玄関ドアに電気錠を後付けするメリット
近年、防犯対策の観点から、玄関ドアに電気錠を導入する家庭が増えています。導入を考えている方のなかには、電気錠を既存の玄関ドアに後付けできるか知りたい方や、自宅の玄関ドアにはどんな電気錠が合うのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、電気錠を後付けする方法や選び方など詳しくご紹介します。
◎玄関ドアに電気錠を導入する家庭が増えている
玄関ドアは、空き巣の侵入口として狙われやすい場所であることをご存知でしょうか。空き巣は留守中の家に侵入して物品を盗んでいく犯罪の手口ですが、空き巣の侵入口の約50%は玄関ドアなどの出入り口と言われています。(参考:令和2年版 東京の犯罪警視庁調べ)空き巣に狙われないためのポイントは、「空き巣が嫌がる玄関ドアにする」ことです。手段のひとつとして玄関ドアのセキュリティを強化することが挙げられます。玄関ドアを強化することで万が一空き巣に狙われても、鍵をこじ開けるのに時間がかかるので、空き巣が侵入を諦めやすくなります。そこで、近年注目されているのが、電気の力を使って施錠・解錠を行う電気錠です。電気錠には鍵穴が付いていないものがほとんどなので、ピッキングで侵入しようとする空き巣の侵入をためらわせることができます。また、実際に起きた空き巣の犯罪記録によると、鍵を開けて侵入してくる空き巣よりも、閉め忘れなどにより戸締りがされていない玄関ドアから侵入してくる割合の方が多いことがわかっています。電気錠であればオートロックができるので、玄関ドアの閉め忘れも防げて防犯面においても優れています。住宅の窓や玄関ドアのリフォーム等をおこなっている民間企業によると、新築住宅用に販売した玄関ドアのうち、約50%に電気錠が採用されていると報告しています。それほど、電気錠に注目している家庭が多いということになります。新しく家を建てる際に玄関ドアを電気錠にする方も多いですが、既存の玄関ドアに電気錠を後付けする家庭も多くあります。次の項目では、玄関ドアに電気錠を後付けするメリットを詳しくご紹介していきます。

◎玄関ドアに電気錠を後付けするメリット
既存の玄関ドアへの電気錠後付けを考えている方のなかには、「そもそも電気錠って何?」という方もいらっしゃるかと思います。そこでまずは、電気錠の特徴をご紹介します。電気錠とはその名の通り電気で動く錠前のことで、一戸建て家庭の玄関ドアや門扉はもちろん、飲食店や医療機関などの施設の出入り口・施設内の扉にも多数採用されています。解錠方法は暗証番号やカードキー、指紋認証など、非常に多彩です。最近はスマートフォンのアプリに対応している電気錠も多く、アプリと連携することにより遠隔操作で玄関ドアの施錠・解錠ができ、誰が家に帰って来たか、アプリを通じて確認することが可能です。電気錠はインターフォンと連動させることも可能で、連動させることにより訪問者を確認してから解錠することができます。たとえば、2階にリビングがある家庭であれば、誰かが来るとチャイムが鳴り、リビングから玄関ドアを解錠しに向かうのにどうしても時間がかかってしまいます。そんな時、リビングに電気錠と連携したインターフォンがあれば、リビングで誰が来たかを確認して、その場で玄関ドアの解錠ができて非常に便利です。玄関ドアに電気錠を付ける選択肢としては、玄関ドアごと電気錠付に交換する方法と、既存のドアに電気錠を後付けする方法があります。玄関ドアごと電気錠付のものに交換する場合は、電気錠の代金に加えて玄関ドアの代金もかかってしまうので、既存の玄関ドアに電気錠を後付けする方が費用は安く済むことが多いので、予算が少ない方や、できるだけ安く付けたい方には後付けをおすすめします。また、玄関ドアごと電気錠付のものに交換する場合は、玄関ドアも新しいものに変わることになるので、玄関のイメージがガラッと変わってしまうことも少なくありません。玄関のイメージを変えたくない場合は、電気錠の後付けを検討しましょう。玄関ドアごと電気錠付のものに交換する場合も、既存の玄関ドアに電気錠を後付けする場合も、電気錠の機能は変わりません。玄関のイメージや予算と相談して、玄関ドアごと替えるか、後付けにするかを決めるのが良いでしょう。
◎玄関ドアに電気錠を後付けする方法
電気錠の設置には配線工事が必要になるので、電気工事士の資格を持った専門業者に依頼するのが一般的です。玄関ドアに電気錠を後付けする流れとしては、まず業者を選び、玄関ドアの状況を確認して貰うところからはじめます。ドアの種類や状態によっては電気錠設置の際にドアに穴を開ける必要もあるので、最初にプロの目で玄関ドアをしっかり確認してもらうことが重要です。玄関ドアの状況を見てもらったら、どんな電気錠が合うか、インターフォンとの連動は必要かどうかなど、電気錠や配線工事に関する希望の擦り合わせを行います。設置する電気錠を決めたら、日程を決めて取り付けや配線工事をして完了です。玄関ドアへの電気錠設置は、どんな電気錠がいいかなどの希望さえ伝えれば専門業者がしっかり施工を行います。費用が安く済むからと自分で設置するのは不具合やトラブルの原因となる恐れがあるので避けましょう。
◎玄関ドアに後付けする電気錠の選び方
玄関ドアの電気錠後付けを検討している方のなかには、「自宅の玄関ドアにはどんな電気錠が良いかわからない…」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。玄関ドアに電気錠を後付けする際に重要なのが、自宅の玄関ドアに対応した電気錠を選ぶことです。玄関ドアの種類は大きく分けて「開き戸」と「引き戸」の2種類があります。開き戸はドアを押したり引いたりすることで開閉するタイプの玄関ドアで、引き戸は横にスライドすることで開閉ができるタイプの玄関ドアになります。電気錠には開き戸専用のもの、引き戸専用のもの、開き戸と引き戸の両方に対応しているものがあります。開き戸専用、引き戸専用、開き戸・引き戸両方対応のもので機能は大きく異なることはありませんが、選び方を間違えてしまうと「開き戸なのに引き戸専用の電気錠を選んでしまって取り付けられない…」といったトラブルにもつながる恐れがあります。そうならないためにも、自宅の玄関ドアの状況をプロと一緒に確認しながら、自宅の玄関ドアに後付けするならどの電気錠が合っているかをしっかり相談することが重要です。電気錠には暗証番号やカードキー、指紋認証などさまざまな解錠方法があります。電気錠は「暗証番号や指紋認証には対応していても、カードキーには対応していない」など、対応する解錠方法が異なります。電気錠を選ぶ際は、自宅にはどんな解錠方法が合っているかを考えて選ぶのが良いでしょう。例えば、コンパクトに鍵を持ち歩いてスムーズに解錠したい場合は、ドアにかざすだけで解錠ができるカードキーなどの解錠方法がおすすめです。鍵を持ち歩いて紛失するのを防止したい方は、鍵いらずの暗証番号や生体認証のひとつ指紋認証などの解錠方法が向いています。玄関ドアが雨などで濡れる心配のある場所にある場合は、耐水性に優れている電気錠に選ぶようにしましょう。電気錠によっては、ドアがこじ開けられた時に警報が鳴る機能など、玄関ドアに異常があった際に知らせてくれる便利な機能が付いているものもあります。上記のように、電気錠には解錠方法・防水性能の有無・便利機能の搭載などさまざまな種類があるので、自分が必要だと思う解錠方法や機能と照らし合わせて選ぶことが重要です。とはいえ、玄関ドアに取り付ける電気錠の種類は大変多いので、自分で選ぶのが難しい場合も少なくありません。そんな時は、取り付けてくれる専門業者に相談しましょう。電気錠取り付けの実績が豊富な業者であれば、希望を聞いて最適な電気錠を提案してもらうことができます。

◎玄関ドアに電気錠を後付けした事例
実際に玄関ドアに電気錠を後付けした家庭や企業の事例をご紹介します。
〇玄関ドアに軽くタッチするだけで解錠できる電気錠を導入した事例
一戸建ての家庭の玄関ドアに電気錠を後付けした事例です。タッチキーをポケットやカバンにいれたままで、施錠・解錠できる電気錠を後付けしました。その都度、鍵をカバンから取り出す必要がないので、買い物帰りで手が塞がっている時などにとても便利です。既存の玄関ドアにリーダーを追加で取り付けましたが、玄関ドア全体の見た目は大きく変わらず、以前の外観を維持しています。
〇事務所の正面出入口にある玄関ドアに電気錠を後付けした事例
事務所の玄関ドアに電気錠を後付けした事例です。カードで解錠できるようにカードリーダーをドアに取り付け、配線でインターフォンとも連動させました。インターフォンと連動させれば、来客があった際にモニターで確認してから遠隔で施錠・解錠ができるので非常に便利です。従業員が通勤に使うICカードを鍵として利用できる電気錠を採用すれば、人数分のカードを用意しなくて済みます。
このように電気錠は、一般家庭だけでなく企業や事務所、病院などの施設にも多数採用されています。
◎玄関ドアの電気錠後付けは業者選びが重要
玄関ドアに電気錠を後付けするには、電気工事が必要になります。電気工事は専用の資格を持っていなければできないので、工事できる業者は限られています。電気錠を後付けする際の業者を選ぶ時は、電気工事ができるかどうかを必ずチェックしましょう。また、電気錠を後付けする場合は、自宅のドアに適した電気錠を選んで取り付けましょう。自宅の玄関ドアに適した電気錠でなければ、「機能や性能に納得がいかない」「見た目が思っていたものと違う」など、不満や後悔が生まれてしまいます。また、引き戸の玄関ドアにオートロックの電気錠を後付けする場合は、引き戸を開く際に手をかける「戸先」と、引き戸同士が重なる部分である「召し合わせ」のどちらにオートロックを付けるかで使い勝手が変わる場合があります。召し合わせにオートロックを付ける場合はドアの枠に穴を開ける必要がない反面、オートロックがきちんとかかるように慎重にドアを閉める必要があります。戸先にオートロックを付ける場合は、ドアの枠に穴を開ける必要がありますが、施錠がしやすいというメリットがあります。このように、引き戸の場合は召し合わせと戸先のどちらに電気錠を付けるかによって使い勝手が変わってきます。このように、電気錠の後付けには専門業者の正しい見極めが必要になる場面が多々あるので、実績や知識が豊富な業者を選んで依頼することが重要です。また、電気錠には耐久年数があり、取り付け後も定期的な点検や交換が必要になります。電気錠の設置だけでなく定期点検や交換なども任せるとなると専門業者とは長い付き合いになるので、信頼できる業者を選ぶことが大切です。玄関ドアへの電気錠後付けの専門業者を選ぶ際は、確かな実績があり、知識が豊富、電気錠後付けに付随するカウンセリングやアフターケアなどのサービスが充実している業者を選ぶことをおすすめします。住宅・建物・店舗の扉周りを専門としている「カギ舎」は、都内中心で月間2,500ヶ所以上の作業実績があり、個人のお客様はもちろん、警察、大使館、大手建設会社、大手不動産会社など、様々な場所で鍵の取り付けや修理・交換を行なっています。カギ舎で取り付けた鍵は「安心価格保証」「2年間の施工保証」が付いていますので、万が一の時も安心です。経験豊富な作業員が玄関ドアの状況を確認し、最適な電気錠を提案させていただきます。お見積もりご相談は無料となっているので、正確な料金をお伝えしてから依頼するかどうか決めていただけます。

◎まとめ
玄関ドアへの電気錠の後付けは、玄関ドアごと電気錠付きのものに変える方法と比べて費用が安く済むことが多く、玄関周りの見た目もほとんど変わらないので、玄関ドアに不具合やトラブルがない場合は、後付けをおすすめしています。電気錠の後付けは配線工事が必要ですが、電気工事士の資格をもった信頼できる専門業者に依頼すればスムーズに取り付けが可能です。カギ舎では、年中無休で24時間対応しておりますので、玄関ドアへの電気錠後付けを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。