防犯対策は、日々の生活の安全を守る為に常に気を付けていなければなりません。防犯対策が行われていない鍵は、侵入者の鍵開けを容易にし、家屋内に入られてしまう危険性がとても高いです。自分の家は大丈夫だろうと言った考えは捨てて正しい知識を付けるとともに、現状に沿った鍵工事を行い、安全性を高めていくことが重要です。

◎防犯対策の必要性

日本は世界の中でも非常に治安の良い国ですが、空き巣などによる侵入盗の被害は依然として発生しているので、今日においても防犯対策は重要になるでしょう。警察庁の調べによると、令和元年度中の住宅を対象にした侵入窃盗の件数は、28,936件となっており、総件数の3分の1は空き巣によるものです。侵入窃盗の件数自体は、平成15年から毎年減少傾向にあるものの、発生件数を1日に換算すると、79件にも及んでおり非常に高い水準のままなので、防犯対策を講じることはご自身やご家族の安全を考える為にも必要でしょう。空き巣などの被害は、玄関などの無施錠により被害が発生することありますが、仮に施錠したとしてもピッキングやサムターン回しなどの侵入手口による鍵開けで中に入られることがあります。防犯対策を行わず、古い鍵のままで生活をしていると、様々な手口で外部からの鍵開けによる空き巣のリスクが高くなってしまうので、鍵工事により防犯対策をしてリスク低減を行う必要があるのです。鍵の防犯対策としては、侵入者の鍵開けの手口に対応する為に、個人で補助錠などの設置をするのではなく、業者に鍵工事を依頼し、鍵工事による防犯対策を講じることが重要です。鍵工事などの防犯対策は、自宅を守るための砦だということを忘れないようにしましょう。

◎防犯対策がされていない鍵

防犯対策がされていない鍵は、前述した通りピッキングやサムターン回しなどの鍵開けの手口で簡単に開けられてしまいます。空き巣は、簡単に鍵開けが出来る家屋を標的にしてきます。そして、防犯対策が施されていない鍵は、簡単に鍵開けが出来てしまうのです。中でも、ディスクシリンダータイプ(両側がギザギザしている鍵)やピンシリンダータイプ(片側のみギザギザしている鍵)の鍵は簡単に鍵開けされやすいでしょう。ピッキングは、ピックやテンションと呼ばれる特殊工具を鍵穴に入れ込み、シリンダーの中にあるピンタンブラーという箇所を動かすことで鍵開けをする手口ですが、練習をすれば素人が針金などを使って行うことが出来ます。ディスクシリンダータイプの鍵は、鍵穴の溝が浅くて少ないことから、ピッキングの被害に遭いやすいといえるでしょう。

また、インテグラル錠(外側のドアノブに鍵穴がついている鍵)もサムターン回しによる鍵開けの被害に遭いやすい鍵です。サムターン回しは、ドリルでドアに穴を開け、そこに特殊な工具を入れ込み、工具と鍵のつまみを引っ掛け解錠する方法ですが、数十秒あれば穴は開けることが出来ます。数分で鍵開けまでに至るでしょう。インテグラル錠は、鍵の回転を無くすための作りが片側の面にしかないなど、構造が単純であることから、鍵開けされやすくなっています。防犯対策を高める為にも、もしこれらの鍵に当てはまるならば、鍵工事を行うことを検討してみるのが良いでしょう。

◎防犯対策の鍵工事の料金

鍵の防犯対策を高める為には、鍵工事をすることが必要不可欠です。ピッキングは、侵入するために窓を大きく割る必要も壁に穴を開ける必要もなく、人目が無ければ静かに鍵開けをして中に入ることが出来ます。そのことから１番最初にすべき防犯対策は、古い鍵からピッキングされにくい新しい鍵に付け替えることです。一般的に、一番多く普及しているディスクシリンダータイプの鍵を、ピッキングが行いにくいディンプルシリンダータイプ(側面に丸型の凹凸がついている鍵)に鍵交換する時の相場は、本体の価格が大体6,600〜11,500円にシリンダーと錠前の交換費用4,500円〜を足したものが鍵工事の値段になります。

ピッキングを行う者は、鍵開けに5分以上かかると諦めると言われており、ディンプルシリンダータイプは、慣れた者でも鍵開けに10分はかかるとされているので、性能の高さがわかります。また、主として使う鍵とは別に防犯能力を高める目的で補助錠を付ける鍵工事も効果的です。補助錠を付けると、二重ロックとなり、すみやかに犯行を終わらせたい空き巣に時間を取らせると認識させることが出来るので、犯行を諦めさせるなど防犯対策となります。補助錠の鍵工事の値段は、本体と作業費込みで大体10,500円〜27,300円の間となっています。材料によっては決して安い買い物ではありませんが、鍵工事により防犯対策の向上は確実でしょう。

◎電気錠/電子錠の鍵工事

ディンプルシリンダーとともに防犯対策として効果が高いとおすすめなのが、電子錠を付ける鍵工事です。電気錠や電子錠は専用のカードを近づけると解錠・施錠出来るカードキータイプや暗証番号を設定し、入力することで解錠出来る暗証番号タイプ、自分の指紋を登録し、指紋の記録から解錠・施錠をする指紋認証型があります。カードキータイプは、カード1枚が必要になりますが、暗証番号タイプや指紋認証タイプは、何より鍵が必要ではないので鍵の紛失防止にも役立つ鍵工事だと言えるでしょう。

値段は、安いもので27,800円〜ですが、高いものになると71,600円〜の値段となっています。なかには値は張るものがありますが、そもそも鍵穴がない電気錠や電子錠は鍵開けされず、防犯対策としての効果は、非常に高いものと言えるでしょう。そんなに値段は掛けられないけどどうしても防犯対策したいという人向けには、ドアチェーンや鍵穴に特殊工具が入れられると振動を感知して、大音量で警報を鳴らすピッキングアラームの設置がおすすめです。いずれも10,000円〜購入出来るので、使ってみるのもいいでしょう。

◎まとめ

近年では、侵入窃盗自体の件数が減少傾向にありますが、それでも高い水準には変わりありません。鍵工事をすることなく、防犯対策を施していない鍵のままでは、ピッキングなどによる鍵開けの被害に遭うリスクが非常に高いでしょう。

もし鍵工事をご検討であるならば、日本一の鍵屋であるカギ舎セキュスターズへご相談ください。カギ舎セキュスターズは、値段の安さはもとより鍵開けなどのトラブルについても迅速に対応いたします。鍵工事による防犯対策について、お考えの方はぜひ一度ご相談ください。