防犯対策は玄関ドアに電気錠を!メリットや選び方のポイント
近年、防犯対策の観点から玄関ドアに電気錠を導入する家庭や企業が増えています。電気錠にはさまざまな種類やメーカーがあるので、どの電気錠を導入するか、導入の際はどの業者に頼むか悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、玄関ドアに電気錠を設置するメリットや導入事例、電気錠の選び方などをご紹介していきます。
◎玄関ドアは空き巣に狙われやすい
窓や玄関ドアから侵入して金品を盗む侵入窃盗は、現代でも多く発生しています。侵入窃盗は事務所荒らしや金庫破り、出店荒らしなどさまざまな種類に分けられますが、そのなかでも留守中の住宅に侵入する空き巣は、侵入窃盗の手口としても1位となっています。令和2年に侵入窃盗が最も多く発生した場所は一戸建て住宅で、侵入口として狙われやすいのは窓や玄関ドアなどの出入り口です。(参考:令和2年版 東京の犯罪警視庁調べ)玄関ドアから侵入される場合の手口は主に、「サムターン回し」と「ピッキング」の2種類です。サムターン回しとは、玄関ドアにドリルなどで穴を開け、金属の棒を使ってドアの内側のつまみを回転させて解錠をする手口です。ピッキングは、専用の道具を鍵穴に挿し込み、操作して解錠する手口となっています。空き巣は巧妙な手口で鍵のかかったドアを解錠してくるので、「鍵をかけておけば安心」というわけではありません。では、空き巣の侵入を防ぐにはどのような玄関ドアにすればよいのでしょうか。空き巣に狙われないためのポイントは「空き巣が嫌がる玄関ドアにすること」です。手段のひとつとしては、玄関ドアを強化することが挙げられます。玄関ドアを強化すれば、サムターン回しやピッキングに時間がかかるので、空き巣が侵入を諦めやすいのです。そこでおすすめなのが電気を通して施錠・解錠をおこなう電気錠です。電気錠には鍵穴が付いていないものもあるので、ピッキングで侵入しようとする空き巣の侵入をためらわせることが可能です。また、実際に起きた空き巣の犯罪記録では、鍵を開けて侵入してくる空き巣よりも、閉め忘れなどにより戸締りがされていない玄関ドアから侵入してくる割合の方が多いことがわかっています。電気錠であればオートロックも可能なので、玄関ドアの閉め忘れも防げて非常に便利です。

◎玄関ドアに電気錠を付けるメリット
玄関ドアの鍵は、鍵穴に鍵を挿して施錠・解錠するシリンダー錠が一般的ですが、防犯対策の観点から電気錠を導入する所も増えています。電気錠はその名のとおり電気で動く錠前です。「電気錠」という言葉を聞き慣れない人もいるかもしれませんが、電気錠は自動車のドアの施錠・解錠や駅の改札の開閉にも使われている、身近なものなのです。電気錠は配線を通して電気を送るので、玄関ドアに設置する場合は配線工事が必要になります。配線工事では「電気錠本体」「操作部分」「制御部分」を設置することになります。操作部分に暗証番号を打ち込んだりカードキーをかざすと、電気錠本体の鍵がかかったり、開いたりする仕組みです。制御部分は、電気錠本体と操作部分が正しく動くために必要な部分です。電気錠には、リモコンやカード、暗証番号・指紋認証などさまざまな解錠方法があります。リモコン式の鍵はスイッチひとつで解錠できるのが魅力です。カード式の鍵は、ドアにかざすだけで解錠できます。暗証番号や指紋認証は専用の鍵を持ち歩く必要がないので、鍵を紛失する心配がありません。カバンやポケットに鍵を入れていれば、玄関ドアに近付くだけで解錠できるシステムキーというものもあります。システムキーは、買い物帰りなどで両手が塞がっている時に非常に便利です。近年では、スマホアプリと連携して施錠・解錠ができる電気錠もあります。スマホアプリによっては、きちんと戸締りをしたかどうかを外出先から確認できる機能や、アプリを通じて合鍵を発行できる機能もあります。ほかにも、誰が家に帰ったかを通知してくれる機能や、遠隔で施錠・解錠ができる機能がアプリに搭載されているものもあります。アプリと連携できる電気錠は限られているので、アプリを使いたい方は、導入予定の電気錠がアプリに対応しているかをしっかり確認しましょう。また、電気錠は室内のモニターやインターフォンと連動させることも可能で、連動させれば訪問者を確認してから解錠ができます。たとえば、2階にリビングがあるご家庭であれば、誰かが来るとチャイムが鳴り、リビングから玄関ドアを解錠しに向かうのにどうしても時間がかかってしまいますよね。そんな時、リビングに電気錠と連携したインターフォンがあれば、リビングで誰が来たのかを確認して、その場で解錠をすることができて非常に便利です。電気錠には、玄関ドアを閉めると自動で鍵をかけてくれるオートロック対応のものもあるので、鍵の閉め忘れを防ぐのにも役立ちます。電気錠は電気で動くので、「停電の際に電力が供給されず、電気錠が開かなくなって締め出されてしまうのでは…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。停電時の電気錠は、自動で施錠されるタイプと、自動で解錠されるタイプに分かれます。停電の際自動で施錠・施錠されると、電気が供給されていないので暗証番号やカードキーなどでの解錠・施錠はできなくなりますが、非常用の鍵穴に鍵を挿して解錠・施錠できる場合が多いです。この非常用鍵穴は、普段は使わないのでピッキング防止のためにカバーなどで隠している方も多いようですね。電気錠と似たタイプの鍵としては、「電子錠」があります。電気錠は設置に配線工事が必要ですが、電子錠は大がかりな工事は不要で取り付けが簡単であることが特徴です。電子錠の解錠方法は電気錠と同じく暗証番号・カードキー・指紋認証など幅広く用意されています。ただし、電子錠は電池で動くので、定期的に電池を交換する手間が発生します。また、電子錠は電気錠と同じくスマホアプリを使えば遠隔でも施錠・解錠ができますが、自宅内のインターフォンやモニターとの連携はできないので、インターフォンと連携させたい場合は電気錠がおすすめです。

◎玄関ドアに設置する電気錠の選び方
ここまで、電気錠の仕組みやメリットをご紹介してきましたが、自分の家の玄関ドアにはどんな電子錠が合うのかわからないという人も多いのではないでしょうか。玄関ドアは、大きくわけて「開き戸」と「引き戸」の2種類に分かれています。開き戸は、ドアを押したり引いたりすることで開閉するタイプの玄関ドアで、引き戸は、横にスライドすることで開閉ができるタイプの玄関ドアです。
電気錠は開き戸専用、引き戸専用のものと、開き戸と引き戸の両方に対応しているものがあります。電気錠の機能としては、開き戸専用タイプ・引き戸専用タイプ・両方対応タイプでほとんど違いはありません。どのタイプでも暗証番号やカード、指紋認証、スマホアプリなど幅広い解錠方法に対応しており、オートロックも可能です。ただ、引き戸でオートロック対応にする場合は、気を付けて閉めないとオートロックがかかりにくいことがあります。引き戸は、勢いよく閉めた反動で半開きになったりしやすい扉です。開き戸に比べてきちんと閉まりにくいので、半開きのままオートロックがかからないというトラブルが発生しやすいのです。もし、引き戸に電気錠を導入する場合は慎重に閉める必要があります。開き戸・引き戸問わず玄関ドアが雨に濡れてしまう場所にある場合は、水濡れによる電気錠の故障が心配なこともあるでしょう。そんな時は、防水が強化された電気錠を選ぶのがおすすめです。
◎玄関ドアに電気錠を導入した事例
この項目では、玄関ドアに電気錠を導入した事例をご紹介していきます。
○玄関ドアを電気錠タイプに交換した事例
築30年、一戸建ての住宅をリフォームする際、2階にリビングを設けることになりました。2階のリビングから玄関ドアの施錠・解錠ができるようにしたいという思いから、玄関ドアに電気錠を導入することに。電気錠は2階リビングのインターフォンと連携させ、訪問者の顔を確認してから遠隔操作で2階から解錠できるようになりました。電気錠は、自宅内の離れた場所から鍵の施錠・解錠が可能です。

○玄関ドアと門扉の両方に電気錠を設置した事例
玄関ドアと門扉の両方に電気錠を導入するケースもあります。この事例では、玄関ドアと門扉に電気錠を併設し、どちらにも暗証番号を押して解錠するシークレットスイッチを設置しました。玄関ドアと門扉に距離がある場合は、両方に電気錠を設けることで防犯性を高められます。玄関ドアと門扉に別々の電気錠を付けることも可能ですが、電気錠のなかには玄関ドアと門扉の施錠・解錠を連携できるものもあります。玄関ドアと門扉の施錠・解錠が連携した電気錠を採用すれば、玄関ドアと門扉で別々の鍵を使って解錠する手間も省けて便利です。玄関ドアと門扉、そしてインターフォンを連携させていれば、室内のインターフォンから門扉の施錠・解錠も可能です。
○飲食店の出入り口ドアを電気錠にした事例
飲食店のスタッフ専用出入口の玄関ドアに電気錠を設置した事例です。情報漏洩や事故防止のためにオートロックにし、入室の制限をかけたいということで、電気錠を導入しました。飲食店のスタッフが頻繁に出入りをするので、耐久性の高い電気錠を選び交換の頻度が少なくて済むようにしました。電気錠であればICカードに対応しているものもあるので、店員のICカードを鍵として使うことも可能です。ICカードを鍵として登録すれば、人数分のカードを事前に用意する手間も省けます。鍵の持ち歩きが不安であれば暗証番号や指紋認証を設定すれば紛失の心配もありません。このように、一戸建て住宅はもちろん、飲食店や会社、病院などの施設にも電気錠は導入されています。
◎玄関ドアの電気錠導入は信頼できる業者に依頼を
玄関ドアへの電子錠の設置は、配線工事が必要になります。配線工事には電気工事士の資格が必要なため、工事できる業者が限られています。電気錠導入の際は、配線工事ができる業者かどうかをチェックして依頼することが重要です。配線工事ができる業者であっても、玄関ドアに最適な電気錠をしっかり提案してくれて、責任をもって工事を完了してくれる業者でなければ、後から後悔してしまうことになりかねません。また、電気錠には耐用年数があるため、定期的な点検や交換が必要になります。鍵穴に鍵を差し込んで解錠する一般的な鍵の耐用年数は10年ですが、電気錠の耐用年数は7年が目安とされています。電気錠の設置だけでなく点検作業・交換作業も任せるとなると、業者とは長い付き合いになるので、信頼できる業者を選びたいものです。電気錠設置の業者を選ぶ際は、これまでの実績や、電気錠の設置に付随する見積もり・相談・点検・修理などのサービスが充実しているかをチェックすると良いでしょう。
住宅・建物・店舗の扉周りを専門としている「カギ舎」は、大手企業様でも多数の電気錠設置の実績があり、月間2,500ヶ所以上で作業をおこなっています。取り扱っている電気錠製品の種類も豊富です。鍵交換・鍵修理・電気錠や電子錠の設置など鍵に関する知識に特化しているので、安心してお任せいただけます。カギ舎で取り扱う電子錠は、安心価格保証・2年間の施工保証が付いていますので、万が一の時も安心です。また、点検や交換にも対応しており、万が一鍵トラブルがあった際も迅速に駆けつけ対応が可能ですので、電気錠設置の際は、ぜひ「カギ舎」にお任せください。作業員が実際の玄関ドアの状況を確認し、正確な料金をお伝えしてから依頼するかどうかを決めて頂けますので、電気錠の導入をご検討の際はぜひまず無料のお見積り・相談をしてみてくださいね。
◎まとめ
電気錠は配線工事が必要ではありますが、1度設置してしまえば非常に便利な錠前です。自宅に最適な電気錠と設置業者を選べば防犯対策になり、暗証番号やカードキー、指紋認証などを使って施錠・解錠も手軽にできるので生活が快適になります。電気錠は基本的に開き戸・引き戸など、どんな玄関ドアにも設置が可能です。カギ舎では年中無休で24時間対応しておりますので、玄関ドアに電気錠の導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。