フロアヒンジの内部には、ドアの開閉速度調整用のネジがついています。マイナスドライバーまたはプラスドライバーを使って、ネジの閉まり加減を調整することでドアの閉まるスピードを調整できる仕組みになっています。種類によりますが、ドアを全開にした状態から閉まりはじめ(閉扉第一速度調整)と中盤以降(閉扉第二速度調整)の2段階でドアの閉まるスピードを調整できるものが多いです。ドアが閉まるスピードを遅くしたい場合はネジを右に、ドアを早く閉めたい場合はネジを左に回して調整します。ネジを少し回すだけでドアの閉まるスピードが変わるので数ミリ単位で慎重に調整していく必要があります。また速度調整ネジを回しすぎるとフロアヒンジ内の油が漏れたり、ドアが急に閉じてケガをしたりする恐れがあるので注意が必要です。調整ネジでドアの閉まるスピードを調整する手順自体は単純ですが、スムーズかつ適切なスピードに調整するのは熟練者でなければ難しいでしょう。「ドアの止まる場所がずれている」という場合にも、フロアヒンジの調整による解決を試みます。ドアの止まる位置がずれることによって、ストライクとデッドボルトの位置がずれて鍵がかかりにくくなることもあります。また、ドアの間に隙間ができるので、建物の気密性が低下し外気が侵入しやすくなってしまいます。フロアヒンジ内部には、左右対称にボルトが入っています。そのボルトの閉まり具合をそれぞれ調整することによって、ドアが止まる位置を調整することができます。ドアが室外側にずれて止まってしまう場合は、室内側のボルトが多く出るように調整します。反対にドアが室内側にずれて止まってしまう場合は、室外側のボルトが多く出るように調整します。また「ドアが傾いている」場合には、上下対称についているボルトをそれぞれ調整することによって、ドアの傾きを調整することができます。ドアはボルトが多く出ている方に傾きます。傾きに応じてボルトの出具合を微調整することで、ドアの傾きによるトラブル解決を試みます。フロアヒンジ内部のボルト調整による各種調整は、速度調整ねじによる調整に比べるとさらに難易度が高くなります。適切に作業を行えなかった場合、新たな被害を生みかねないばかりかケガをする恐れもあります。フロアヒンジの調整作業は、その方法や重量ドアの扱いが難しいため専門業者に依頼しましょう。フロアヒンジによるトラブルの場合、実際にはフロアヒンジが故障してしまっているケースも多いです。フロアヒンジが故障している場合は調整ではなく、それ自体を新しいものに交換する必要があります。たとえば、油漏れやセメントケースが盛り上がるほどの腐食を発生している場合には交換が必要です。ドアの各部品の耐用年数は10年~20年程度に設定されているものが多いです。耐用年数を超えて使用している場合は、各部品の交換も視野に入れた方が良いでしょう。
 
◎フロアヒンジのトラブルによる事故例
ドアの整備不良による事故の例は後を絶ちません。幸いケガには至らずに済んだヒヤリハットはより多くの場所で発生していることでしょう。ドアの事故には軽傷のものから骨折や指の切断に至るほどの重傷のケガも含まれます。そして、稀ではありますが死亡事故も認めています。ドアを設置している以上、安全には十分留意しなければなりません。ドアの事故の多くがドアに指を挟む事故です。指を挟んでしまう事故原因のひとつにフロアヒンジの不具合があります。フロアヒンジが使われるドアは重量ドアであるため、ケガの程度が大きくなりやすく大変危険です。フロアヒンジの故障によってドアが閉まるスピードの抑制機能が働かなくなると、ドアが勢いよく閉まってしまうため指を挟む事故が発生しやすくなります。事故は他人が閉めたドアが勢いよく閉じてしまった、強風が吹いてドアが勢いよく閉まったなど、予期せずドアが閉じてしまった際に事故が発生することが多いようです。重量ドアはその種類にもよりますが、扉1枚で成人男性1人分以上の重さにもなります。予期せぬタイミングでドアが閉じてしまった場合はもちろんですが、たとえフロアヒンジが故障していることを把握していたとしても、子どもや女性、高齢者などが勢いよく閉まる重量ドアを制御するのは非常に困難であるといえるでしょう。少しでもドアの動きが悪くなったことを感じた場合は、すぐに専門業者に連絡し問題の原因解明とそれに応じた対処を行ってください。ドアの不具合を決して甘く見てはいけません。トラブルを放っておくと、さらに大きなトラブルを引き起こし、事故の発生リスクを高めてしまうかもしれません。定期的にドアの作動点検を行うことも大切です。実際にドアに不具合が生じる前に問題を解決することが、もっとも安全な対策であるといえるでしょう。
 
◎まとめ 
フロアヒンジは、重たいドアを安全に使用するためにドアの閉まるスピードを調整したり、ドアを支えたりするために非常に重要な部品のひとつです。フロアヒンジに不具合が発生した場合は、直ちに問題を対処するのが所有者の責任といえるでしょう。フロアヒンジの不具合は、各部品の調整で解決する場合と交換が必要な場合があります。カギ舎ではフロアヒンジの不具合に対し、まず原因を追究した上で適切に対処いたします。お見積りは無料で承っておりますので、お気軽にカギ舎までお問い合わせください。

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