顔認証リーダーのKJ TECH japan FE-500とWEST E40の比較
顔認証は、スマートフォンやタブレット端末のログイン方法で定着していますが、顔認証技術の発展から、オフィスや施設、イベント会場など入退室管理での導入が広まっています。顔認証システムは、マスク着用や検温機能などの多様な機能が搭載されており、顔認証システムを導入する際には、自社に適した機能やシステム構成を選ぶことが重要です。この記事では、顔認証リーダーKJ TECH japan FE-500とWEST E40の特徴、顔認証システム導入においての比較ポイントをご紹介します。
◎顔の情報で本人確認を行う顔認証システム
顔認証は、カメラの画像から取得した人の顔の目や口、顔の輪郭などの特徴点を、認識、照合して認証を行い、本人確認をする優れた技術です。KJ TECH japan FE-500やWEST E40で搭載されている顔認証システムは、顔認証技術を活用して建物や部屋での入退室管理を行います。顔認証とは生体認証のひとつで、ほかにも指紋認証、静脈認証、虹彩認証、声紋認証などがあります。入退室管理によく活用されているICカードは、貸し借りや盗難などによるなりすましのリスクがあります。一方で、顔認証システムは、本人の顔で確認するため、不正侵入が難しく、かつ防犯性に優れた認証システムといえるでしょう。顔認証システムにおける認証の仕組みには、「2D認証」と「3D認証」の2つの方式があります。「2D認証」はカメラの映像に映った顔の目や口といった特徴をデータベースに登録し、本人とそのデータと照合し認証を行う技術です。「2D認証」方式はパソコンやスマートフォンなどのさまざまなデバイスで導入されています。「3D認証」は2D認証に赤外線センサーを加えた認証方法で、顔の特徴を立体的に取り込むことができ、なりすましや偽造写真での侵入が非常に難しいことが特徴です。
◎顔認証システムを導入するメリット
エントランスやセキュリティが求められる扉の出入り口に顔認証システムを導入することで、さまざまなメリットをもたらします。KJ TECH japan FE-500に活用されている顔認証システムは、入退室管理システムで利用されている暗証番号認証やICカード認証と比べると、よりセキュリティレベルが高い認証方法です。顔認証を用いた入退室管理システムで入室すると、顔の履歴がシステム上に残るため、なりすましや不審者の侵入が非常に難しく、不正入室の抑制が期待できます。入退室管理システムに、ICカード認証や暗証番号認証を採用している企業も多くありますが、カードの紛失やパスワードの忘れが起こるリスクがあります。カードを紛失してしまった場合、第三者に悪用されると、不正侵入により情報漏えいや盗難の被害に遭う恐れがあります。一方で、顔認証システムでは個々の顔で認証を行うため、紛失や忘れといった心配がありません。また、KJ TECH japan FE-500などの顔認証システムは非接触性のため、非常に衛生的といえます。ほかの生体認証の指紋認証や静脈認証では、認証機器に接触して認証を行いますが、FE-500の顔認証は顔をカメラに向けるだけで認証を行い、デバイスに触れることがないので、感染症対策としても有効なシステムです。生体認証には、季節や環境の状態で影響を及ぼすことがありますが、FE-500の顔認証システムは、気温や湿度などの影響を受けにくいことがメリットです。他製品の指紋認証では、乾燥で指が荒れていたり、水滴で手が濡れていたりすると認証精度が低下することがありますが、KJ TECH japanの顔認証システムは、季節や生体の状態の影響を受けることなく認証を行うことができます。顔認証システムは、リーダーにカメラが搭載されているため、セキュリティ性が高い認証システムを導入できます。FE-500は、データ保存用のPCがあれば、導入することができるため、導入コストを低減することが可能です。

◎世界最速の顔認証リーダーKJ TECH japan FE-500の特徴
KJ TECH japanのFE-500は、世界最速の認証速度を持つ顔認証システムです。FE-500の解除方法には顔認証、カード認証、暗証番号認証、QRコード認証と複数の認証方法があります。FE-500の本体は192mm×92mm×30mmサイズとなっており、シンプルなデザインのため、さまざまな場所に設置が可能です。FE-500の顔認証は最大の特徴は、世界トップレベルの認証スピードの1秒以内(50K1:Nモード)認証を行うことです。従業員が多い大企業であっても、入退室する際にもスピーディーに認証することができます。顔認証リーダーFE-500の認証距離は、最大3メートルまで認証できるため、従業員はウォークスルーで入室することも可能です。FE-500の顔認証システムは、最大5名まで同時認証することが可能で、入室許可されている人に紛れて不正入室する共連れを防止することが可能です。FE-500では、最大50,000人の顔データを保存できます。FE-500の顔認証システムの認証検出には、シングルモードとマルチモードがあります。FE-500のシングルモードは、イベント会場やセキュリティゲートなどの1人ひとり入室する場所に活用でき、FE-500のマルチモードは、企業などの時間帯による、複数人同時に入室するシーンに向いており、設置場所により切り替えることが可能です。FE-500の顔認証はAIが搭載されているため、メガネ、マスク着用などで顔の一部が隠れていても、認証精度は低下しません。FE-500は衛生面でマスク着用が必要な場所において、認証の際にマスク非着用があった場合には、ブザーで知らせることもできます。FE-500は、偽の写真や動画、マスクを識別できるため、防犯対策に有効な機能です。FE-500のカメラには1MPデュアルカメラを搭載しており、高精度の認証システムで鮮明に顔の特徴を捉えることができます。FE-500の画面タイプは5インチのIPSタッチスクリーンを使用しており、暗証番号の入力や運用の設定なども画面上で操作することができます。FE-500のカード認証には、MIFAREカードが標準装備されており、オプションでFELICAカードにも対応しています。FE-500は、二重認証で、認証を組み合わせで扉の解除を行うことが可能です。たとえば、FE-500のカード認証と顔認証、顔認証と暗証番号認証の2種類を組み合わせて、それぞれの認証をすることで、扉の解除を行います。二重認証は高度なセキュリティが求められる場所などに設定することで、セキュリティの強化が見込めます。FE-500は、来客やイベント会場などの一時的な利用の場合に、利用者にQRコードを発券しQRコード認証で入室することも可能です。FE-500の本体機器は、温度は−10℃〜50℃まで、湿度は10%〜90%と耐久性に優れているため、建物の外部の設置に適しています。
◎3way認証の顔認証リーダーWEST E40の特徴
WESTのE40は、顔認証、ICカード認証、パスワード認証と3種類の複数の認証モードがある顔認証システムで、認証モードは、ひとつもしくは、組み合わせて認証することもできます。E40の入退室管理による顔認証は、顔の360度以上の位置を認識できる顔認識アルゴリズムを採用していることが特徴です。E40の顔認証の認証距離は0.3メートルから1.5メートル内で認証することができ、顔認証は99.5%と認証精度が高いため、FE-500には劣るもののE40機器から離れていても正確に認証することが可能です。E40の顔認証の登録は6,000件行うことができます。E40のカメラのレンズは2MP広角WDRレンズを使用しており、E40の場面モードでは、シーンに合わせて自動調整するオートモードや晴天、夜間に合わせたモードがあり、設置場所に合わせてE40の場面モードの切り替えることが可能です。E40のカード認証は、6,000件まで登録することが可能で、ICカード認証は、MifareカードやFeliCaカードに対応しており混在して利用することが可能です。E40の画面は4.3インチTFT液晶を搭載しており、入退室のおける履歴を150,000件まで記録することが可能で、記録が超過すると古く記録に順から自動消去されます。E40のパスワード認証には、使いやすい静電容量式タッチスクリーンの画面タイプを採用しており、パスワード認証の登録数は、最大6,000件まで行うことが可能です。

◎顔認証システムの導入で比較するポイント
顔認証システムは、顔の特徴を利用して認証を行うため、認証精度が非常に重要になります。たとえば、マスク着用したままで認証が行えるか、一卵性双生児のよく似た双子でも認証が可能なのか、あるいは偽造写真や動画では認証しないか、設置場所によって環境下によって画像に影響を及ぼさないかなどのチェックが大切です。KJ TECH japan FE-500は、世界最速の認証速度を誇りAIチップを搭載していいます。たとえば、メガネを外してひげのない状況で登録した人物が、数ヶ月または数年後にメガネをかけたり、ひげが伸びていても認証が可能です。FE-500は、3メートル以内であれば認証することが可能なため、認証の都度近づく必要はありません。FE-500の顔認証は、精度の高い認証方法ですが、ほかの認証方法を組み合わせることでさらに強固な認証システムになります。FE-500の顔認証システムでは、たとえば、企業などで使用されている社員証やICカード認証と顔認証を組み合わせることによって、セキュリティ性と利便性の向上にもつながります。FE-500では4種類、E40では3種類の認証方法で、それぞれの機種で組み合わせて二重認証を行うことが可能です。豊富な認証方法は防犯性に優れているため、KJ TECH japan FE-500は強固なセキュリティを構築できるといえます。顔認証システムは、さまざまな機能と連動できます。たとえば、顔認証システムと勤怠管理機能を連携すると、入退室の記録をもとに従業員の勤務形態を把握でき、利便性の向上が見込めます。FE-500では、セキュリティゲートや駐車場・駐輪場の入退室管理、火災警報器といった警備機器連動とも連動可能なので、建物全体のセキュリティの強化に貢献します。
◎顔認証リーダーKJ TECH japan FE-500の導入事例
KJ TECH japanのFE-500の顔認証システムは、オフィスや施設などさまざまな場所で導入されています。FE-500の顔認証は精度が高く、ハイレベルなセキュリティ性が最大の魅力といえます。
○商用施設に顔認証システムを導入
多くの従業員が出入りする商用施設では、高度なセキュリティが要求されます。FE-500の顔認証システムは高精度で認証スピードに優れていることから、商用施設で導入されています。あらかじめ登録した顔情報と、FE-500で認証した顔を照合します。FE-500の顔認証システムでは荷物を多く持っている場合や、5人までは同時認証が可能なので、スムーズに通過することが可能です。
○オフィスに顔認証システムを導入
オフィスの入退室管理システムにおいて、なりすまし防止や利便性に優れていることから、顔認証システムの導入が普及しています。FE-500の顔認証システムは、オフィス内のセキュリティ対策向上のほか、入退室による手間を減らすことができるため、業務の効率化に貢献します。また、オフィスで人が同じ時間帯の出退勤するシーンでは、FE-500の顔認証システムの複数同時認証が大きな効果を発揮します。5人まで同時認証できるため、立ち止まることがなく通過できます。

◎まとめ
生体認証なかでも顔認証システムは、指紋認証や静脈認証のように手を使用することなく認証できるため、使い勝手がよく、かつ高度なセキュリティレベルを誇ります。カギ舎では、FE-500をはじめ、さまざまな顔認証や指紋認証リーダーを取り扱っております。FE-500を用いた顔認証システムの導入を検討している方は、年中無休で24時間受付をしている当社まで、お気軽にお問い合わせください。