【フロアヒンジ】をご存知ですか？ フロアヒンジとは、店舗やマンションのエントランスや商業施設の共用部のガラスやステンレスドアの下部の床に埋め込まれている器具です。ちょうどドアを開けた際に見える、床の四角い鉄です。 一般の方はほぼ意識していない箇所で、知っている人の方が少ないでしょう。 このフロアヒンジは、大変重要な役割を担っています。フロアヒンジがないと、大事故にまでつながってしまう恐れがあります。 フロアヒンジは、いったいどういった役割を担っているのでしょう。

フロアヒンジの役割

実は、フロアヒンジはドアクローザーと同じ役割を果たしているものです。

フロアヒンジの役割その１【安全性の向上】

ドアクローザーは、ドアが緩やかに閉まる役割を果たしています。風などで勢いよく閉まり、指や足が挟まれたりすることを回避するために取り付けられている安全装置とお考え下さい。 ドアクローザーは、比較的玄関や事務所の扉などに取り付けられていますが、フロアヒンジは重量のあるドアに付けられます。 デパートやコンビニのガラス戸をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。おそらく、床の鉄はただの仕切りくらいに考えていた方が多いのではないでしょうか。 重たいドアが勢いよく閉まると危険性がアップしますし、ガラスの扉では割れてしまう可能性にもなり、フロアヒンジはなくてはならないものなのです。

フロアヒンジの役割その2【ドアやドア枠の劣化予防】

そして、フロアヒンジが取り付けてあると、閉まる時に音がならず静かに閉まります。 勢いよく閉まると、大きな音が鳴ってしまいますね。すると、ドアやドア枠に負担をかけてしまうことになります。 すると、その分ドアなどの寿命が短くなり、修理交換に余分な代金がかかってしまいます。少しでも交換代金の節約にもなるのです。

フロアヒンジの役割その3【自動で閉まるサポート】

ドアクローザーをはじめフロアヒンジは、開いたドアが自然に閉まる役割も果たしています。フロアヒンジがないと開けっ放しの状態になります。 暑い夏や寒い冬、ドアが開けっ放しになっているとどうでしょうか。冷暖房の効率が低下する上、電気代も無駄に上昇させてしまいます。 さらに地球温暖化が叫ばれている昨今、CO2問題の対策にとってフロアヒンジは必須のものとも言えるでしょう。
このようにさまざまな役割を持っているフロアヒンジは、画期的な発明品と言えます。

フロアヒンジの仕組み

ドアのフロアヒンジは、3つの器具で構成されています。

• ▼ フロアヒンジ本体
• ▼ フロアヒンジを収納するセメントケース
• ▼ 上部のカバーするフロアプレート