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防犯・トピックス

開力軽減プッシュプル空錠「POMR」

開力軽減プッシュプル空錠(POMR)は鍵や錠前の大手メーカーであるMIWA社が販売する錠のひとつです。外気が侵入しづらい状態で家の中でレンジフードや換気システムを稼働すると、家の外側と比べて内側の気圧が下がり、扉を開けるのに通常に比べて強い力が必要になるときがあります。しかし開力軽減プッシュプル空錠を取り付けていれば、女性や子供、高齢者など力が弱い人でも、気圧差が発生した玄関扉をわずかな力で開くことができます。そのため開力軽減プッシュプル空錠は集合住宅、戸建住宅はもちろん、高齢者が多く住むシルバーマンションにも合った製品です。気圧差による扉の開閉が重くなる問題を小さな建材部品である錠がスマートに解決できた点が評価され、開力軽減プッシュプル空錠は2012年のグッドデザイン賞を受賞しました。また開力軽減プッシュプル空錠にCP錠や電気錠と組み合わせ、防犯性能を高めることもできます。

 ◎開力軽減プッシュプル空錠が求められる理由

開力軽減プッシュプル空錠は室内外に気圧差があるときに開扉しやすい強みがありますが、この製品が役立つ住居が増えた大きな背景は住宅環境にあると考えられます。日本は季節によって温度差があり湿度の高いため、気密性や断熱性能の低い家では冷房や暖房をつけても熱効率が悪く、光熱費が高くなります。また冬は屋外の気温差が大きくなるため結露が発生しやすく、結露を放置するとカビや建材の老化の原因になります。そのため気密性・断熱性が高く省エネルギー設備が充実した住居に対する消費者のニーズは高いというアンケート結果があります(国土交通省 住宅・建築物の省エネ性能表示に関するシンポジウム資料より)。また総務省統計局のデータによると一般的に気密性の高いと言われる鉄筋・鉄骨コンクリート造など非木造住宅の割合は30年で約23%増加したことからも、高気密な住居が増えていると考えられます。

気圧差の大きくなった重い状態の扉を開閉するときは、普段以上の力が必要となるだけでなく危険も伴います。例えば外側から開くときに手がハンドルから外れると、扉を引く勢いで後ろへ転倒し怪我をする恐れがあります。逆に内側から開くときに重くて開けられず、緊急時に脱出できないといったトラブルが想定されます。これらの問題解決には気圧差が発生した家でも小さな力で扉を開けられる開力軽減プッシュプル空錠は最適な製品です。

 ◎開力軽減プッシュプル空錠のしくみ

一番身近な室内外の気圧差が発生する例は、気密性の高い住居でレンジフードや換気扇といった排気設備を動かすときです。このとき、窓や給気口といった室外からの空気の通り道を閉めた状態で排気をすると、屋外と比べて屋内の気圧が下がります。そのため扉を開ける向きと空気の流れが逆になるため、通常より力が必要となります。ではなぜ開力軽減プッシュプル空錠は気圧差があるところで簡単に開閉できるのでしょうか。

開力軽減プッシュプル空錠はハンドルを操作することで、使っている人が無意識のうちにてこの原理を使って扉と壁に小さな隙間を作り、隙間を流れた空気が室内外の気圧差を減少するしくみがあります。開力軽減プッシュプル空錠の肝となる部品が、ラッチボルトの上に付いた蹴り出し部というパーツです。開力軽減プッシュプル空錠のハンドルを引くと、蹴り出し部が扉の中から飛び出し、壁側のストライクの受け部を押して扉と壁に小さな隙間を作ります。この隙間を作る開力軽減プッシュプル空錠の蹴り出し部に「てこの原理」が採用されているため、ハンドルを引く力(力点)より大きな力で蹴り出し部(作用点)を押し出すことができます。気圧差が大きいときは開力軽減プッシュプル空錠のハンドルを引いて数秒間ほど外気を流し入れると効果が大きくなります。

 
◎開力軽減プッシュプル空錠のメリット

一番の特徴である気圧差環境での扉の開閉を楽にするだけでなく、開力軽減プッシュプル空錠にはその他のメリットもあります。開力軽減プッシュプル空錠のメリットをまとめると次のものが挙げられます。

 

○気圧差環境で扉を開ける力を約半分に軽減

ハンドル操作で開力軽減プッシュプル空錠についた蹴り出し部が隙間を作り、隙間を流れた空気が室内外の気圧差を減らした状態を作ります。そのため気圧差環境下で隙間を簡単に作り、扉を開ける力が小さくて済みます。


○扉のデザインを損なわない

開力軽減プッシュプル空錠の蹴り出し部は扉の側面の錠前本体に付いています。そのため扉のデザインが損なわれません。


○5種類のカラーバリエーション

開力軽減プッシュプル空錠はステンカラー色塗装、半艶へヤーラインゴールドアルマイト、半艶へヤーラインステンカラーアルマイト、艶消し黒色塗装、シャンパンゴールド色塗装の

5種類のカラーから選べます。


○耐震扉、レバーハンドルに対応した製品もある

マンションの中には耐震扉を採用する物件がありますが、開力軽減プッシュプル空錠は耐震扉に使用できる型があります。またレバーハンドル錠に蹴り出し機能をつけた開力軽減レバーハンドル空錠(LOR)もあるので、レバーハンドルに慣れている方にはこちらもおすすめです。

○2012年グッドデザイン賞受賞

気圧差により重い状態の扉をドアと壁に隙間を生じさせるスマートな解決策が評価され、開力軽減プッシュプル空錠は2012年グッドデザイン賞を受賞しました。

○導入が容易

開力軽減プッシュプル空錠は扉に付けるだけで玄関扉の気圧差問題を解決できます。そのため改修工事や設備の入れ替えの必要がなく、工期も予算も少なくて済みます。

 

CP錠や電気錠との組み合わせも可能

開力軽減プッシュプル空錠はCP本締錠DVFやマンション用インテリジェント電気錠(iEL)と組み合わせが可能です。開力軽減プッシュプル空錠はもともと集合住宅に適した商品のため、建物のあらゆる場所に取り付けられる電気錠との相性が良いです。ここでは電気錠を活用した場合の集合住宅の利便性について紹介をします。

最近のマンションは建物自体に関係者以外が侵入できないようにするだけでなく、住民が自宅とは別のエリアや自宅以外のフロアへの移動を制限し、セキュリティを高めようとする物件があります。例えば共用エントランスやエレベーターなど建物の複数箇所に電気錠を設置し、自宅とは関係のない動線を電気錠で制限ができます。マンション用インテリジェント電気錠なら共用部の電気錠と自宅の電気錠を連動させるかどうかを決め、電気錠を連動させるときも1本のカギで複数の扉を開錠できます。しかも電気錠なのでカギをかざすだけで開錠できるので、住民にとって手間や負担を最小限にすることができます。

気圧差があっても小さな力で開扉できる開力軽減プッシュプル空錠と電気錠を組み合わせ、扉周りの動きをよりスムーズにすることができます。


◎まとめ

住宅の高気密化・高断熱化のニーズの高まりに伴い、室内外の気圧差が生じやすい住環境が進んでいます。共働きの増加や高齢者の一人暮らしなど、子供やお年寄りが一人で扉の開け閉めをしなければならない状況がある中で、暮らしやすい住宅が好まれる傾向も続くでしょう。開力軽減プッシュプル空錠なら扉の開閉を簡単にできる利便性に加え、防犯性能の優れたCP錠や電気錠と組み合わせ可能な点が魅力です。

ただし開力軽減プッシュプル空錠はドアや枠に負担がかかるため、木製のドアや枠は対応できません。また扉の厚さが36mm40mm以外の扉に開力軽減プッシュプル空錠を検討されるときは相談となります。開力軽減プッシュプル空錠や、防犯性能の優れたCP錠や電気錠の導入ならカギ舎にお問い合わせ下さい。



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