古い扉を自動ドアに交換するメリット

自動ドアは、手を使わず扉に近づくだけでドアが開くという利便性の高さから、コンビニやスーパーなどの店舗、マンションなどの賃貸物件やホテル、病院や区役所のなど公共施設など多くの場所に導入されています。古いタイプの扉から自動ドアに交換すればさまざまなメリットが得られます。今回は、自動ドアの種類や古い扉のままにしておくリスク、自動ドアに替えることにより得られるメリットについて詳しく見ていきます。

◎自動ドアの種類　

ひとことで自動ドアと言っても実に多くのタイプがあります。コンビニやマンションなどでよく利用されている引き戸タイプの自動ドアは、左右の扉が同時に、またはどちらか片方だけ開く仕組みとなっています。このタイプの自動ドアは開いた扉がもう1枚のドアと重なり収納できるため、あまり場所を取れない狭い場所でも自動ドアを設置できるメリットがあります。引き戸タイプは一般的な住宅でも導入することが可能なタイプの自動ドアであり、自宅の玄関を段差のないバリアフリーにしたいという方におすすめです。二重引き戸タイプの自動ドアの仕組みは引き戸タイプと同じですが、引き戸が2つ並んでおり中央から両側へ開きます。開口部が広く取れるため多くの人が通行する場所や車椅子などを利用している方が利用する場所に適しています。開き戸タイプの自動ドアは、内側または外側に向かって扉が開きます。気密性や防音性が高いため玄関やトイレなど音が気になる場所に向いているタイプの自動ドアです。円形戸タイプの自動ドアは、扉の部分が円形になっているため見た目がスマートで高級ブランドの店舗やホテルなどでよく見かけられます。扉が曲面になっているため開口部を広めに取ることができ場所を取らずに設置することが可能です。回転ドアタイプの自動ドアは円形の扉が3つに区切られており、回転する動きに合わせて室内に入ることができます。人の出入りがあっても外気が室内に入りくい造りとなっているため室温をあまり変化させることなく出入りすることができ、病院など空調管理の必要な場所に向いています。扉が折り畳まれるように開く折り戸タイプの自動ドアは、入口が狭い場所でも扉を大きく開くことができるため公共施設や病院でも利用されています。工場などの冷凍倉庫や医療機関の手術室、イベントホールの防音室など特に高い気密性や遮音性が求められる場所では、自動ドアに断熱材を充填したり溝のある自動ドアのレールをフラットな構造にするなどさまざまな工夫が凝らされた特殊なタイプの自動ドアが多く導入されています。自動ドアはその種類によりさまざまな開閉方式が採用されています。

◎自動ドアの開閉方式

自動ドアはセンサーにより扉が開閉します。センサーには大きく分けて起動センサー、補助センサー、保護センサーの3つがあり、扉を開けるための起動センサーには光線反射方式・電波方式、タッチ方式があります。光線反射方式・電波方式は天井または建物の鴨居のような役割を担う無目に取り付けられたセンサーからのマイクロ波や赤外線の反射により、人や物の動きを察知し自動ドアが開く仕組みとなっています。タッチ方式の自動ドアは、扉に設置したプレートを軽く手で押すことにより扉が開きます。非接触タイプの場合は、無目に取り付けたセンサーにより扉のプレートに触れなくても扉表面に張り付けてあるプレートに手をかざしただけで自動ドアを開くことが可能です。非接触タイプのセンサーは、元々厳重な衛生管理の必要な食品工場や医療現場などで利用されていましたが、近年は他の場所でも衛生面を重視する傾向が見られるため活用の幅が拡がっています。補助センサーは、扉を開けて通る際に自動ドアに挟まれないようにするためのセンサーです。補助センサーには光電方式や光線反射方式、超音波方式などがあり起動センサーと組み合わせることにより、より自動ドアの安全性を高めることができます。光電方式では扉の両脇に設置された投光器と受光器の間を通った光が人や物により遮られている間は自動ドアが閉まらないようになっています。光線反射方式は、無目に取り付けたセンサーからの赤外線が人を検知しているときは自動ドアが閉まりません。超音波方式は、無目のセンサーから超音波を放射することにより、人や物がいる間は扉が閉じない仕組みとなっています。自動ドアの保護センサーは、扉が閉じる際に人や物が接触したり衝突しないように監視するためのセンサーです。自動ドアはリモコンを使い扉を開閉することもでき車椅子などを使う機会の多い介護施設や医療機関などで多く利用されています。最近では、普通の扉から利便性の高い自動ドアに交換するケースが増加していますが、特に古い扉は長年放置しておくとさまざまなリスクが生じる可能性があります。

◎古い扉のリスク

古いタイプの扉のままにしておくと、建て付けが悪くなり開閉がスムーズでなくなったり、ギーギーと異音が生じてきます。また古い扉だと鍵がギザギザになっているディスクシリンダー錠や鍵のピンが一列のみのピンシリンダー錠など構造がシンプルで防犯性が低い鍵が付いていることが多く、空き巣がよく使う手口であるピッキングなどにより狙われやすくなります。また古い扉はピッキングの被害だけではなくこじ開けと呼ばれる手口で破壊されてしまうリスクも高まります。経年劣化により扉だけではなく鍵も古くなってくると、鍵が回りにくくなったり差したら抜けなくなってしまうことが懸念されます。扉や鍵だけではなくシリンダーも劣化していた場合、鍵を差し込んだ際に引っ掛かり欠けたり折れたりしてしまい破損してしまうケースもあります。古い扉から自動ドアに交換し侵入検知センサーの取り付ければ、自動ドアがこじ開けなどの異常を感知するとアラームを鳴らしたりたり光を発することで空き巣の侵入を防ぐことができます。古い扉がガラス部分の面積の広いタイプの場合、ガラスを割られて侵入されるリスクもありますが、自動ドアの防犯ガラスは簡単に割ることはできないため防犯性を高めることにつながります。他にも古い扉を自動ドアに替えるとさまざまなメリットがあります。

◎自動ドア交換のメリット　

自動ドアは、扉に近づくだけで手を使わずに開けることができるため、両手に荷物を抱えている際やベビーカーなどを使用している場合、台車で大きな荷物を運び入れる際にも大変便利です。自動ドアは段差が少なくフラットなバリアフリータイプもあるため、高齢者や車椅子の方でも快適に利用できます。最近では建物の入り口だけではなく公共施設や駅内の多機能トイレにも自動ドアを導入している所が増えており、押しボタン式の自動ドアであればボタンひとつで手軽にトイレのドアを開閉できます。また自動ドアには安全装置がついているため車椅子などが挟まった場合でもすぐに感知して扉が閉まるのを防ぐことができケガをする心配もなく安心です。手を使わず扉の開閉が可能な自動ドアに交換することにより、ドアノブなどに手が触れ雑菌が付着するリスクが減り、また気密性の高い特別な自動ドアを導入すればチリやホコリが室内に入るのを防ぐことができるので、衛生管理が必要な病院や食品関係の企業などにとって優れた存在であると言えます。一般的な扉は手で開閉を行いますが、扉を開けたままにしておくとエアコンなどの電力を多く消費しコストがかさむだけではなくエネルギーの無駄使いにもつながります。自動ドアを導入すれば扉が開けっ放しになることはなくなるため、電気代節約だけではなく二酸化炭素の削減にも効果を発揮しエコロジーにもつながります。このようにさまざまなメリットがある自動ドアですがいくつか気を付けるポイントがあります。

◎自動ドアの注意点

自動ドアには扉部分に透明なガラスが使用されているため、よそ見をしていると気づかずにぶつかりケガする恐れがあります。特にマンションや店舗など多くの人が自動ドアを利用する場所では、自動ドアがあることを知らせぶつからないように注意を促すステッカーをガラス扉に貼ることで衝突による事故を未然に防ぐことができます。自動ドアの開閉するスピードは事故防止などの観点から国土交通省により速度が定められています。現在販売されている自動ドアはその基準に基づいてあらかじめ速度が設定されており、専門の業者以外の人物が勝手に自動ドアの扉の開くスピードを変えることはできません。大雨や台風の発生により建物が浸水した場合自動ドアが故障して扉が開かなくなることがあります。そのような場合は、自動ドアの電源は切っておき衝突事故を防ぐためその旨を張り紙などにより周知するようにしましょう。自動ドアで使用するガラスには防犯ガラスや火災対策のための防火ガラス、災害などにより万が一割れた場合にも欠片が飛び散らない飛散防止タイプなどさまざまな種類があります。自動ドアの扉のガラスを選ぶ際には各々の用途に合わせた素材や厚み、強度のものを選ぶようにしましょう。自動ドアの扉の開く速度が遅くなったり開く際に異音がする、また焦げ臭いような異臭がするなど何らかの不具合が生じた場合にはすぐに自動ドアの使用を中止し、できるだけ早めに業者に自動ドアの点検や修理を依頼しましょう。自動ドアの作動装置の交換年数はだいたい3～7年とされています。自動ドアの異変にいち早く気づくためには普段からこまめに動作確認を行ったり、定期的に業者にメンテナンスを依頼することが大切です。自動ドアを設置する際は電動モーターを作動させるための電源、つまりコンセントが必要となります。自動ドアを設置したい場所にコンセントがない場合にはまずその設置工事が必要となり、施工は電気工事士の資格を持つ業者が行わなければなりません。

◎まとめ

古い扉から自動ドアへの交換を検討する際は、自動ドアの他にもさまざまな種類のドアの鍵に精通し高い技術力を誇る鍵の専門業者であるカギ舎へご相談ください。自動ドアに必要な電動モーターの設置ができる電気工事士の資格を持つ経験豊富な作業者が多く在籍しているので、自動ドアに関することはカギ舎へお任せください！

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